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夜、私は風花ちゃんのことを考えていた。風花ちゃんのことが、好きなのか。風花ちゃん、私が絵を描いているとき、話しかけてくれたっけ。最初から笑顔で接してくれて。嬉しかったなあ。 ……少し、胸が締め付けるような感じがした。ああ、本当に風花ちゃんのことが好きなんだ。 私の、『本当の初恋』だ。
いよいよ、ニコニコ祭りの本番だ。風花ちゃんと沙奈ちゃん、のあちゃん達は前半、拓斗くん、莉子ちゃん、高野くん達は後半だ。私は前半。風花ちゃんと一緒にまわることにした。楽しみだ。準備の時、黒板に絵を描いていた。もちろん、落書きではない。先生にアドバイスされたのだ。咲ちゃんと私は張り切って絵を描いた。のあちゃんは、五線譜と音符を描いてくれた。途中、離太くんが人気YouTuberのアイコンを描いていた。何十個も。消すのが大変だった。…まあ、それはそれで思い出になるし、いいけど。
「…というルールになっています。では、中にお入りください。」 緊張する…!説明は噛まずに言えた!
「あの子、めっちゃ丁寧だね。」 「ね。礼儀正しいよね。」先輩達が私のことを褒めてくれていた。(小声で)やった。 少し、緊張がほぐれた。 「早速、一問目を始めます。」沙奈ちゃんが言う。音楽が流れ始めた。
チャイムがなる。「前半と後半、交代の時間になりました。移動をしてください。」校内放送で、先生が言う。「あおちゃん!行こ〜!」風花ちゃんが声をかけてくれた。「うん!行こっか!」笑顔で答えた。