テラーノベル
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こんにちは!!いちごです!
いつもチャットノベルしか書いたことなかったんですけど、ノベルも書いてみたくなったので練習の意も込めて書きます!
高校2年になって早1ヶ月。
ここ数年は桜が散るのが早く、4月前半には完全に全滅していた。今は葉が青々と生い茂っており、梅雨前とは思えない蒸し暑さがしてくる。
1年のときにいっしょにいた友達とクラスが別れ友達ができるか不安だったときもあった。
が、総合の授業のグループワークで同じグループになった2人と友達になり、今ではいっしょにいる。
そして、今年度初めての席替え。
俺は好きな人と隣になった。
桃「なっちゃーん!!俺席1番前ぴえん…」
赫「ざまぁないなw」
桃「ひどい!!すちぃ〜!!」
翠「俺は1番後ろの窓側だったよ」
桃「うわ裏切り者すぎる…」
この2人が俺の友達。
らんとすち。2人ともノリが良くて周りから好かれる性格をしているが、そこまで目立つ訳でもなく、目立つのが大の苦手な俺にとっては居心地のいい存在だ。 2人は去年同じクラスだったから、グループを組めずにそわそわしていた俺に声をかけてくれた。
1年のときに仲の良かった友達は、クラスで独りにならないための予防線みたいなものだったが、この2人は紛れもなく大切な友達だ。
だが俺はどうやら素直になるのが苦手なのか、よく悪ノリをしたりいじり倒したりしてひょっとして嫌われてないかと心配になる。
桃「なっちゃんも1番後ろの席だし〜いいなぁ」
赫「へっw」
桃「羨ましい…」
俺の席は廊下側から2番目。
最近視力が落ちてきて黒板が見えずらくなり、眼鏡を作るか悩んでいる俺にとっては少し辛い。 目が悪い人は担任に言えば前の席と交換して貰えるのだが…1番後ろの席を譲るのは惜しい。
そしてなにより ⎯⎯⎯⎯
桃「それにしてもなっちゃんついてないね」
翠「確かに…」
らんがそう言うのも無理はない…
なぜなら俺の隣はあのクラス1モテる一軍男子!
そう、俺とはかけ離れた存在…!!
桃「俺あいつの隣は嫌だね」
翠「俺もかな…あの人っていっつも周りに人い るから…席の周り凄いことになりそう…」
桃「なっちゃんファイト…!」
赫「おう…」
俺はわざと不満そうに返事をした。
桃「まぁ…席替えの話はもういいとして、」
赫「寝ないようにな?」
桃「あの席は寝れねぇよ!?」
翠「ひまちゃんはいっぱい寝れるね笑」
赫「すちもだろ?」
桃「いや、すちは寝ないね」
赫「それもそうだな」
桃「んで!そうじゃなくてさ、次の…」
らんが席替えから次の話題に切り替えようとしたときにちょうど1時間目開始のチャイムが鳴った。 この話はまた次の休み時間にと言い残し、2人は新しくなった自分の席に帰って行く。
そして、1時間目が始まった。
席が新しくなり、見えずらくなった黒板を細目で見ながら板書を書いていると隣の生徒が先生に当てられた。
茈「せんせーい教科書忘れましたぁ」
完全に先生をなめているだろうと思わしき声で彼はそう言った。 一軍男子の彼は友達も多く、クラスの半分以上がウケていた。 先生は彼の一言とクラスメイトの態度に呆れたのか、半笑いしながら俺に教科書を見せるように言った。
俺はまだ数回しか開いていない教科書を彼に手渡した。
茈「さんきゅ」
当てられた箇所を答え終わるとそう言って彼は俺に教科書を返した。 この授業は主に教科書を使うため、持っていないとなるとかなりキツいはずだからどうしようかと考えていると、彼は机をこちらに寄せてきた。
茈「今日は見して?」
赫「うん…」
これだ…これなんだ…!! 目が悪いのに席を交換しなかった理由…
それはこの彼と少しでも会話をしたかったから。
茈「お名前なんてーの?」
赫「え…」
授業中なんてお構い無しに彼は俺に話しかけてきた。 少し蒸し暑いが窓から入ってくる風が俺の火照った身体を冷ましてくれる。 好きな人に話しかけられるとこんなに身体が熱くなるなんて知らなかった。 なんと彼と話したのは初めてなのだ。
赫「暇 那津…」
茈「なつかぁ〜夏生まれなん?」
赫「いや全く」
茈「いやなんそれwウケるw」
らんとすちがここにいたらびっくりするだろう。全く違うタイプの人間と話しているのだから。人見知りの俺だから尚更。
先生にバレないようにこそこそと会話が続き、俺は緊張のあまり少し汗ばんでいた。 窓から通る風はいつの間にか止んでいて、身体を冷ます手段がない。 まだ5月だと言うのに地球に降り注ぐ太陽の光は拍車をかけてきているかのようだ。
このままバレないでほしいと願いながら、俺は隣に座る好きな人との会話を1時間目終了まで楽しんだ。
今日の夕飯はカレーだな!
そう思い立った俺は学校の帰りにスーパーに寄ることにした。
席替えから2週間が経ち、今の席にも慣れてした。席替え当初は間違えて元の自分の席に座ってしまうことが何回かあり、その度らんに笑われた。 そんならんはと言うと、前の席になってから居眠りで注意される回数が増えている。 その度に俺と隣の席のイケメンくんはくすくすと笑う。
イケメンくんとの進展については…特になにもなし!! ただ、教科書忘れが酷いのか、頻繁に机と机をくっつけた。俺としては嬉しいが、毎度毎度心臓が止まりそうだ。 そんな調子だが、毎日毎日今日はなんの教科書を忘れてくるのかなと楽しみな自分もいる。
1年のときと比べると、学校を楽しみにする理由が何個も増えて嬉しかった。
スーパーに着くなり、俺は野菜売り場へ向かうことにした。 学校からスーパーまでは15分かかり、スーパーから俺の家は10分ほどだ。
父と母が離婚してからは母さんと暮らしてきたが、去年入院しなければならない病気が見つかり、今はほとんどひとり暮らし状態だ。
母さんは病院からでもできる在宅ワークで稼いでくれている。俺が家から歩いて通える範囲の高校を選んでいたのは幸いだった。
うちの学校はバイト禁止だし、俺はそこまで頭がいい方ではないから特待生の奨学金も使えない。交通費が浮かせられてラッキーだ。
学校からスーパーまでの道のりは蒸し暑く、夕方なのに少し汗をかいてしまった。 店内に入ると涼しくて外がどれだけ暑いか実感できてしまう。 早く夏服にならないかなと考えながら少し安くなっている人参を手に取った。
3日に1回のペースでこのスーパーに通っているため、何がどのくらいの値段なのか大体覚えてしまった。 今日の人参は安いが、玉ねぎとじゃがいもと肉がやや高い…暑いしカレーは辞めておくか悩んでいるとふと馴染みのある声が聞こえてきた。
茈「なつじゃん」
赫「紫咲くん…?」
この時期はまだ少し肌寒いと思われるタンクトップにスウェットのボトムスと時期外れなビーサンを身にまとい買い物かごを持った彼は、なんでここにいるんだ?と言わんばかりの顔でこちらを見つめてきた。
茈「なんでここにいんの?」
赫「俺は夕飯の買い出し。紫咲くんこそなんで?」
茈「俺もだけど…てか、名前で呼んでって言っるやんw 」
赫「ごめんw慣れなくて…」
教科書を貸しているうちに彼から下の名前で呼ぶように言われた。俺もそれを承諾したはいいものの、いざとなったら緊張でつい苗字で呼んでしまう。 彼はそんな俺を気に食わないのか、いつも名前で呼べと突っかかって来る。
全く…一軍のしたがることは分からない。
赫「いるま…は、おつかい?」
茈「いや?俺独りで住んでるから」
赫「え!?」
茈「高校生でなんでって思うだろw」
俺が呼び捨てにしたからか機嫌良さげに彼は答えた。 高校生でひとり暮らしなんてきっと何が事情があるに決まっている。俺はなんて返せばいいのか分からず口篭っていると、彼はそれを察したのか先に口を開いてくれた。
茈「ちょっと家が嫌でさ、高校入学と同時に出てきちまったw」
赫「そっか…」
教科書を貸してくれる隣の席のクラスメイトに軽々言っていいことなのだろうかと心配気味な気持ちもありつつ、好きな人のことが少し知れたのがただただ嬉しかった。
茈「なつこそおつかい?」
赫「いや…俺も今は家独りだから…」
茈「あ…」
彼は申し訳なさそうにそう言葉を呟いた。
別にそっちと状況はあまり変わらないのだから気まずそうにしなくていいのに。 一軍男子はどんなときでもノリと雰囲気で乗り越えられるものだと思っていたから同じ人間なんだなと感じて少し身近な存在に感じた。 いつもならするっと会話している彼が今はなんだかたどたどしく、困ったような様子を見せる姿になんだか笑えてくる。
茈「あーなんだか…ごめん、、」
赫「いや…」
茈「いや、こんなこと言うから気まずくなるんだよな…」
茈「ごめんこんなこと言って」
赫「いや…全然!」
どうしてそんなに気にするんだろうか、いつもと全く違う様子にこちらも困惑してくる。 学校ではあんな感じだけど、プライベートではそうではないのだろうか。それとも俺の反応が微妙で困っているのだろうか。はたまたあまり触れられたくない話題に触れてしまったのだろうか。
不安が頭いっぱいにぐるぐると回り始める。
何かを考え始めるといつもこうなってしまうところは俺の悪いところだと自覚しつつも直せない。気にしすぎと言われても考えてしまうものは考えてしまう。考えれば考えるほど悪い方向に想像してしまう。
どうしよう。何を言えば…何を言えばこの人はいつも通りになる?何をすればこの不安から解放される?
そんなことを考えているとふと彼の手が俺の肩に置かれた。
茈「なつ…?大丈夫か?」
赫「え…」
そういえば、俺は何秒間考え込んでいたのだろう。気づけば彼が心配そうな顔でこちらを見ている。
やらかしたと思った。俺はなんでいつもこう…!すちとらんと喋るときも多少はこうなるが、ここまで考えしまうのはきっと相手が彼だからだ。 大袈裟だと思われるかもしれない。でも、俺には大袈裟じゃないんだ。どんな言葉を発するにも、勇気がいるし。不安を拭いとるためにも考えてしまう。 彼がずっと俺を見ている。何か言わなければ。
この場の空気をぶち壊すような何かを…。
赫「好きです…!!」
気づいたもう声が出てしまっていた。
あれ…俺今なんて言ったんだ?
そう思って彼の方を見てみるとぽかんと目を見開いている。 絶対困らせた。そう思って訂正しようとしたら彼に遮られた。
赫「あのッ!今のは!」
茈「あーちょい待ち…」
茈「今整理してっから…」
彼は左手で顔を抑え下を向きながらぶつぶつと何かを呟いている。 たださっきの地獄みたいな空気を乗り越えるために放った一言が彼を困惑させてしまった。むしろさっきよりも酷い雰囲気になってしまっている。
そしてそれより気にするべきことがある。
俺は今、さらっと告白をしてしまったのだ。もちろん彼には言う気もなかったし、らんにもすちにも好きな人がいるとは一言も言わなかった。言う気がなかったと言うことは当然フラれる覚悟も無いと言うわけだ。
しかしそんな心配とは裏腹に、彼から予想外の一言が飛び出る。
茈「いいよ。付き合おうか」
赫「え…」
当たりが暗くなり、オレンジ色の空が紺色になりかかっているころ、俺は家に着いた。スーパーからの帰りにぼーっとしながら公園のブランコを独りこいでいたからか、いつもより遅くなってしまった。
告白の返事をしてからすぐまた明日と挨拶をして彼はスーパーを後にした。俺は買い物が全然終わってなかったため買い物を続けたわけだかが、放心していた俺はカレー以外にメニューが思いつかず、結局この暑いのにカレーをメニューに決定した。
え…付き合う?付き合うって何?え?
そう思いながら去り際の彼の笑顔を思い出す。
整った顔に少し崩れた歯並びからなる八重歯がにこっと笑ったときに顔を出すのが魅力的だ。
そんなことを思い返しながら俺は油を敷いた鍋を火にかけた。
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この作品はノベルの練習&チャットノベルを書くときの気分転換・息抜きとして書きます!!
僕の気分でめっちゃ進むし、進まないかもです!
初心者すぎて下手ですが、ご覧いただきありがとうございました!!
感想よろしくお願いします。
コメント
6件
ぇ…あの…めっちゃ、… …まじで大好きです、 ノベル書くの上手すぎます…。
待ってください...!あの、え?好きすぎて困ります。この連載が続いてくれることを祈ってます🥹🫶🏻 いちごさんの作品全部いい作品だからこの連載もきっと神作の予感❕🫵🏻 ノベル上手すぎませんか!?見やすくてめっちゃ好きです!次の投稿も待ってます!
えぁ、え!?! 超好きです うわぁ … えぇ 、好きです ごめんなさい語彙力なくて