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なんとなく彼女には聞きづらかったので、リクという先輩を知ってるかとリョータに聞いてみたら、
「あの怖い先輩か。実は生徒会長なんだぜ」
と言われて驚いた。
「生徒会長? 学校のために役に立とうというタイプには見えないけど」
「そうだな。生徒会長二年目だけど、生徒会長のくせに去年の学校祭で何もしてくれなかったってみんな怒ってる」
「それなのに今年も生徒会長やってるんだね」
「生徒会役員選挙のとき、ほかに誰も手を挙げなかったからな」
「何もしないくせに、なんで生徒会長をやりたがるの?」
「さあ?」
それはリョータも知らないようだったけど、リョータから生徒会役員全員の氏名を聞いてさらに驚かされた。
生徒会長 葛城陸
生徒会副会長 本条雅人
生徒会書記 加藤圭太
三人とも三年生、そして生徒会役員全員が彼女と関係した男たちだった。
七月になった。月初めの土曜日、彼女の提案で僕らは長距離バスに揺られて遊園地に遊びに行った。行ったことない僕でも数々の絶叫マシンで人気のある遊園地であることは知っている。
ボクっ娘美少女はどんな私服を着てくるんだろうと思ったら、どこかの国のお姫様かと見間違えるようなふわふわのワンピース。僕の服? どこからどう見てもチー牛だなと彼女に鼻で笑われたようなコーデとだけ言っておこう。