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「諸君石火矢は大変危険な道具だ呉々も注意を払ってするように。」お初はキビキビと下忍達に指導していた。
「姫指導が我々が致しますよ。」お初はふっと笑い
「三郎良い良い私が好きで下忍達に指導しているのだ。」
「公務もありますから。」三郎に説得され渋々自室に戻り公務をした。
「雷山これを兄上に渡してくれ私は町に出て敵人がおぬか調べて参る。」
「はっ。」お初は男装束に着替え町に向かった。
「初助様お散歩?」
「いいや少し視察だよお春。」お春はうっとりした表情でお初を見つめていた。
「今度また茶屋に行くよ。」
「お待ちしてます。」お初は怪しい人物を見かけ後をつけた。
「こりゃぁ立派な菓子折りじゃ。」
「お代官様も悪うございますね。」お初は伝書鳩を飛ばした。
「松之助様お初様の伝書鳩がこれを。」
「何とお代官の寛次郎に染物屋の平太が賄賂を。」
「我々忍びが突っ込んで良いのでしょうか。」松之助は考え込んで「忍びだからこそせねばならん。」と決意した。
「お前達今日視察で代官に染物屋やが賄賂を渡していたのを見た。」
「あの平太が?血迷ったのか?」
お初は眉をひそめ「それは分からぬ寛次郎は悪名高い代官だ野放しには出来ぬ。」と静かに怒りを表した。
「我々も視察して参ります。」三郎は深々と頭を下げた。
「この任務を全うし奴の首を取るのだ!」
「はっ。」城内は殺気立っていた。
「お春お前いたく初助にぞっこんらしいな。」
「お代官様お許しを…!」寛次郎はお春をぶった。
「良いか春太夫お前は儂の玩具じゃ分かっておるだろ?」
「は…はい。」お春は怯えながら答えた。
「良い子じゃ。」寛次郎は帯を外してお春を襲った。
「お代官様…。」お春の目には光がなかった。