ファンサービス。

---

※二次創作です！

---

---

---

✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦

「一緒にいられる時間も、残りわずかとなってきました」

いるまによる落ち着いたMCとは裏腹に、会場全体にはえ〜！！という大きな声が響き渡る。

ツアーライブも最終日。

そしてこの公演も残り少しとなった。

そんな中、リスナーによるタイトルコールから始まった最後の曲。

数ヶ月にわたり行われてきたツアーライブもこれで最後か…と少し込み上げてくるものがある。

しかし自分の歌うパートまでは耐えたいところなので隣で踊るメンバーを見たりしてなんとか心を落ち着かせる。

次の部分では、俺とこさめがペアになって踊るパート。

距離も近く、今まであんなふうに、こんな風に言い合ったり練習したりしたなぁ…と、柔らかい笑みを浮かべておどるこさめを見て目頭が熱くなる。

と、そんな俺を見てぎょっとしたこさめは、仕方なさそうに笑ってこちらに近づく。

…え、いや、練習ではそんなに近くになんて、

キャーーーー！！！

「ぇ…」

リスナーから大きな歓声が上がる。

一瞬何が起きたか分からなかった。

数秒して、こさめが俺の頬に口付けをした事が分かった。

当のこさめは、これは特別ファンサービス！とでも言うよにリスナーの方をみてニコニコしている。

…もしかしたらこさめのファンサービスの特等席は俺なのかもしれない。

引っ込んだ涙と引き換えに熱を帯びる顔を、泣いてるふうを装って俯いて誤魔化した。

✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦

ツアーファイナル、参戦する方も待機の方も、それぞれの楽しみ方で盛り上がりましょうねーー！！！！！🤝🏻🤝🏻💖💖