「 恋 を して 、 愛 を 注いで 、 」
もとぱ
若井side
「 最近は授業なにやってんの ? 」
「 あ … えーっと 、数学だと ~ … ーーー 、? 」
「 ーーーー 、笑 」
他愛のない会話をしていると、いつの間にか屋上についていた。
1番隅っこの方に座った元貴を追いかけるように隣に座り、お弁当を開ける。
元貴のはきちんと緑、赤で彩られた健康に良さそうなものだった。
「 それ自分で作ってんの ? 」
「 ぁ 、はい っ … !! 」
親は?と聞こうと口が開いてしまったが、失礼だな…と思って空いた口を閉じた。
お箸を取って、まずは卵焼きをとる。
「 若井先輩 は …? 自分で作ってるんですか 、ッ ? 」
「 ん ?ぁ、一応ね …笑 冷凍のもの多いけど ね、笑 」
「 すごいです …っ !! 美味しそーですね … 」
「 、笑 口開けて ? 」
「 ん …、?ぁー っ … 」
小さいアヒル口に俺の卵焼きを放り込むと、びっくりしたような顔で頬張る。
「 ん … 、おいひぃれふっ 、 」
口に入ったまんま喋る元貴がなんだか愛おしくて、撫でたい気分だったから撫でてやると猫のように擦り寄ってくる。
本人は自覚がなさそうで、甘めの卵焼きをまだもぐもぐとしっかり食べている。
「 …ぁ、若井先輩、口開けてください っ …!! 」
「 はーい 、笑 ぁーっ… 」
何が貰えるのかワクワクしていると、ミートボールをくれた。
甘めのタレが着いたミートボールは好きじゃないんだけど、タレがついていなくて、ハンバーグに近いものだった。
「 ん … おいし 、っ 」
「 んふふっ 、良かったです っ 、!! 」
ニコニコ微笑む元貴が可愛くて、高速でもう1回撫でてやった。
「 ふぅ … おなかいっぱい … 」
「 もときめちゃくちゃ少食だね 。 」
「 若井先輩が多いだけです !! 」
軽めに肩を叩かれたと思うと、俺の前に出て悪戯げな顔で笑ってくる。
「 もときって 甘いの好き ? 」
帰り道にできたクレープ屋を急に思い出した。元貴が好きだったら連れていきたいな、
「 へ ? 好きです っ !! 」
目をきらきらさせてこちらを見てくる元貴が可愛すぎる。
甘い物には目がないということはこういうことか、と思うほどに食いついた。
「 じゃぁさ、俺の帰り道になっちゃうんだけど近所にクレープ屋できたから行かない?笑 」
「 !! 行きたいです …!! というかそこ僕の帰り道でも通るかもなんですけど … 」
「 え、まじ? 」
「 はいっ 、二丁目のとこですかね 。? 」
「 あーそうそうっ 、そこそこ 、 」
帰り道が一緒だから、という理由で毎日一緒に帰ることが確定した。部活あるよ?と言うとあっても待っとく、だそう、
「 それじゃまた放課後。 今日は部活ないから、 」
「 はい っ、わかりました !! 」
クレープが楽しみというのもあるが、元貴と一緒に帰ることが嬉しくて、ワクワクして教室に向かった。
早く授業終わりますように。そう願って。
大森side
「 最近は授業なにやってんの ? 」
「 あ … えーっと 、数学だと ~ … ーーー 、? 」
「 ーーーー 、笑 」
屋上に行く途中に若井先輩が沢山話しかけてきてくれる。
僕は自分から話しかけるの苦手だから…尊敬だなぁ、と思っていると屋上についていた。僕は何時も座っている1番端っこへ行くと、ついてくるように若井先輩も隣へ座ってくれた。かっこいいだけじゃなくて可愛いとこもあるんだな、なんて思うと少し顔が熱くなった。
若井先輩にばれてないよね…?
お弁当箱を開けるといつものやつ。緑、赤、は基本的に入れてるつもりだけど…
「 それ自分で作ってんの ? 」
「 ぁ 、はい っ … !! 」
聞いた直後にもう一度若井先輩の口が開いたが、閉じてしまった。
なんだか聞づらい事を聞きそうになったのかな…親は?とかかな。
親は居ないから、聞かれた人みんな気まづそうにしちゃうから、聞かないでくれて良かった。あの雰囲気嫌いなんだよなぁ。
「 若井先輩 は …? 自分で作ってるんですか 、ッ ? 」
「 ん ?ぁ、一応ね …笑 冷凍のもの多いけど ね、笑 」
「 すごいです …っ !! 美味しそーですね … 」
「 、笑 口開けて ? 」
「 ん …、?ぁー っ … 」
若井先輩が思うがままに口を開けると、美味しそうだなと思っていた卵焼きが入ってきた。
めちゃくちゃびっくりしたけど、若井先輩が作った卵焼きが美味しすぎる。お母さんの味とか、覚えてないもんな。小学生の頃に居なくなっちゃったし、
「 ん … 、おいひぃれふっ 、 」
口に入ったまんま喋っちゃったから悪いな、と思っていたら何故か頭を撫でられた。久しぶりだな、こんなこと。
若井先輩の手はあったかくて、おおきくて。この人の彼女さんは絶対幸せなんだろうな…
「 …ぁ、若井先輩、口開けてください っ …!! 」
「 はーい 、笑 ぁーっ… 」
若井先輩にだけ貰ってたからな、と思いミートボールを食べてもらうことにした。
タレもついてないしハンバーグっぽいから誰でも食べれると思う。
若井先輩はへの字口で、食べてる的の表情が一々可愛い…
「 ん … おいし 、っ 」
「 んふふっ 、良かったです っ 、!! 」
若井先輩にもう一度高速で頭を撫でられた。
「 ふぅ … おなかいっぱい … 」
「 もときめちゃくちゃ少食だね 。 」
「 若井先輩が多いだけです !! 」
ぽんと肩を叩いて前に出てイタズラげに笑ってみると、にこにこ微笑まれた。怒ってないんだよね?
「 もときって 甘いの好き ? 」
甘いものはめちゃくちゃ好き。多分誰よりも甘党と言っても過言ではないくらいな甘党。
「 へ ? 好きです っ !! 」
感情が溢れて声が大きくなってしまった。
若井先輩は僕を見てそっか、と笑いをこぼした。
「 じゃぁさ、俺の帰り道になっちゃうんだけど近所にクレープ屋できたから行かない?笑 」
「 !! 行きたいです …!! というかそこ僕の帰り道でも通るかもなんですけど … 」
「 え、まじ? 」
「 はいっ 、二丁目のとこですかね 。? 」
「 あーそうそうっ 、そこそこ 、 」
クレープが食べれるのも嬉しいけど、話の流れで毎日一緒に行くことができるようになったのが嬉しい。嬉しすぎる。
部活ある日は遅くなるから帰ってて?なんて言われたけど、待っときます、と言ってみた。若井先輩とはもっと2人だけの時間が欲しいから。なんてね、
「 それじゃまた放課後。 今日は部活ないから、 」
「 はい っ、わかりました !! 」
若井先輩の事を思い浮かべながら、教室へ向かった。
#3.「 予定 」
大森さんサイドのとこ寝起きで書いたから適当すぎる、
私早起きなんで、毎日4時に起きてます。すごいっしょ。(?)