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6月。新しいクラスに慣れてきた。担任の先生も面白いし、クラスの雰囲気も明るいし、毎日本当に楽しい。かなり充実した一年になるだろうな。 この学校には、文化祭のような、『ニコニコ祭り』という行事がある。特別教室と自分達の教室を使って、各クラス2つずつ、出し物を出す、というものだ。ちなみに、食べ物の出し物はだめらしい。なんで? うちのクラスは、迷路と音楽クイズにした。私は、音楽クイズのルール説明、サポートの担当だ。ちゃんと説明できるかな。そんな不安を抱えながら、メンバーを確認した。
風花ちゃん、沙奈ちゃん、拓斗くん、咲ちゃん、莉子ちゃん、のあちゃん…仲のいい子ばかりだ。嬉しい。CDの準備は、沙奈ちゃんがしてくれた。椅子の準備も簡単で、あとは練習して本番を待つだけ______そんな休み時間のことだった。
今日は、練習は休みらしい。 風花ちゃん、どこかな。 あれ、何で探してるんだろう。特に話したいこともないのに。もしかして… 前にも、こんな事あったな。 私は、隣のクラスの、友梨ちゃんに恋をしていたことがあった。…まあ、数週間しか続かなかったし、本当の恋ではなかったのだろう。いや、 でも、…「あ、ふーちゃんきた!」ゆめちゃんの声。(ゆめちゃん、心乃ちゃん、沙奈ちゃんたちは、ふーちゃんと呼んでいる。)まあ、いっか。深く考えても疲れるし。 私は、風花ちゃんのところに向かった。
「風花ちゃん!」私は声をかけた。