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#うちはイタチ
琴葉つきね
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あっっっっっっば⁉️😭💦 ナラク先生嘘でしょ…!? アカネとミズキの共闘からのキャットファイトの流れが神すぎて胸熱だったのに、まさかの全員踊らされてた展開…!「家族の情報を横流しした」ってとこでもう涙出たよ…信頼してた師匠の裏切りってこんなに辛いんだね…😢💔 でも引き続きめっちゃ気になる!次回が待ちきれないよ〜!!🔥
地下塩湖を埋め尽くしていた緊張が解け、静寂が広がったその時だった。「……ふん」
「……なにその顔」
私とミズキは、どちらからともなく同時に一歩を踏み出した。
さっきまで命を預け合って共闘した仲だ。カムラの闇電を打ち破り、完璧な連携で見事勝利を収めたばかり。お互いに「まあ、認めてやらんでもない」という雰囲気が漂っていた。
ミズキが澄ました顔のまま、すっと右手を差し出してくる。
「……一応、感謝の意くらいは示しておきましょう。今日のあなたの風、少しは役に立ちましたから」
「ふんっ、上から目線なのは相変わらずだけど……まあ、あんたの柔拳がなきゃカムラを倒せなかったのも事実だしね」
私も苦笑いを浮かべ、その手を握り返そうと右手を伸ばした。
ふたりの手が、あと数センチで触れ合う——その瞬間。
(……いや、待てよ?)
ミズキのあの白眼の奥にある、どこか人を小馬鹿にしたような、余裕たっぷりの瞳。
「正しく叩き潰す」「野蛮な風使い」なんて言いたい放題言ってきたこれまでの暴言の数々が、私の頭の中で一瞬にしてフラッシュバックした。
(なんで私が、この気取り屋の白眼野郎と握手なんてしなきゃいけないのよ……!?)
それはミズキもまったく同じだったらしい。
私の真っ赤な髪と、泥と汗にまみれたガサツな手のひらを見た瞬間、ミズキのこめかみにピキッと青筋が浮かんだ。
(なぜ僕が、こんな無礼で野蛮なガキと手など握らねばならないのだ……?)
互いの「気に食わない」という感情が、コンマ一秒で最高潮に達する。
**パァァァンッッ!!**
差し出された手と手が触れ合う直前、私たちは互いの手を思いっきり叩き落とした。
「イッタ……!? 何するのよあんた!!」
「それはこちらの台詞です! その泥だらけの手で触ろうとしないでいただけますか!?」
「誰が泥だらけよ! 人がせっかく握手してあげようとしたのに、その澄ました態度が超絶ムカつく!!」
「ハッ、握手? 誰があなたのような粗暴な人間と和解するなどと言いましたか!? 勘違いも甚だしい!」
一瞬前までの「美しき共闘」はどこへやら、一秒でいつものキャットファイトに逆戻りだ。
「アカネさん!? 僕の愛の手ならいくらでも握ってくれて構いませんよ! さあ今すぐ……!」
「マキナは引っ込んでて!!」
「あはっ♡ 素晴らしい……! 友情の予感からの、突如として弾け飛ぶ殺意の音波……! あぁん、最高だねぇ、**食べちゃいたい♡**」
「シズク! 静かにしなさい!!」
ミズキがシュッと白眼の構えを取る。澄み切った足さばき、一切の隙がない柔拳の構えだ。
「ちょうどいい……。彼岸という共同の敵がいなくなった今、あなたとの決着をつけるのに何の支障もありません。あなたのその不格好な風、ここで完全に叩き潰して差し上げます!」
「望むところよ!! 竜神化のコツを掴んだ今の私を、さっきまでの私と同じだと思わないことね!! そのキザな顔、風でぐちゃぐちゃにしてやるから!!」
私も苦無を構え、体内のチャクラを力強く、そして滑らかに巡らせた。
背中に揺らめく、半透明の『風の龍影』。
「行くわよ、白眼野郎——っ!!」
「来なさい、野蛮な風使い——っ!!」
「「**勝負(けっとう)だ!!!!**」」
「……あーあ、始まりおったわ」
ナラク先生が日傘を肩に乗せ、呆れ顔で干し梅を口に放り込む。
「青春だ……! 激突するふたつの情熱!! 素晴らしいぞミズキ、アカネ!!」
「ちょっとロイス、応援してないで止めなよ!……あ、でも二人のバトルのデータも取りたいかも!」
「はぁ……頼むから手短に終わらせてくださいね。お汁粉のチャクラ補給が追いつきません……」
観客(仲間たち)の呆れと興奮の声を背景に、私たちは地下塩湖の水面を強く蹴った。
ドォン!!と爆発する風の渦と、閃光のように駆け抜ける柔拳の一閃。
旅の終わりではなく、これこそが私とミズキの、本当の「ライバル」としての始まりの合図だった!
「……ふふ、くっくっく……」
地下塩湖に、今まで聞いたこともない低い嘲笑が響き渡った。
決戦を終え、ミズキと私が苦無を構え直して激突しようとしたまさにその瞬間。
急激に立ち込めた黒紫色の雷圧に、全員の肌が泡立った。
「な……ッ!?」
私が振り返ると、そこには優雅に日傘を畳み、口元を歪めて肩を揺らすうちはナラクの姿があった。
「先生……? 何、笑って……」
「いやぁ、傑作やわ。ほんま、思ってた以上にウチの描いた筋書き通りに動いてくれて、感謝の言葉も出えへんわ」
ナラク先生の手から、ぽろりと落ちる傷ついた木ノ葉の額当て。
それが塩湖の水面に落ちて波紋を描いた瞬間、ナラク先生の全身から溢れ出したのは、カムラたちの比ではない凶悪で歪んだチャクラだった。
「先生……? 何言って……」
「まだ分からんか? 鈍くさい子ぉやなぁ、アカネ」
ナラク先生の万華鏡写輪眼——右目の『思金神(おもいかね)』と左目の『武御雷(たけみかづち)』が、狂気的な歓喜に濡れて赤く発光する。
「誰が『担当上忍』や。誰が『木ノ葉の忍』や。……ウチが、『彼岸』の創設者にして真の頭領やで?」
————ッッ!?
頭を鈍器で殴られたような衝撃。
思考が真っ白になる。
「な……に、言って……」
「カムラも、テッサも、イワドも、蒸月も……全部ウチのコマや。大蛇丸の残した手記を使って、大国に絶望したあのバカどもを踊らせとっただけなんよ」
ナラク先生——うちはナラクは、絶望に凍りつく私とミズキを愛おしそうに見つめながら、フッと鼻で笑った。
「カムラに『闇電』で襲わせたのも、あんたに『竜人化』を使わせるため。ウチが『指導』と称してあんたに雷を叩き込んでおったのも、あんたの体内の自然エネルギーと風のチャクラを極限まで練り上げさせ……『竜神化』として完成させるためや」
「あ……が……っ」
「カムラの手には余る代物やったが……見事やで、アカネ。あんたはウチの狙い通り、完璧な『完成品(仙術の肉体)』になってくれた」
ナラクの指先から放たれた一筋の武御雷が、倒れていたカムラの身体を容赦なく撃ち抜く。カムラは悲鳴をあげる暇もなく、黒い灰となって消え去った。
「首領……(カムラ)すら……最初から使い捨ての捨て駒だったというのですか……!?」
ミズキが白眼の血管を爆発させ、絶句する。
「当たり前やろ? ウチが欲しいのは大蛇丸の真似事なんかやない。完成した『竜神化の肉体』と、ウチの『万華鏡写輪眼』を融合させた……完全なる神の領域や」
「な……ナラク先生……! 嘘でしょ……!? 一緒に修行して……風の流し方を教えてくれて……仇を討つって……!!」
声が震える。涙が溢れそうになる。
私を導いてくれた師匠。頼れる「担当上忍」。全部、全部嘘だったというの……!?
「嘘に決まっとるやろ、バカ。あんたの家族の村(たつまきの里)の情報をカムラに横流ししたのも、全部ウチやで?」
「……っ!!!!」
「アカネさん!!」
マキナが狂ったようにチャクラ糸を伸ばすが、ナラクの一瞥——『武御雷』の放つ一瞬の雷撃によって、その糸も絡繰人形も一瞬で焼き切られた。
「あは……あはは……♡」
シズクが血の気を引かせ、ガタガタと震えながら笛を落とす。
「なんて……なんて絶望的で、醜悪で……破滅的な音なんだろう……♡ ゾクゾクして……声が出ないや……」
「サエ先生……! カンニング(未来視)は……!?」
アイネが悲鳴をあげるが、未来サエ先生は顔面を蒼白にし、膝から崩れ落ちていた。
「ダメです……追いつかない……! 彼女が万華鏡の瞳術を『発動した未来』すら……チャクラの桁が違いすぎて、予知した瞬間に意識が飛ばされる……ッ!」
ロイスが景門の炎を爆発させて飛び込もうとするが、ナラクの右目『思金神』がその思考を完全に見切り、動く前にその脚の点穴を武御雷で焼き穿つ。
「無駄や。ウチの右目は全ての思考を読み、左目は避けることの出来へん雷を放つ。……あんたら木ノ葉の小造りどもも、ここでウチの神化の糧になってもらうで」
ナラクは黒い日傘を優雅に開いた。
その背後に現れるのは、うちは一族の絶対防御と破壊の権化——漆黒の『スサノオ』の骨格。
イタチのそれほど巨大ではないものの、漆黒の雷を纏ったスサノオの肋骨が、地下塩湖全体を絶望の重圧で押し潰す。
「さあ……お戯れは終わりや、アカネ」
ほくそ笑むナラクの赤い瞳が、絶望に震える私をまっすぐに見つめる。
「あんたの育て上げたその『竜神化』の風……ウチに差し出しな」
信頼していた師の裏切り。
明かされた絶望の真実。
地下塩湖の暗闇の中で、本当の死闘の幕が、今上がろうとしていた——!