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春千夜birthday[春千夜side]
ついにこの日が来てしまった。俺は、7時にセットされたタイマーを消し、無造作に頭を掻く。
ふと、鏡を見ると自分の目が真っ赤に染まっていた。
「自分で今日死ぬって決めたのに…泣くな、俺…ポロポロ」
「ヒグッ…ゔぅ…ら゛ん…」
目から涙が溢れる。今日、蘭は俺に構ってくれるだろうか。昔のあの笑顔で__微笑んでくれるだろうか。
…考えるだけ無駄だ。こんなことを考えてたら、キリがない。
「任務いくかぁー」
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ー任務中にてー
ゴクッ
「スクラップの時間だゼェ!!」
モブ「あがっ…」
ヤクだけは、いつも俺の味方をしてくれる。
“束の間の快楽”、あぁ、この時間が永遠に続けば、苦しくもないのにな…
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ー数時間後ー
任務がすべて終了してしまった。これからアジトに戻ると考えると、足取りが重い。最後くらい…感謝の気持ちを伝えて死ぬか、
プルルルルルルル
春「ボス。お疲れ様です。任務終了しました」
マ「あぁ。三途お疲れ。」
春「……っす。マイキー、今までありがとうございました。俺の代わりなんて、いくらでもいると思うので…俺より良い人探して、頑張ってください…」
マ「、は?何を言ってるんだ?三途の代わりなんて、何処にもいn…」
ツーツー(電話が切れる音)
春「ま…いきー……ヒグッ」
___もっと、必死になって止めて欲しかった、俺が死ぬってことに気づいて欲しかった…
春「もう、俺なんて“イラナイコ”なんだな…笑笑」
死ぬ決心ができた。ありがとう、皆んな……みんなに感謝をしながらアジトへ帰る。一刻も早く、帰って楽になりたい。
そう思っていたのに。変な期待が脳裏をよぎるんだ…
それは、もしかしたら、蘭が帰りを待っててくれてるんじゃないかって、蘭が今日を祝ってくれるんじゃないかって…
春「た…だいま……」
ただいまなんて何時ぶりに言っただろうか。だれか、迎えてくれる人は_______
_______何処にもいなかった。
「ッッ…!!ポロポロ」
期待していたジブンがやはり馬鹿だった。昔から俺は、「おかえり」って温かい言葉をかけてくれる人なんて、何処にもいなかったのに…期待なんかするから、苦しいんだ。もう、終止符を打とう。______
「はは。はははは!!!!、スクラップの時間だゼェ!!!!」
(自分の頭に銃を向ける)
「ポロポロ…さよなら。」
next→♡400で書きます、!
コメント
1件
待って待って、自分でスクラップの時間だゼェはマジで辛い.....