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かわそ
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#大学パロ
かわそ
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コメント
1件
うわあ、もう…この距離感、たまらないですね🥀 主人公の「どう反応していいかわからない」けど「全然嫌じゃない」っていう心の声、すごくリアルで切なかったです。しゅんくんの無邪気な懐き方が対照的で、そのギャップがまたいい…。 7年ぶりに再会して、自然と一緒にいるのが当たり前になってるのに、過去の秘密がフラッシュバックする感じとか、優しい雰囲気の中に影が見えて、続きがすごく気になります。旅行編、楽しみにしてますね🤍
…🤍
今日も仕事終わりに
彼との待ち合わせ場所まで小走りで急ぐ。
彼とは高校の頃の同級生であり、今は会社の同僚である。
僕は経理部、彼は営業部だ。
高校生の頃は同じクラスではあったものの、特別仲が良いわけではなかった。
僕は友達とつるむようなタイプではなかったし、教室にもあまりいなかった。
それに引き換え、彼は誰にでも優しかったし、みんなの人気者だった。
そんな二人が仲良くなることなんて、普通はないでしょ?
でも僕の記憶が正しければ、卒業間際に彼に誘われて、一度一緒に帰ったことがあった気がする。
あとは…
彼の泣き顔も一度だけ見た記憶がある。
いつだったかとか、理由とかも覚えてないけど….
あの顔はなんだか忘れられなくて、、。
僕が前の会社を辞めてこの会社に転職してきた初日。
彼とは高校を卒業してから約7年ぶりの再会だった。
それにも関わらず彼はすぐに僕に気付き、戸惑ったような、困ったようなそんな顔をしていたが、すぐに嬉しそうに笑いかけてくれた。
入社初日で緊張していた僕は、彼のその笑顔にとても安心したのを覚えている。
それから彼は何かと気にかけてくれた。
ひとりでいる僕に話しかけてくれたり、 仕事終わりにご飯に連れて行ってくれたり…
そうするうちに、気が付くと2人でいることが多くなった。
そんな日々が続き3年の月日が経った。
今では仕事終わりには、 会社の自販機の前で待ち合わせをして一緒に帰り、 帰宅途中に夜ご飯を食べに行ったり、 飲みに行ったり、お互いの家でゲームをしたり、映画を観たり…
なんなら、休日までも一緒にいることも多かった。
彼と一緒にいることが僕にとっては、
もはや当たり前のようになった。
「じゅうー!!!」
待ち合わせ場所で缶コーヒーを飲みながら15分ほど待ったころだろうか。
金曜日の仕事終わりとは思えないほどの彼の元気な声が聞こえた。
「じゅう!お仕事おつかれー!!今週もヘトヘトやー。」
そう言って、そのまま僕に抱き着いてきた。
「しゅんおつかれー。金曜なのに元気だなぁ」
「だって明日やで?!じゅうとの旅行!!もうずっと楽しみにしてたんやもん!」
そう。
明日から連休が続くこともあり、 彼と2人で日頃の疲れを癒すべく、 2泊3日の北海道旅行を計画していたのだ。
ところで彼は、いつまでくっついているつもりだ。
「ねぇいい加減離れてよ。はずいって。」
自分も内心浮かれているくせに、さっきから僕に抱き着いたままの彼を 無理矢理引き剥がし、 それを誤魔化した。
「わぁーん もうちょっと充電させてー」
とかなんとかピーピー騒いでいる。
「しゅん早く帰るよ」
まだ騒いでる彼を横目に、飲み終えたコーヒーの空き缶を捨てて歩き始める。
こんなに人と距離が近いのはいつぶりだろうか。
誰しも過去に誰にも言えない秘密の一つや二つくらいあるだろう。
僕はそのひとつがきっかけで色々と変わってしまったように思う。
たぶんあの出来事を一生忘れることなんてできない…
色んな事に臆病になり、自分の意思を言うのが怖くなり、相手の顔色ばかり気にして…
気付けばうわべの付き合いばかりになってしまった。
今の自分がとてつもなく嫌い。
忘れたいのに…
なんて昔のことを考えながら 下を向いて歩く。
「おーい!!じゅうーーー!!!
置いて行かんでよー!!!」
なんて満面の笑みで尻尾を振りながら
懲りずに僕の後ろを追いかけてくる彼が無邪気でかわいく思える。
正直、彼がこうやってくっついてくることは不思議なことに全然嫌じゃない。
むしろ嬉しい、、なんて思っている。
ただ困るのは、どう反応していいのかわからず、 すぐに恥ずかしくなり顔が赤くなってしまうということ。
でもそんなの絶対にばれたくないから
ついこんな態度になってしまう。
我ながらかわいくない奴だと思う。
僕とは正反対な彼のその性格に、行動に、
羨ましさなのか、憧れからなのか…
正しい表現がどんなだかよくわからないけれど
彼の事は”特別”だと僕は思っている。
だけどいつかこんな僕に愛想を尽かして、 僕の前から去ってしまうんじゃないかと、 たまに不安になる。
to be continued…….