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太陽の光と鳥の囀《さえず》りで、僕は目を覚ました。僕達は昨夜、土方達に連れて来られたのは新選組の屯所であり、彼等の本拠地である八木邸だった。(実はもう一つ、前川邸と言う建物もあるけどそっちは新選組の関係者以外は入ってはいけないらしく、僕達は八木邸《ここ》だけは行動しても可能らしい。)
到着した僕達は、食事とお風呂を済ませた後、両手と足を縄で縛られ、身動きが取れないようにされた。 それに、別の部屋へと乱暴に放り込まれてしまった。もう少し、加減とかそういうの知ってほしいくらいなんだけどね。💢
それに本当なら、昨夜のあの事件も夢であってほしかったな…。僕は服に着替えて背後でまだ寝ている風香達を見る。風香達は迚気持ち良さそうに寝ていて、悪い夢を見ているようには見えない。昨日は京の町を歩きっぱなしだったから、相当疲れていたのだろう。僕は、彼等《かれら》から事情聴取をされる時間がもうすぐな為、迷惑にならないように静かに風香達を起こした。
風香「ん…、うん…。😴」
風香は起こしても起きなかった。多分、今は良い夢を見ているのだろう。今度は、風香の頬を指先で優しくつついた。
風香「んんぅ…。💦」
つついてみると彼女は少しだけ迷惑そうな顔をした。風香は、朝起きるのは前からずっと苦手な為、初めて会った時は起こすのに大変だった。だが、少しずつだが彼女は自分なりに努力はしているようだ。次に僕は風香に悪戯《いたずら》をしようと、初めて会った時とは逆に僕から優しくハグをした。
風香「んん…、うん…?/////」
僕にハグされた彼女は、顔を赤くしながら眠い瞼《まぶた》を上げた。直ぐに気付いた風香は、迚驚いた顔をした。
風香「わっ!?えっ、ちょっ…、何してたんですか!?悟さん!!?//////」
吃驚《びっくり》した彼女は赤くしながら飛び起きた。その風香の声で、悠仁と恵、野薔薇が起きた。
伏黒「はぁ…、全くアンタはまた何やってるんですか…。💢」
悠仁と野薔薇より早く起きた恵は、僕と風香を見て呆れたような顔をしてそう言った。僕は風香の反応を見たかっただけなんだけどなぁ…。
五条「あ、風香、マジでめんご。💦」
僕はまた風香に軽く謝ったのだが、起きて直ぐに僕らの状況を理解した野薔薇も呆れた顔をしていた。マジでごめんて。💦
そんなこんながあったけど、僕は無下限で手足を縛られている縄を解き、風香達の縄も解こうとした。しかし、固く縛られている縄もあったことに気付いて、解くのも少し大変だったけど。💦
そういえば昨日の夜、此処に連れて来られた時に縄を縛ったのは隊士の二人だったな。確か、総司ともう一人の隊士だったかな。そのもう一人の隊士の特徴は、赤髪で後ろに髪を結ってる人だったかな。
僕がそう思い乍、新選組《あの人達》に縄を見られない所に置き、皆の頭の整理が落ち着いた時に本題を話すことにした。
数分後、僕は疑問に思っていることと本題を皆に話すことにした。
五条「ねぇ、皆にちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
風香「はい、大丈夫ですよ。 」
虎杖「もちろん、良いっすよ。」
野薔薇「聞きたいことって何よ。」
伏黒「はぁ、一体何なんですか。💦」
皆の反応はそれぞれだったが、僕は躊躇無く皆に疑問を話し始めた。
五条「昨日の夜、あの人達に此処へ連れて来られたけど、皆は此処でお世話になるかそれともこのまま逃げ出すかどっちがいいのか気になってさ。」
それを聞いた皆は、確かにというような顔をして考え始めた。実際、僕は此処でお世話になるのは正直嫌だった。
それは何故って? その理由は、あの事件を目撃してしまった為、僕らは此処に居候するのは彼らにとっては迷惑にもなりそうだからだ。また、なんせ僕らはこの時代の人では無いため、彼らに監視されるに違いないとも感じたからだ。
僕の質問を聞いていた恵は頭を悩ませて暫く考え込んだ後に口を開いた。
伏黒「う〜ん…、俺はあの事件を目撃した後、あの人達は彼奴《あいつ》のことを知っているような感じでした。だから俺は彼奴のことを幕府の方に報告するか、逃走したのならば指名手配もすると思いましたね。🤔 」
五条「ふむふむ、恵は逃げる方…ね。( ¯꒳¯ )」
僕は恵の発言を忘れないように頭の中でそれをメモしておくことにした。そして、風香は恵に鋭いところを言った。
風香「ちょっと待って、もし彼等にバレたとしたらその時点でアウトだし、最悪の場合殺されるかもしれないわよ?💦」
伏黒「た、確かにそれはそうですね…。🤔」
風香「それに考えて見て。彼等は人を簡単に殺せるし、人斬り集団の人達なんだからさ。」
伏黒「うっ…。😨」
それを聞いた恵は頭の中でそのことを察し、顔を真っ青にした。この話を聞いた悠仁は風香の鋭いところを質問した。
虎杖「う〜ん…、バレねえようにする方法…か…。🤔 」
僕らは考えたが、誰の口からも案は出てこなかった。その後に発した恵の台詞が僕の耳に残っている。
伏黒「ていうか気付いたんですけど、アンタがそんな真面目な疑問を言うなんて意外ですね。 」
そんな言葉だけが僕の頭の片隅に残っていた。
てか恵、日頃から僕のこと駄目駄目な人とか何も考えてない人とかって思ってたの?僕に対してそれ酷くない?💦