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チッ…。
「この字は ア には見えんなあ」
クッソじじいがよ…。
あ、つい本音が。
俺が廊下を歩いている時急に呼び止められた。
この社会科の教師によって。
河童禿げ、ネクタイも緩い、体型もだらしない。
見た目で判断するのは失礼だとは承知の上で言わせてもらおう。
発言も何もかも全てねちっこくて、微かに香る煙草とコーヒーの臭いが俺の気分を害する。
現に今、
俺の小テストの答案を提示し、本来ならば満点のところを難癖つけて、それをわざわざ俺に報告してきたのだ。
俺の反応を見て楽しむつもりなのだろうか。
「はあ…先生がそう思うならそうすればいいんじゃないですか?」
解答は他人が読める字で書くっていうのは鉄則だから。
どー見ても ア って書いてんだけどなw
正味、こんな小テスト満点じゃなくともそこまで成績には影響しないだろう。
「そうか。このテスト1学期の成績に大きく影響するんだがなあ。…まっ、誤解を生む字を書いた自業自得だと思え」
こいつ…、
どこまでも根性腐ってるな…。
もう放っておこう。
こういうタイプは俺が必死になればなる程、味をしめてくるんだ。
俺がその場から立ち去ろうとした時、聞き覚えのある声が後方から聞こえた。
「あ、いたいた。先生〜」
俺が振り返ると小走りで近づいてくるスイカ頭センパイの姿が。
「あれ、🐇🐇?」
「お疲れ様です…」
俺と、先生、先生の手にある答案を見つめ、何かを理解したスイカ頭センパイが口を開く。
「あれ、もしかしてまた意地悪してるんですか?」
「なッ…!ひ、人聞きの悪いこと言うな!俺がわざわざこいつの間違っている箇所を指摘してやってるんだ!」
センパイに痛いところを突かれたのか急に焦り出すクソ教師。
必死に俺の答案をセンパイに見せつけ、さっきまで指摘していた箇所を指さしアピールしている。
「ア って書いてますね。正解は何なんです?」
「ッ!」
「僕この子の先輩なんですよ。復習してあげないといけないんで、正解教えてくださいよ」
俺の肩を引き寄せ、 満面の笑みで、僕 なんて改まっちゃって。
この人絶対分かってて面白がってるんだろうな…。
クソ教師は答案をセンパイの目の前から下げ、俯き、拳を握り込んでいた。
俺の答案がぐしゃぐしゃになんだろ。
「俺にも同じことして注意されたじゃないですか」
相手が悪いだろ、それは…。
同情します。
俺は心の中で手を合わせる。
「3度目は無いですからね」
相変わず笑みを崩さず、でも声色は穏やかでは無い。
俺もそんなセンパイに便乗して、心の中で「ざまあ」と嘲笑しておく。
「🐇🐇行くよ」
「え」
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今何故かスイカ頭先輩に手を引かれ廊下を歩いている。
「あの、どこ向かってるんですか…?」
さっきまでの先輩を見ているからか、発言には気を使ってしまう。
もし、万が一、
この人の気に触れるような事があったら…、
どんな目に合わされるか分かったもんじゃない…。
俺が声を掛けると、休まず動いていた先輩の足がその動きを止め、 俺の方へと振り返る。
すると、先程までの笑顔は無く、
その表情から読み取れる感情は、”焦り”“安堵”。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ➼ ❤︎1500↑
コメント
2件
うわーーまじ最高😭 兎に角最高すぎます🥲やっぱ文才ありすぎてほんとに尊敬です…🫠💘 金曜日に最高の供給、ほんとにありがとうございます😭💖