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第4章知らない気持ち
翌日。
ふうかは教室で男子生徒に声をかけられていた。
「ふうか、昨日の宿題見せてもらっていい?」
「うん、いいよ」
二人で机を囲んで話している。
その様子を、廊下を通りかかったベリアンが見ていた。
足が止まる。
「……」
楽しそうに笑うふうか。
その笑顔を見て、いつもなら自分も嬉しくなるはずだった。
なのに。
胸の奥が、少しだけ苦しくなる。
「……あの方と、随分楽しそうですね」
自分でも驚くほど、声が低かった。
そんな自分に気づき、ベリアンは目を伏せる。
「私は……嫉妬しているのでしょうか」
その言葉を口にした瞬間。
自分の気持ちが、はっきりしてしまった。
ふうかを、ただの後輩として見ていたわけではない。
もっと近くにいたい。
自分だけを見てほしい。
そんな気持ちが、確かに存在していた。
コメント
1件
第4話拝読しました。ベリアンがふうかさんの笑顔に胸の痛みを覚える瞬間、とても繊細で素敵でした。「嫉妬しているのでしょうか」と自問するシーンに、彼の戸惑いと確かな気持ちの芽生えが詰まっていて、ぐっと来ました。次の展開が楽しみです!
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