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朝昼はキラキラ神秘的な神の宮殿は夜中になると真っ暗になる。神も立場にしては早寝なのだ、そのシンと静かな廊下に随分慌てた走るような足音とゆっくりとした足音が響く、「はぁ…はぁ…だ、誰かいないの?いたら助けて!」ゆっくりとした足音の正体はまだ十歳も及ばない少女だった。「ねぇ…なんで逃げるの?」その少女は無彩色の髪に漆黒の翼に空虚の無い紫色の瞳はまるで現実に嫌気が差した大人の天使の様だった…そして血塗られた剣で女性の腕や足、腰部分を刺したり斬りつけたりした「いや…痛い…痛い…死ぬのは嫌…死にたくない…」「はぁ?」そして剣が女性の頬に斬りつけられる「ふざけないで…痛いのは嫌なのに人を殺すのは嫌じゃないの?これはお前らへの復讐だ!」すると「誰かいるの?って何これ!?大丈夫ですか!?」自分と同い年ぐらいの少女が女性に向かってかけてきたそして(邪魔が入った…せっかくのチャンスなのに…殺るか、)そして剣を振り下ろそうとしたがなかなか力が入らない、少女は光が入ったピンク色の瞳で「ねぇ…なんでこんな事するの?」「理由?」自分の紫色の瞳がもっと光が失われた気がした(忘れもしない…あの日…私の唯一の人を…あいつらに… )自分は大きな声で「理由は…私にとってこれは正義だ!もういい、」そして自分は宮殿の外に出た、まだ外は暗く大きくて明るい太陽が少しだけ出ている「正義か…」吐いた息が白い、まだ肌寒い夜明けの森に向かって歩き始める。「正義は…どういう意味だろう…」
温かい風と光が顔を差し込んでいる。小鳥の可愛らしいさえずりが鼓膜の奥まで鳴り響く。
ゆっくりと目を開けるとそこは見慣れた部屋だった「夢……?昔の夢だ……確かに8年前…薄っすらと記憶にある……」ベットから起き上がり台所にコーヒー豆が袋いっぱいに入った紙袋を開けてコーヒーミルですり潰す。(いい香り…ふんぱつして良い豆買ってよかったな…基本は3日から一週間までだけど3週間から1ヶ月だから…1ヶ月熟成して絶対においしいと思う…)お湯は沸かしたては熱すぎるからポットに移し替えて湯の温度を下げるぽとぽとと垂れる程度で豆を蒸らす。ドリッパーからポットがしたり出すからそれは本格的にお湯を注ぎだす合図、(細かい気泡がはじける音って結構好きだな…)そして純白のカップに淹れた真っ黒のコーヒーを温かい内にゆっくりと飲む…「熱っ…でも美味しい…けど苦い…」そして冷蔵庫から瓶に入った白いミルクを入れようとしたがあのコーヒーは普通のコーヒーより黒い、だからその黒さを見るために白い角砂糖を3つ入れて飲む温かくて苦いけどその中にある甘さが良い、そしてブラシで無彩色の髪を整え服に着替えスマホとハンカチ、リップや携帯型救急セット、裁縫セットと夢に出てきた剣に最後に小さな文庫本を入れた小さいけどいっぱい入るポシェットを持つそして扉を開けて森の中を歩き始める。朝ごはんは毎朝食欲がなくてコーヒーだけで十分だ。そして森の中に出るために元良家のご令嬢のヴィクトリア・ムーンバレスは歩き続けるのであった…