TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


昔 愛していた 君は もう 、

記憶を 失っていた .


そんな 事実を 何時まで経っても

受け止めきれなくて 、


“ なんで 忘れちゃったの ? ”


“ 俺は 何時も 君を 思っていたのに . ”


なんて 届く事のない 思いを

馳せていた .


いつも そばに居てくれていた 彼らは

覚えていてくれたけれど 、


君が 居なきゃ 俺は 生きてる意味が

無いんだよ .


強がって あの日は あんな事を

言っちゃったけど 、


別に 俺らは特別でも 何でも無い .


思い続けて 居たからこそ 忘れなかったのに .


もしかして 君が 忘れちゃったのは 、

もう 俺たちのことを なんとも

思っていないからなの .. ??


それなら もう いつまで待っても 振り返って

くれることは ないのかな 、


俺はもう 君に なんとも思われていない .


なんなら もう 覚えてもいない .


俺たちは きっと 離れるべきだったんだ .


あの時も 2人で 心中なんか しなければ

よかったんだ .


「 もう 会えないのかな .. 」


そんな思いは 一人の暗闇に

溶けていった .








〈 ほんとに まろ 覚えてないの .. ? 〉


『 覚えてって 、 なに .. 』


『 あ 、 .. 』



きっと りうらが 言っているのは

昨日出会った 男性の事だろう .



『 .. ほんまに 面識 ないんよ 、 』


[ なんで 忘れちゃったの .. っ ]


『 ほとけ .. 、 』



目の前で 涙を流す ほとけは 、

どこか 寂しそうで 儚かった .



〔 まろちゃんは なんとも 思ってへんの ? 〕


〔 あんな 愛してたのに .. ッ 〕


〔 なんで 忘れて もうたん .. っ ” !! 〕


『 初兎 .. 、 まで 』


‹ これは ほんまに 意味分からんわ . ›


‹ なんで ないこのこと 忘れたんよ .. ›



皆が 言う ないこ という人は

俺にとって 大切で かけがえのない人

だったらしい .


でも 、 それも 今になっては

まったく 覚えていない .


冷めた奴だと 思うかもしれないけど 、

正直 覚えてない .



『 ほんまに 、 知らんっ .. 』



気まずさに 耐えきれず 俯き 届くか分からない

程 小さな声で そう 呟く .



〈 .. 2人はね 昔 敵対してたの . 〉


『 てき .. 、 ? 』



そんな 俺を 見かねた りうらが 、

そんなことを 突然言い出した .



〈 だけどね ないくんは まろのこと 〉


〈 愛してたから . 〉


〈 2人は 敵に追われるならって .. 〉


〈 執事の 俺たちを置いて 心中したの . 〉


『 .. っは 、 ?? 』



心中 その 言葉が 俺の脳裏で 繰り返される .


あの人と 遙か昔 俺は 心中した ..


そんな 記憶は 当たり前になく

心当たりがない 話を永遠と

聞かされる .


[ .. そういえば その時 ないちゃん 、 ]


[ 薬指に 指輪を 付けてたんだよ . ]


[ いふくんと お揃いの .. ]


『 指輪 、 .. ?? 』


『 それって .. 、 』



その言葉が 気掛かりになる .


棚の引き出しに 入っている

ダイヤがついた 小さな指輪の

写真を 彼らに見せる .



‹ っ 、 知っとるん .. !? ›


『 いや 、 っ .. これは 俺が 』


『 産まれた時から あったやつやから .. 』


〔 絶対それやで 、 〕


『 やっぱり 、 .. 』



その写真を見た彼らは 何かを

決心したように 前を向いてこう言った .



[ それ ないちゃんに 見せてみよう . ]


[ きっと ないちゃんも 持ってるよ ]


『 わかった .. 、 』




まだ 登録して 間もない 連絡先に


“ 明日 会いませんか . ” と


ぎこちない 文章を 送った .






1日 遅れで ごめんなさい っ 😿



Next

♡ ↺ 6 5 0

💬 ↺ 2

この作品はいかがでしたか?

672

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚