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第五章 母への愛
「たーだーいーまー」
「おかえり。まり‥ゴホッゴホッ」
「おかあさん…大丈夫?無理しないでね。」
「ありがゴホッゴホッごめんね、しばらくお母さん寝てるわ。」
私のお母さんは、生まれたときから病気を持っているの。
だから、いつも体調が悪くて…
私の夢は、お母さんの飛び切りの笑顔を見ること。
だから、私はおかあさんの好きな花が好きになった。
お母さんに…喜んでもらうために!
「お母さん。私、ごはん、作るね。」
「うん。ありがとう。」
私は、お母さんのことが大好き。
誰よりも愛してる。
早く、体調が良くなりますように…
〜1時間後〜
「お母さん…ごはん。できたよ。」
「ありがとう。すぐいくわ。」
そう、言ってくれたのに…
ぜんっぜんんこないんですけど!?!?
「ははー。もうねるよー?わたし」
「……」
返事なしっと
じゃあ、おやすみなさい…
第六章 双子の姉妹
学校2日目!
昨日はもう初日ながら友達関係絶望的です…(汗)
金治さん、、、仲良くできると思ったんだけどなあ…
「真鈴ー!おはよ.」
「あ、蘭〜!おはよう。」
「書道部、どうだった?」
「めっちゃ楽しかった〜〜!!!先輩ほんと優しい!」
「良かったねえ。」
書道部…かあ。私は字が汚いからだめだ。
「そういう真鈴は、生け花部どうだったの?」
「あ、えっと、めっちゃびっくりした!!!」
「何にびっくりしたの?ちゃんと主語つけましょう!」
「ごめんなさーい。」
なぜ、私は謝った?!?!?!
「えっとねー部員の数が…3人しかいなくて。」
「三人?!??!?!それは部活でも同好会でもないじゃんw」
やっぱ三人はやばいよねえ(^_^;)
「まあ、校長先生が生け花好きらしいよ。で作ったらしい。」
「おはよう。麗〜!」
この子は、安斎桜さん。金治さんとすごーく仲いい子。
「桜〜!手芸部どうだった?」
桜さんは手芸部。金治さんはダンス部らしい。(これ全部蘭の情報)
「めっちゃ楽しかった!麗手先不器用だからわかんないか〜?」
「ちょっと!煽らないでよねっ!!!!!」
二人共、仲いいなー。私の友達蘭しかいないんですけど!!??
「あ、花園さん。おはよう〜!生け花部…?だっけえ」
この子は野口羽唯さん。
すごーくフワフワしてる子。
野口さんは双子で、羽唯さんの方が妹。姉のほうは、結唯さんって言うんだ。
「そうだよ!生け花部。」
「生け花かぁ。私お花のこと全然わかんないんだよねえ〜」
「羽唯ー!あ、花園さんっ!」
この子が結唯さん。羽唯さんとは違って、活発で元気な子。
「羽唯!部活で忘れ物してたらしいよ!はい、これっ!」
そういって羽唯さんに渡したものは、筆。羽唯さんは、美術部なんだ!
「あ、結唯〜ありがとお!」
「もう、忘れ物多いんだから。」
「ねえ、野口さん。」
「「なあに?」」
あ、そうだった、双子だからどっちも返事するんだ。
「えっと、結唯さんの方。」
「下の名前で言わないとわかんないよお」
「結唯さんは、部活何だっけ?」
「テニス部。」
そっか、運動好きなんだ!
「楽しい?」
「別に。」
「ごめんねえ、花園さん。結唯はねえ過去のこと引きずってるからさあ。」
「ちょっと!!それはいわないやくそくでしょっ!!!!」
あ、、だめなこと聞いたわ、絶対。うん。やばい。
「花園さんだったらいいでしょ?」
「まあ、話してもいいわ。」
第七章 双子の過去 said羽唯&結唯
私達は、双子じゃない。三つ子だ。
いや、三つ子…だった。
もう一人は有唯といった。
だが、有唯だけ、、、病気だった。
生まれたときから持病があって、体が弱かったけど、すごく優しくて、思いやりのあるお姉ちゃんだった。
だけど、、、お姉ちゃんは小学1年生の入学式に、この世から消えた。
そして、その事実から逃れたかったお母さんも、、、自殺した。子どもを残して。
もとから、お父さんは離婚していなかったから、仕方ないけど…
お父さんは元この学校の校長だから、絶対中学はここに行くことが決まっていた。
それだけが、、、、お父さんの残した、生きる場所だった。
お母さんは家と貯金を残してこの世から消えた。
そしてわたしたちは、本当に、わたしたちに生きる価値があるのか二人で真剣に考えた。
でも、お母さんが残してくれたことを無駄にしない。
その思いで、必死に生きている。
二人の死を無駄にしたら、天国で怒られちゃうから。
だから、絶対に、生きる。
これは二人で決めた約束。
だから、絶対に守る。
そう誓ったもん。
でも、、、私は、そのことを毎日のように考えてしまう。生きる価値があるのか。
私は小学4年生で不登校になった。
新しく人生をやり直す。
その思いで中学校まで待った。待ち続けた。
そして今。
今日、家に帰っても、お母さんと有唯はいない。
そして、私が一番上。
どうにかしてでも、羽唯は死なせない。
これは、私が決めたこと。
絶対に守って見せる。