乙棘デスわ
棘視点です。
俺は急いで憂太に電話をかけた。
憂太が電話に出た瞬間俺は電話を切った。
憂太には失礼だが今は話したくないような気がする。もう寝ようと思った時に憂太から電話がかかってきた。出るか迷ったがあまりにもずっと鳴っているので出ることにした。
俺は通話のボタンを押した。
『狗巻くん……?』
「……しゃけ」
『あぁぁ!!よかったぁ…!!』
どうした憂太とうとう頭がおかしくなったのか?と心の中で思いつつ俺は
「つな?」
―どうした?
と聞いた。憂太は
『今日ほとんど狗巻くんと話せてない』
と言ってきた。
憂太ってほんと人たらしだな…。
少し期待しちゃうぞ!!
とか思っていた。
実は俺憂太の事が好き。改めて言うと恥ずかしい。だがこの思いを伝えようとは思っていない。なぜなら憂太には、昔から好きな女の子ごいた。その子は事故で無くなっちゃったけど。憂太はその女の子のことまだ好きらしい。だから伝えない。
と思っている時に急に『狗巻くん?』
と聞いてきたので俺は心臓が飛び出でるかと思った。
『狗巻くん今日ぼーっとしてるね』
憂太がふふっとわらいながら言ってきた。
そうか?今日ぼーっとしてたのか?
「たかな?」
『うん!見てて危なっかしいと言うか…』
と、言いかけたところで憂太は自分の口を塞いだ(のだろう。)どうしたのか聞こうとすると小さい声で・なんでもない・と言ってきたのでほっといた。
それから色々話して明日も学校だから寝ようってことになって電話を切った。
憂太との電話が終わり俺は1人で
かっこよすぎんだろ……!
やっぱり好きだなー。
とか思ってるうちに寝ていた。
翌朝
俺が起きるて時計を見るともう9時30分。
遅刻だ……。昨日憂太と夜遅くまで電話してたからだろうか。まぁそんなことはどうでもいい早く用意して行かないと。
そんなこんなで学校に着いたのは10時20分。
俺されるは急いで教室に飛び込んだ。
授業が始まってたらしく、俺はすごい注目を浴びた。
俺は授業中もう絶対遅刻しないぞっというなぞのフラグをたてた。
授業が終わり憂太のところに行こうとすると、
数人の男子に囲まれた。そして1人の男の子が
「君名前は??」
俺が黙っていると、周りにいた女子が
「その子喋れないから!!」
と言ってきた。嫌味は入ってないだろう。
「あっそっか!!ごめんね…!!」
ちゃんと謝るなんて良い奴じゃないか。
と思いながら、ノートにペンをはしらせた。
『狗巻棘(いぬまきとげ)』
「なるほど君の名前狗巻棘って言うんだね!」
俺は首を縦に振った。すると男の子が笑顔でこっちを見てくるのでつられて俺も笑顔になった。
このクラスでもやっていけそ。
その日から休み時間の度にその子たちが俺の席の周りに来てくれるようになった。もちろんいじめは無くなってないがな。だが前よりも学校生活が楽しくなった。
ある日いつも通り友達と話しているとクラスの女子が「棘くん!!廊下で誰かが呼んでるよー!!」
と言われたから廊下を見ると憂太がいた。
俺が急いで憂太の方に行くと憂太は
「狗巻くん!!久しぶり!!」
俺が笑顔で憂太の顔を見てると憂太は
「僕の顔に、なんかついてる……?」
俺は自分のことを叩き首を振った。
憂太は
「狗巻くん喋らないの?」
俺はこの学校では喋れないってことになってるからね!?おにぎり語も喋れないんだよ!?
周りに聞かれたら困るから俺は憂太の耳元で
「そーゆーせってー」
と呟いた。憂太ご固まってるから呪言つかった?と焦っていると後ろから真希が憂太の頭を叩いた。
「おいもやしなにしてんだ?」
「え?真希さん!なんでも、ない。です。」
何かを察したのか真希が
「おい棘」
俺は首を傾げた。
「その、最近憂太と話してるか?」
思い返してみると最近憂太とは話してなかったな。だって朝は遅刻しちゃうし(フラグ回収)休み時間は憂太のところに行こうとしたら皆が周りにいて話しちゃうし、放課後は……うん。
ってなわけでないんだもんなー。
俺の反応を見て真希は
「話してないんだな」
と言った。俺は首を縦に振った。
「棘明日空いてんだろ?憂太と遊びに行ってやれよ。あいつ最近遊べてなくてしょげてるから」
あーなるほど。だからあんなにしょんぼりしてんのか。かわいいやつめ。
もうチャイムがなるって言われて教室に戻る前に俺はもう一度憂太の耳元で
「でーと。たのしみ」
と、からかっておいた。
からかってなんだけど、俺も照れてる…。
顔赤くなってないかな。
放課後
「お、棘来たぜ」
俺はいつも通り校舎裏に来てやった。わざわざ行く俺を褒めて欲しいくらいだ。
いつもの場所に座らされ、まぁ、石を投げられるわけだ。たまに痛いのが来るがその他はあまり痛くない。いつも10分くらいで終わる。
その10分の為だけに憂太と帰れなくなる。
やれやれだよ。
ま、明日は楽しみだわ
続く
コメント
5件
めちゃくちゃ好きです!!
続きみたいです!