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「はぁ…くそ!どこいったんだよ全く…ん?」
一人、敵を取り逃してしまった岸。そんな彼女のもとに、電話がかかってきた。
『あ、岸〜?元気ー?ちょっとこっちまできてくれない?殺し屋が扉ぶっ壊して部屋入ってきたの』
「彩?あ、生きてたんだ。私が殺し損ねた奴かな。わかった。瞬間移動魔法〈アオゲンブリック〉」
岸は瞬間移動をし、3人のいる部屋の前に着いた。
「うわ…これは酷いな…っていうか彩生きてたんだ」
「失礼ね。ちょっと眠ってただけなんですけどぉー…。すれより、あれよろしく」
「はぁぁ…」
「あ、よかった、岸さんがきてくれた…」
「あぁ?」
「ひっ!!」
後ろで怖がっている蒼と遥人を岸は容赦なく睨む。
「まーったく、最近の若者はー…って言う私もまだ若いけど。今回だけだからなぁ?」
「あ、はーい…」
「じゃ、綺麗に『掃除』してね」
「はいはい」
もちろん、この『掃除』の意味は…言うまでもない。
目にも止まらぬ速さで、岸は敵を殺した。
「あ、そうだ…言い忘れてたこと。もし敵が強すぎて勝てない場合とか、イポクリジーアの奴らに遭遇した時、または怪我を負った時は…一階の医務室に瞬間移動してね。魔法、使えるでしょ?」
「まぁ、はい…彼岸花さんから習いました」
「そう。じゃ、私も行くとするかな。魅麗のやつ、ぶっ殺してやる…」
「落ち着いてくださいー…」
「岸。後始末よろしくねー」
「はぁ、なんで私が…」
「じゃ、私たちは、応援にいきましょうか。水梨ちゃんたちは今どこら辺にいるのかしらぁ…」
彩は水梨に電話をした。
一方。水梨たち。
「うわっ…」
見事に、イポクリジーア誘惑科教官、静野魅麗と鉢合わせしていた。
おまけに、倞とも別行動をしていたので、完全に魅麗と水梨、一対一で。
「ど、どうすれば…あ、こんばんは…お、お元気ですか…?」
「…あなた、彩の部下…?ふぅん、珍しく一人なのね。丁度いいわ」
「…すみません、私の仕事はあなた達を倒すことではないので…あったらすぐ逃げろって言われてるし。ここら辺で…」
「あらぁ?私たちはそうはいかないの。だって私たちは、あなたたちを倒すのが仕事だもの」
「うぅっ…」
相手が、なかなか引いてくれなそうである。困った水梨が、瞬間移動をしようとしたとき…
ぐっ、と腕を掴まれ、魅麗に引っ張られ…
「残念ね。逃しはしないわ」
「…!!」
「あれ〜?おかしいなぁ、電話が通じない…電波でも悪いのかしら」
「なにか、水梨の身に起こってるっていうのは…」
「さぁ…もしかしたらそうかもしれないけれど…凪野くん。ちょっといってきてくれる?私が魔法をかけるから」
「えぇっ!?」
「さ、はやく。瞬間移動魔法〈アオゲンブリック〉」
「うわっ!!」
彩は蒼に魔法をかけ、蒼は水梨のもとへ強制送還された。