テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
最終物語① 死者からの贈り物
00:01。
時計の針が動いた瞬間、学校全体が大きく揺れた。
「きゃっ……!」
「のあ!」
じゃぱぱがのあを抱き寄せる。
「みんな、動くな!」
たっつんが叫ぶ。
壁に無数の亀裂が走り、床から赤い糸が次々と伸びてくる。
その糸は31人を包み込み――最後に、ななもりとジェルへ集まった。
「……これでいい」
ななもりが優しく笑う。
「なーくん?」
ころんが駆け寄る。
「何するの?」
「僕たちは、ここに残る」
「……え?」
ジェルが笑った。
「俺らはもう死んでるからな」
「だから、生きてるみんなを帰すには……俺らが、この学校と一緒に消えるしかない」
「そんなの嫌だよ!」
ころんが叫ぶ。
「だって、二人だって仲間じゃん!」
ななもりは、ころんの頭にそっと手を置いた。
「ありがとう」
「でも、ころちゃん」
「君が最後までみんなを繋いでくれた」
「だから今度は――」
ななもりが微笑む。
「僕たちが、君たちを繋ぐ番だよ」
「……っ」
ころんの目から涙が落ちる。
その隣で莉犬も泣いていた。
「なーくん……」
ジェルが莉犬の頭を撫でる。
「泣くなや」
「……無理だよ」
「そっか」
ジェルは笑った。
「じゃあ、最後くらい一緒に泣こか」
二人は笑いながら、涙を流した。
その瞬間――
31本の赤い糸が、光に変わった。
のあの糸は、じゃぱぱへ。
ゆたくんの糸は、らおへ。
心音の糸は、あっきぃへ。
たっつんの糸は、まぜ太へ。
そして――
ころんと莉犬の糸は、強く結ばれた。
「……ころちゃん」
「なに?」
「僕、ずっと怖かった」
「何が?」
「また、ころちゃんを失うこと」
ころんは莉犬の手を握る。
「僕も」
「でも……」
ころんは涙を拭った。
「今度は離さない」
「うん」
二人が笑う。
その瞬間、ななもりが叫んだ。
「今だ!!」
ジェルも続ける。
「みんな、目ぇ閉じろ!!」
まばゆい光が学校を包んだ。
――そして。
バンッ!!
全ての音が消えた。
ころんが目を開ける。
そこは――
いつもの学校の教室だった。
朝。
窓から太陽の光が差し込んでいる。
「……終わった?」
ころんが呟く。
隣を見る。
莉犬がいる。
るぅとも、さとみも、あっきぃも、まぜ太も。
のあも、ゆたくんも、心音も。
みんな、いる。
「……帰って、これたんだ」
ころんが笑う。
だけど――
二つだけ、空いている席があった。
ななもりの席。
ジェルの席。
黒板には、小さく文字が残っていた。
『生きて』
そしてその下に――
『僕たちの分まで。』
莉犬が静かに涙を拭う。
「……なーくん、ジェルくん」
ころんも窓の外を見る。
青い空。
そこに、一瞬だけ――
二人の姿が見えた気がした。
「……ありがとう」
ころんは小さく笑った。
その瞬間。
スマホが震える。
画面には、見覚えのないメッセージが一件。
『物語は、まだ終わっていない。』
ころんの笑顔が消える。
「……え?」
そして――
差出人の名前には、
『???』
と表示されていた。
――最終物語②へ続く。
コメント
1件
やっと終わった…って思った瞬間の空いてる席、ぐっときたよ🥀 ななもりとジェル、笑いながら涙流して「生きて」って残してくれたのが本当に切なくて… でも、二人の思いが赤い糸になってみんなを繋いだシーンは、ちゃんと温かかった🤍 まだ終わってないってラストも気になる…続き、待ってるね。
#琉歌の部屋
まぜ太@nrkr
2,796
#まぜ太
まぜ太@nrkr
237
まぜ太@nrkr
83
#専用部屋という字読めますか?平仮名にするねせんようべや
まぜ太@nrkr
64