昔 愛していた 君は もう 、
記憶を 失っていた .
そんな 事実を 何時まで経っても
受け止めきれなくて 、
“ なんで 忘れちゃったの ? ”
“ 俺は 何時も 君を 思っていたのに . ”
なんて 届く事のない 思いを
馳せていた .
いつも そばに居てくれていた 彼らは
覚えていてくれたけれど 、
君が 居なきゃ 俺は 生きてる意味が
無いんだよ .
強がって あの日は あんな事を
言っちゃったけど 、
別に 俺らは特別でも 何でも無い .
思い続けて 居たからこそ 忘れなかったのに .
もしかして 君が 忘れちゃったのは 、
もう 俺たちのことを なんとも
思っていないからなの .. ??
それなら もう いつまで待っても 振り返って
くれることは ないのかな 、
俺はもう 君に なんとも思われていない .
なんなら もう 覚えてもいない .
俺たちは きっと 離れるべきだったんだ .
あの時も 2人で 心中なんか しなければ
よかったんだ .
「 もう 会えないのかな .. 」
そんな思いは 一人の暗闇に
溶けていった .
〈 ほんとに まろ 覚えてないの .. ? 〉
『 覚えてって 、 なに .. 』
『 あ 、 .. 』
きっと りうらが 言っているのは
昨日出会った 男性の事だろう .
『 .. ほんまに 面識 ないんよ 、 』
[ なんで 忘れちゃったの .. っ ]
『 ほとけ .. 、 』
目の前で 涙を流す ほとけは 、
どこか 寂しそうで 儚かった .
〔 まろちゃんは なんとも 思ってへんの ? 〕
〔 あんな 愛してたのに .. ッ 〕
〔 なんで 忘れて もうたん .. っ ” !! 〕
『 初兎 .. 、 まで 』
‹ これは ほんまに 意味分からんわ . ›
‹ なんで ないこのこと 忘れたんよ .. ›
皆が 言う ないこ という人は
俺にとって 大切で かけがえのない人
だったらしい .
でも 、 それも 今になっては
まったく 覚えていない .
冷めた奴だと 思うかもしれないけど 、
正直 覚えてない .
『 ほんまに 、 知らんっ .. 』
気まずさに 耐えきれず 俯き 届くか分からない
程 小さな声で そう 呟く .
〈 .. 2人はね 昔 敵対してたの . 〉
『 てき .. 、 ? 』
そんな 俺を 見かねた りうらが 、
そんなことを 突然言い出した .
〈 だけどね ないくんは まろのこと 〉
〈 愛してたから . 〉
〈 2人は 敵に追われるならって .. 〉
〈 執事の 俺たちを置いて 心中したの . 〉
『 .. っは 、 ?? 』
心中 その 言葉が 俺の脳裏で 繰り返される .
あの人と 遙か昔 俺は 心中した ..
そんな 記憶は 当たり前になく
心当たりがない 話を永遠と
聞かされる .
[ .. そういえば その時 ないちゃん 、 ]
[ 薬指に 指輪を 付けてたんだよ . ]
[ いふくんと お揃いの .. ]
『 指輪 、 .. ?? 』
『 それって .. 、 』
その言葉が 気掛かりになる .
棚の引き出しに 入っている
ダイヤがついた 小さな指輪の
写真を 彼らに見せる .
‹ っ 、 知っとるん .. !? ›
『 いや 、 っ .. これは 俺が 』
『 産まれた時から あったやつやから .. 』
〔 絶対それやで 、 〕
『 やっぱり 、 .. 』
その写真を見た彼らは 何かを
決心したように 前を向いてこう言った .
[ それ ないちゃんに 見せてみよう . ]
[ きっと ないちゃんも 持ってるよ ]
『 わかった .. 、 』
まだ 登録して 間もない 連絡先に
“ 明日 会いませんか . ” と
ぎこちない 文章を 送った .
1日 遅れで ごめんなさい っ 😿
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コメント
9件
天才がここにおるぞ!!
おぉぉぉ! ストーリーの書き方が好きすぎる!!
ぁぁぁ 、くぅぅ... 😭 すごくすごく 素敵です 、ッ !!!✨ 🍣サン が そんなに落ち込むってことは 、それぐらい本当に🤪サン の 事を愛していたって 事なんだよね 、、( ? ) めっちゃ 、イイ..!! 投稿ありがとうございます!!✨