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「お前達本腰を入れて任務を遂行するぞ!」
「はっ。」お初達は寛次郎の屋敷に侵入した。
「お代官様お春をお身請けしたらどうでしょうか?」
「染物屋良い提案だなぁ。」二人は悪辣な笑みを浮かべた。
「あの野郎共…。」
「三郎は奥を見てくれ。」三郎はお初に命令され奥の座敷を見た。
「呑気に寝てますね。」
「よしそいつから殺れ。」慎重に天井から降りて忍び寄り寛次郎の手下の首を切った。
「ぬぁぁぁ。」手下の悲鳴を聞いて寛次郎達が奥の座敷に走ってきた。
「誰だ出てこい!」
「寛次郎お前の悪事は許さんぞ。」染物屋はそそくさと逃げようとしたがお初の部下に切られた。
「初助貴様忍びだったのか!」
「殺されたくなければ奉行所へ行き洗いざらい己の悪事を自白しろ!」お初は寛次郎の首に刀を突きつけた。
「小僧が儂に指図するなんて小癪な。」
「ほうそうかではさらばだ。」お初は寛次郎の腹部を刺した。
「うっ…。」
「お前を成敗いたした。」寛次郎はバタリと倒れ血を流した。
「姫いや初助様今夜お春の所へ参られては?」
「そうだな久しぶりに茶屋へ行こ。」夜になりお初は茶屋へ向かった。
「初助様来てくださったのですね。」
「ああお前が心配でな。」お春はお初に引っ付いたがん?と表情を歪めた。
「どうした?お春。」
「初助様もしかしておなご!?」お初は複雑な表情をして袴を脱いでお春に股を見せた。
「私は二形(ふたなり)なんだ。」お春は驚いたが「どうして私に隠してたんですか?」と微笑んで抱きしめた。
「嫌じゃないのか?」
「いいえ私めは初助様を好いておりますから。」お初は安心して抱き返した。
「姫お春に言ったんですね。」
「受け止めてくれたよ。」お初の言葉に三郎は安堵の笑みを向けた。