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そうこうしてるうちに、先生がやってきて入学式の流れを説明し始めた。
ちょうど説明が終わる頃に2人の生徒が来た。どうやら2人とも生徒会メンバーらしい。
僕は希咲羅で、
俺が美夏〜いいます
まずは、ご入学おめでとうございます。
僕達生徒会では、新たに頼れる人材を募集しております。
学校を良くしたい、誰かのためになる仕事がしたいと思う方は是非生徒会に。
俺らというか、生徒会メンバーは何時でもおっけーやから、話しかけに来てなあ!
生徒会への入り方は生徒会長からの勧誘のみですので、アピール沢山してください。
じゃ、ほななー!
失礼しました。
教室にいるみんなが息を飲む。
でも ま、いくら知り合いとはいえ生徒会長からの勧誘のみなんて無理ゲーだよね、
ほら、皆ボケっとしないで
廊下に椅子持って整列してー
はーぃ、
それからは眠気を何とか押し殺して、来賓の話しやら校長先生の話やらを聞いていた。
次は、在校生代表。歓迎の言葉。
代表 橘るぅあ。
はい。
凛とした声は不思議と脳みそに直接響くように私には鮮明に聞こえた。
在校生代表、歓迎の言葉。
桜の蕾が花開き、春の暖かい風が感じ取られますね。
さて、皆さんは今どんな思いですか?
時々笑顔も交えながら話す、その姿が目に焼き付いて離れなかった。
最後にはなりますが、数ある高校の中でこの青空高校を選んでくれたことを嬉しく思います。
皆さんにとって、楽しく明るい学校生活になるよう学校全体で取り組んでいきますので、保護者の皆様も新1年生の皆様もご安心ください。笑
あ、目。あった。
目が合うと、るぅあ先輩はにっこり微笑んで口パクで夜月ちゃんなんて呼んだ気がして。
○○ △年度、✕月□日。
在校生代表 橘るぅあ。
自然と場の空気が和んだような気がした。
気づけばあっという間に退場して、天羽さんと教室で楽しく話していた。
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