翌日
雄英の門を潜ろうとすると。
後ろから声をかけられた。
「君、オールマイトの授業はどんな感じですか?」
「え、えっと力強く声掛けてたり明るくしてくれる授業…ですね、すみません僕やりたいことあって…」
「平和の象徴が教団に立っている様子を聞かせてくれる?」
「よっ様子?え…えっと筋骨隆々…です」
「教師オールマイトについてどう思ってます?」
「最高峰の教育機関に自分は在籍しているという事実をことさら意識させられますね、威厳や風格はもちろんですが他にもユーモラスな部分など我々学生は常にその姿を拝見できる訳ですからトップヒーローとは何を持ってしてトップヒーローなのかを直に学べるまたとない…」
「ぁあ」
「すみません!!オールマイトについて…ってあれ?君ヘドロの時の…」
「ぐ…やめろ」
「あの…オールマイトの…ってこぎたな何ですかあなたは」
「彼は今日非番です授業の妨げになるんでお引き取りください」
「あぁ!…オールマイトに直接お話し伺いたいのですが…なんか見たことある様なない様な…」
オールマイトさん良くこの中でヒーローの仕事できたな…
「少しでいいのでオールマイトに…!」
「あぁばか!!」
記者が青い雄英の門を潜ろうとすると警報音が流れ黒い壁が外壁の様に通り道を塞ぐ。
「うわぁああな…何だ?」
驚いて膝をつかせる記者に他の記者教えた。
「雄英バリアだよ俺らはそう呼んでる。学生証とか通行許可IDを身につけてない者が門を潜るとセキュリティーが働くんだ」
「え?」
「校内の至る所にセンサーがあるらしいぜ」
「何それ?お高く止まっちゃって、一言くらいくれてもいいのにさ」
「ったく本当によぉ二日も張ってんのにうんともすんとも言わねぇ」
オールマイトが雄英の教師に就任したってニュースは全国を驚かせ連日マスコミが押し寄せる騒ぎになっていた。誰もがそのことを知っている。そう…誰もが……
HR
「昨日の戦闘訓練お疲れ〜VTRと成績見させてもらった、爆豪」
教壇に立ち資料を見ながら相澤先生は喋る。
「ん」
「お前もうガキみてぇな真似するな能力あるんだから」
「わかってる」
「HRの本題だ急で悪いが今日は君らに…」
(((((また臨時テスト?)))))
「学級委員長を決めてもらう」
(((((学校っぽいの来たぁ)))))
「委員長やりたいですそれ俺!」
「俺も!」
「うちもやりたいっす!」
「僕のためにあるy」
「リーダーやるやる!!」
「おいらのマニフェストは女子全員膝上30cm!」「それは関係ないと思うよ峰田くん」
「俺にやらせろ!!俺にィ!!!」
普通科なら雑務って感じでこんなことにならないと思うけどここヒーロー科では集団を導くっていうトップヒーローの素地を鍛えられる役なんだ。一応僕も手を挙げておく。
「静粛にしたまえ!多を牽引する責任重大な仕事だぞやりたいものがやれるものではないだろ!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務民主主義に則り真のリーダーをみんなで決めるというのならこれは投票で決めるべき議案!」
「「「「腕聳え立ってるじゃねぇか!」」」」
「日も浅いのに信頼もクソもないわ飯田ちゃん」
蛙吹さんが後ろを向いて飯田くんに意見を送る。
「そんなんみんな自分にいれらぁ」
「だからこそここで複数表取った者こそが真に相応しい人間ということにならないか?どうでしょうか!先生!」
「時間内に決めりゃぁ何でもいいよ」
「ありがとうございます」
「結果は僕3票?!」
「く…うう0票わかってはいた流石聖職と言ったところかっ!」
「じゃあ委員長は緑谷副委員長は八百万だ」
「……」
食堂にて
「うわぁ〜今日もすごい人だねぇ」
麗日さんが周りを見て言葉を漏らす。
「ヒーロー科の他にサポート科や経営科の生徒も一同に会するからね」
「う〜ん、いざ委員長をやると思うと務まるかやっぱり不安だなぁ」
「大丈夫さ緑谷くんのここぞという時の胆力や判断力は多を牽引するに値するだから君に投票したのだ」
白米を食べながら飯田くんは喋る。
「でも飯田くんもやりたかったんじゃないの?眼鏡だし」
麗日さんも何気にざっくりいくよな…
「やりたいと相応しいか否かは別の話僕は僕の正しいと思う判断をしたまでだ」
「「僕?」」
「はっ」
飯田くんは焦った顔で弁解しようと口を開くがそれは麗日さんの言葉で遮られてしまう。
「もしかして飯田くんって坊ちゃん?」
「ッ…そう言われるのが嫌で一人称を変えていたのだが…あぁ、俺の家は代々ヒーロー一家なんだ俺はその次男だよ」
「ぇええすごい!」
「ターボヒーローインゲニムは知っているかい?」
「勿論だよ、東京の事務所に65人もののサイドキックを雇ってる大人気ヒーローじゃないか!」
「まさか」
「それが俺の兄さ!!」
「あからさま」
「すごいやぁ!!」
「フンッ規律を重んじ人を導く愛すべきヒーロー俺はそんな兄に憧れヒーローを志した、しかし人を導く立場はまだ俺には早いのだと思う俺と違って実技の構造に気づいていた上手の緑谷くんが就任するのが正しい」
「…でもぼくはー」
僕が言葉は飯田くんに届くまでに警報音で遮られた。
「警報?」
セキュリティー3が突破されました生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください
「セキュリティー3って何ですか?」
飯田くんが食堂の席の隣の人に聞くと校舎に誰かが入ってきたということを知った。
「3年間でこんなの初めてだ、君らも早く!」
「あ…」
食堂から出ようとする人たちがたくさん集まってパニック状態になっていた。
「流石雄英危機の対応も迅速だ!」
「じ…迅速すぎてパニックに…わぁ!しまったぁ!」
緑谷は流れる人の流れに沿って流されてしまった。人の体で緑谷の姿を失い飯田と麗日は緑谷の名前を呼ぶ。
「くっ…一体何が侵入したというんだ…んあれは…報道陣じゃないか」
飯田がガラスに張り付きながらも外を見ると大勢の報道陣が学校内で撮影などをしているのがわかった。
「オールマイト出してくださいよ!いるんでしょ?!」
「非番だってよ」
困り顔でプレゼンマイクが喋る。
「一言コメントいただけたら帰りますよ!」
「一言とったら二言欲しがるのがあんたらだ」
死んだ顔で手を前に広げて遮るイレイザーヘッドにプレゼンマイクは小声で喋る。
「不法侵入だぜ、これもうヴィランだぶっ飛ばしていいかな?」
「やめろマイクあることないこと書かれるぞ、警察を待とう」
「チッ!」
「何かと思えばただのマスコミか、みなさん落ち着き…アイタッ!」
「「「いってちょっと待って人倒れたって押すなぁ痛い押さないで!」」」
「みなさぁーんすとっぷー」
切島くん上鳴くん!
「んだこれうわーー」
この場で大丈夫なことを知っている者は皆んな気づかずパニックに陥ってる。
「飯田くん!」
人に紛れながらも手を伸ばす麗日さんを見つけ飯田はガラスに沿いながら抵抗が最小限の様に麗日のところへ移動する。緑谷くんや兄さんならこういう時…はっ
「麗日くん!」
「あ?」
「俺を浮かせろ麗日くん!」
「えあっ!うっうぅうぅっ!」
みんなの視線が集中する場所
「エンジンブースト!」
飯田は回転しながらも非常口の上に足を伸ばし着地した、
短く端的にそれでいて大胆に
「みなさん大丈夫ーただのマスコミです!何もパニックになることはありませんだいじょーぶ!ここは雄英最高峰の人間に相応しい行動を取りましょう!」
するとパニックは治り僕も押しつぶされる様になった力が緩んできた。
「はぁ、警察がきた!」「よかった…」
「グッバイーバッドマスコミュニケーション!」
そして事態は治り僕たちは無事に教室へ戻れた。そして委員決めを取り置くなう時間だ。
「その前に一ついいですか?委員長はやっぱり飯田天哉君がいいと思います、マスコミの時も迅速に判断してあんな風に落ち着かせられた僕は飯田君がやるのが正しいと思うよ」
「俺はそれでもいいぜ?」
最初に口を開いたのは切島君だった。
「緑谷もそう言ってるし確かに飯田食堂で超活躍したしな」
「あぁそれに何か非常口の標識みてえになってたよな」
「時間がもったいない何でもいいから早く進めろ」
相澤先生を寝袋を着てまた横になった。
「委員長の指名なら仕方あるまい、以後はこの飯田天哉が委員長の責務を全力で果たすことを約束します!l
「任せたぜ非常口」
「いいぞ非常口飯田しっかりやれよ」
「私の立場は…」
小さくとほほと口を開いた八百万であった。
雄英の一部崩れた外壁を見て口を開く4人の人間がいた。
「どうしたらただのマスコミにこんなことができる唆したものがいるね邪な者が入り込んだかもしくは宣戦布告の腹づもりか」
「いいか?俺を追うなよヒーロー共、追ってきたらこの裕福な子供をぶっぶっ壊してやるからな」
「くっ」
「もう大丈夫何故って私が通勤がてらきたからだ!」
そしてあっという間に倒してしまった。すると隣町で立てこもり事件だ!と叫び声が上がりオールマイトは飛んでその場へ向かった。「遅刻するとやばいんだがなっ!」
PM0時50分
「今日のヒーロー基礎学だが俺とオールマイトそしてもう1人の3人態勢で見ることになった」
「はい!何するんですか?」
「水難、災害、何でもござれレスキュー訓練だ」
「レスキュー訓練大変そうだね〜」
「ばかお前これこそヒーローの本分だぜ鳴るぜ腕がっ!」
「水難なら私の独壇場ケロケロ」
「おいまだ途中今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない、中には活動を限定するコスチュームもあるからな、訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗って行く、以上準備開始!」
救助訓練、前世通りならあそこで死柄木と遭遇だ、気をつけないとっ!
「…あれ?なんかデク君靴変えた? 」
「あ…あぁ、かっちゃんとの戦闘でね、僕の技は蹴りをメインにしてるから蹴りの範囲を広げられるよう合格通知が来た後にサポート会社に頼んでおいたんだよ、だけど少し時間がかかってねつい最近に届いたばかりなんだ」
「そうだったんだ」
「ぴーーーー!1A集合ー!バスの席順でスムーズに行くよう番号順で二列に並ぼう!」
「飯田君…」「フルスロットル…」
バスの中
僕の席の隣は蛙吹さんだった。
「私思ったことを何でも言っちゃうの緑谷ちゃん」
「はい、蛙吹さん?」
「梅雨ちゃんと呼んで、貴方の個性オールマイトに似てる」
「そっそうかな?僕の個性はただの超パワーだよ、自分も似てるなぁとは思ってるけど」
「待てよ、梅雨ちゃんオールマイトは怪我しねぇぞ似て比ならあれだぜ、しっかし増強型シンプルな個性はいいな派手でできることが多い!俺の硬化は対人なら強えけどいかんせん地味なんだよな〜」
腕を前に出して硬化しているのを見せてきた。
「僕はとってもいい個性だと思うよプロにも十分きく個性だよ」
「プロな…しかしやっぱりヒーローも人気商売みてぇなとこあるぜ?」
向かい合わせに座っていた青山君が喋る。
「僕のネビルレーザーは派手さも強さもプロ並み」
そう喋ると芦戸さんが青山さんの肩に手を置く。
「でもお腹壊しちゃうのは良くないね」
「うっ」
青山君はやっぱり今回も内通者であるのだろうか…会ってから喋る機会もなく話しかけることができずにいなくなるから今世ではもっと早くに…
「何考えてんだ」
「うわっとっ燈矢君」
ちょこちょこ話しかけてくれる燈矢君、焦凍君とは仲良くやっていけてるのかな…そもそもお父さんのことは大丈夫なのかな、身内でもないからズバッと聞くなんてできないし今のところ変な感じはしないけどいやでも焦凍くんの態度から考えると仲良くはやっていけてないか、今の燈矢君の素がわからないから燈矢君が荼毘になる可能性なんて予測できないし…あぁ緊張する。本当に死柄木は来るのかな、若しかしたらオールマイトが来ないって事もいやいや死柄木との遭遇が100%なわけないだろ、いやでも警戒はしといた方がいいよね万が一だ億が一の可能性を前提として考えないと最初の黒霧のワープは避けられるのかな…そこでワープしてしまったとして水難ゾーンのところにワープするって可能性は100%とは言えない色んな場所でのことで作戦をたてー「出久!!」
「ひゃいっ!!」
隣で心配そうに見つめて名前を呼ばれ僕は噛んだ声を出した。
「どっどうしたの?燈矢君」
「着いたぞ、何回呼んでも気づかないってそんな悩み事があるのか?」
「いっいやなっないよ??かっちゃんがクラスのみんなにいじられてることにびっくりしてただけ」
「あぁ“!?」
「ごっごめん何でもない!」
顎を前に出して怒っているかっちゃんに謝る。
そしてバスから出た。
「よしっ!」
僕は覚悟を決めてUSJに入った。
キリがいいとこって思ったらここしかなくて…
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死柄木は来るんですかね…( ˙꒳˙ )フムフム…