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執事は貴方に恋をする
第4話[最終話]
「これは……夢ですか?それとも……」
[お楽しみください]
[現在時刻:PM0:00]
【街並みのカフェにて】
「お嬢様、こちらへどうぞ。」
『ありがとう……心配かけてごめんね💦お母様が心配で……』
「そうですよね…私もつい泣いてしまいました……ですが、お母様方なら大丈夫ですよ!それより、お嬢様いつものお紅茶に致しますか?今日は、私がポケットマネーで払いますので、好きな物を注文して下さいね。」
『え?いいの?執事が食事食べれなくなっちゃう……』
「お嬢様……気にすることないですよ?これはお嬢様用でご用意してるだけなので、私のお食事代くらいなら、お給料から払うので、ご心配なく!」
『そ、そう……とにかく、執事も座ってよ!立ってるとしんどいでしょ?リラックスしていいんだよ?』
「いえ、大丈夫ですよ。どこに貴族様の目があるか分からないので………お嬢様と同席など許されないのです……」
『ん〜執事は、本当に完璧なんだね^^とりあえず、紅茶にしようかな?』
「かしこまりました。注文してきますので少々、お待ちくださいませ。!!」
[執事、店の厨房に行く]
[待ってる間お嬢様はかと言うと……]
『執事……私が不安がらないように、無理してるよね?わかってるよ?お母様と一番長く居るんだもん……こうして、私の気持ちを落ち着かせるために、カフェに連れてきてくれて……執事の方が一番辛いはずなのに…』
「お嬢様?大丈夫ですか?ぼーっとしていらっしゃいますけど、頭痛いのですか?」
『え?ち、違うよ笑笑。気にしないで!私は大丈夫だよ?注文してきてくれてありがとうね!』
「いえいえ…お嬢様の気晴らしになるのなら、私はそれで十分なのです!あ!お嬢様の紅茶が来ましたよ!暑いのでゆっくり飲んで下さいね!」
『ありがとう😊執事が来てくれるだけで、私は家族できたみたいですごく楽しくなるんだ!私は、執事の存在が嬉しいのかな?いつもありがとう⸜🌷︎⸝』
「お嬢様……こちらこそ、こんな私と出会ってくれてありがとうございます。これからも、楽しく……」
『ウーウーウー!』
「チッ…めんどいなぁ……」
『え?執事?今なんて?』
「あ!す、すみません💦闇魔が現れたようですね…行きましょうか!犠牲者が出る前に!!お嬢様、少し力をお貸しください!」
『う、うん!!』
『天使の闇よ、儚い(はかない)者達よ、ここに天使との契約により執事の力を解放せよ!!』
「ありがとうございます。では、お嬢様はこちらで安静に……って、闇魔は一体何処に?何も気配が……」
『執事……これは……なんか久しぶりに騙しサイレンだね……』
「(チッ……誰だよ……)お嬢様、大丈夫ですか?そうですね、久しぶりに騙しサイレンでしたね……はぁ…お嬢様、今日はもう帰りましょうか!もう少しゆっくりできたら良かったんですけど、すみません💦」
『ううん、気にしないで!帰ろっか!!(なんか今…顔色変わったよね……執事の2色の瞳が光った気が……)』
「そうですね……(チッ…)それでは、馬車を呼びますので、少々お待ち……ってお嬢様?どうなさったんですか?」
『今日の執事、様子おかしいよ?どうしたの?まるで、執事じゃない誰かが……』
「お嬢様……大丈夫ですよ☺️ちょっと疲れているだけかも知れません笑笑。ちゃんと睡眠を取ってるはずなんですけど……お嬢様のお手伝いもあると言うのに……とにかく、屋敷に帰りましょうか!!」
『う、うん……何かあるなら言ってね?私聞くから!』
「ありがとうございます。」
[数分後]
【屋敷にて】
『涼しい!!執事もゆっくりしてね。私自室にいるから!何かあったら自室に来て?』
「分かりました^^お気おつけて…」
[お嬢様自室に向かう]
「………お嬢様無駄な力を……本当に申し訳ございませんでした……(お嬢様はともかく…一体誰だよ……焦るだろうが!!闇魔は人々を襲う…そして、人々の心に光が無くなり、皆闇の中に行ってしまうぞ!時には夢を食べて回復する……やったやつ、絶対許さない……僕の使命を……無駄にしやがって……)ふぅ……お嬢様にも心配をさせてしまいましたね……執事として失格です……はぁ…ちょっと、自室で休みましょうかね…その後、お母様方の部屋を片付けましょうか?」
[執事室]
「ふぁ⤴⤴⤴、スースースー💤💤」
「……………」
【一方その頃、お嬢様は】
『執事……もしかして、闇魔の影響?前に私を助けた時に……』
[数日前]
「お嬢様!!危ない!!」
『執事!!どうして……執事から闇が…執事!!起きてよ……置いてかないで……』
【現在】
『この時に…過去と現実の執事が混ざって……そうなるなら、執事は一体……何者??』
【執事室】
[夢の中]
「あれ?ここは……あ!お、お父様!!会いたかったです……(涙目)会いに来てくれたんですね?嬉しいです。え?そ、そんな……お嬢様のお母様方まで……そんな……お父様……待ってください!!あ、居なくなってしまいました……私は……(僕は……)え?あなたは…昔の私ですか?どうして、ここに?何故笑ってるんですか?や、やめてください……思い出したくないのです……消えてください……」
[執事目が覚める]
「あ!!はぁ…はぁ…今のは……夢…ですか?はぁ…はぁ…でも、何故過去の私が……しかも、笑っていました……お嬢様……もし、私の夢が現実なら、お嬢様に謝らないといけないです……いえ、謝って許されることではないですね……お嬢様のご家族なのに……お父様……どうかこんな惨めな私をお許しください……とにかく、お母様方のお部屋を片付けなければ…」
【屋敷の廊下】
「確かお母様方は今回は、ナンナンに行ってるんですよね……ナンナンは、大昔に大の反乱が起きて、何万人って人々がお亡くなりになられたと、一時期は立ち入りを禁じられて居たのに……何故、今になって……それで、お嬢様のお母様方は……うっ……あれ?お、お嬢様?も、申し訳ございません🙇♀️」
『どうしたの?大丈夫?』
「だ、大丈夫ですよ?お気になさらず!私はこの後、お母様方の部屋を片付けて来ますので、何かあれば、お母様方の自室にお越し下さいね!それでは、失礼致します(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)」
『う、うん…』
(今は、特に何も無かった……執事もしかして、二重人格??昔の執事と現在の執事が混ざって、感情が2つあるって事?でも、今は特に何も無かったよね……顔色が変わるとか…執事の事だし、有り得るもんね……これからちゃんと見ていないと……)
[コツコツ…]
【お母様方の自室】
[写真前]
「お母様方……どうか夢が現実ではありませんように……」
[なんで僕は、執事になったんだ。ろくに人々も守れないのに……]
「あ、貴方は!や、やめてください……私は、お嬢様と出会う為に執事になったのだと思ってますから!!そんな言い方やめてください……もしや貴方は……私が契約している天使!!(ハロン)ですか?」
[………よく分かったな…お前の過去の姿なのに……]
「なんとなくですが……夢で見た私の過去の姿……笑っていて…ずっと頭の中で(僕は…守れない…)と……」
[それは、俺の力だ……お前は元々、人を簡単に信じる人ではない……だから、目覚めて欲しかったんだ……お前の中身の人間に!!]
「私の……中身……」
[そうだ!お前の本当の姿に……お前のお嬢様もいつかお前の前から居なくなるんだぞ?]
「お、お嬢様……い、嫌です!!や、やめてください……お父様………」
[…………取引をしよう……お前の身を俺に引き渡して、お母様方を助けるか、お前は何もしないで、お母様方が死ぬか……どっちがいい?]
「取引ですか?……」
【ガチャン】
『執事!!!』
[チッ……]
「お、お嬢様?!今近づいてはなりません……」
『執事、この人は?あ!天使の羽!て事は…執事が契約している天使!』
[うるさいな、俺の名はハロンだ!覚えておけ!これでもトップなんだぞ!]
「や、やめてください…お嬢様に失礼な態度は……うっ……」
『執事!顔色悪いよ?ハロンさん、執事を助けてあげて下さい!!お願いします!』
[は?俺が助ける?こいつを?お前のお母様を殺した人間を助けると言うのか?お前は本当にそれでいいのか?]
『え?………お母様を?執事……嘘だよね……』
「お嬢様……ハロンの言うことは聞いてはいけません!うっ……私は、もう死ぬんです……先程、夢を見たんです……」
『夢?なんの夢?』
[俺がこいつに見せた夢だ!]
『執事に?どんな夢なの?』
「それは……私は、多分あそこは見る限り、ナンナンの国ですね……」
『ナンナンの国って……今お母様が行ってる国だよね?』
「はい、そうです……そこで、お母様方が反乱に巻き込まれる夢を見ました……私のお父様も居て、《お前のお嬢様のお母様は反乱に巻き込まれて亡くなった……》っとお父様に、言われました……」
『え?は、反乱……?何それ?』
「お嬢様は、産まれるずっと前のナンナンの国では、大の反乱が起きて、100年前には大勢の人々が巻き込まれ、悲しみながら亡くなった方々が増え、ナンナンの国は、100年前から立ち入りを禁じられていたのですが……」
『そうだったんだ……ハロンさん、お母様を助ける方法はあるの?』
[ふむ……じゃあ、お前に選択肢を与えよう!執事の身を俺に引き渡して、お母様を助けるか、執事を生かして、お母様が死ぬか……どっちがいい?]
『え?どっちかなんて……選べないよ……て事は、お母様はまだ生きてるの?』
[そうだな。生きてはいる…さぁ、どっちだ?]
『ん〜……執事……ごめん。』
「え?お嬢様?私を殺してくれるんですか?もう、お父様の所に………」
『お母様を助けたい……』
「はい、わかっております……私は、お嬢様に出会えて嬉しく思っております……今までありがとうございました!お嬢様、最後のお願いです。」
『何?何でも言って?執事には沢山お世話になったし……ちゃんとお墓も作るよ?……』
「唇にキスして欲しいです……もう、悔いは無いですから……」
『わ、分かった……』
【ちゅ❤︎】
『これで、いい?』
「はい、ありがとうございました!お嬢様、どうかこの先も幸せになって下さいね!私は、心から願っています………」
[言う事は言ったか?]
「はい、ハロンもこれで自由です……私の身をあげます……お嬢様、ありがとうございました……お嬢様……大好きですよ…………」(息を拭き取った……)
【執事の死】
[これで、良かったんだな……お前は……]
『うっ……執事……ごめんなさい……』
【冷たくなった執事を抱きしめる】
[俺は、こいつを連れていく…では、またな!お嬢様^^]
『…………執事、ありがとう………私も大好きだよ♡ずっと……助けてくれてありがとう。』
《あらすじ》
今回はちょっと悲しい展開にしてみました!これにて、この夢小説「執事は貴方に恋をする」を終了と、させて頂きます。最後までご視聴頂きありがとうございました!!何かリクエストなどが御座いましたら、コメント欄の方に、お書き下さいませ。沢山のお嬢様シリーズも募集中ですので、自分も主人公になりたいと思っている人は、是非とも、リクエストに貴方のお名前を入れて下されば、そちらに合わせて夢小説を、作っていきます!本当に、ありがとうございました!これからも宜しくお願いいたします🙇♀️
by 𝕐𝕦𝕣𝕚𝕜𝕒
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