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アゼベ国へと向かう日の朝。
「いよいよですね、アッシュ様、エレノア様」
ロマンスグレーの白髪をオールバックに纏め、雰囲気のあるモノクルを掛けたウィリアムが、私達を見て微笑んだ。
王都で監禁され、ボロボロにやつれていたときの面影はなく、一切皺のないテールコートを着こなしているダンディなウィリアムを見て、しみじみと感傷に浸る私の横でアッシュが答える。
「ああ。アゼベ国へ渡り、王の手紙を届け、協定を結ぶ。……難しい交渉になるだろう」
「それでも私は信じています。戦争を終わらせ、未来へ繋ぐために、お二人ならやり遂げられると」
ウィリアムは私とアッシュを抱き寄せ「どうかご無事で」と呟いた。
「準備は出来たようだな」
港に現れたリオネルは私とアッシュの顔を確認するように****************
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