唾切
「村には神の子っていう絶対に逆らってはいけない人がいる。この村では何があっても、そこは変わらない。あとは…」
1、神の子の存在は村の人間以外には隠す事
2、神の子に会う時は捧げ物を持って行く事
3、神の子に会う時は用意された服を着る事
4、神の子の一族には逆らわない事
5、村全体で仲良くする事
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唾切
「この5つくらいかな。まぁ神の子には全力で尽くすって話なんだけどねぇ、、何か質問はあるかい?」
無陀野
「その神の子とやらが崇められている事は分かった…だが最後のはなんだ?一つだけ村についてだが」
この質問に答えたのは馨だった
馨
「それはね、神の子が付け加えた掟だよ。」
無陀野
「神の子が?」
真澄
「ケッ仲良く、ね…」
紫苑
「できるわけねぇだろ」
京夜
「あんな気味が悪い事してる人達と仲良くなんて無理」
無陀野
「お前達は、その神の子を信仰していないのか?」
京夜
「まず会ったことすらないからし、まず信仰する気もない」
馨
「でも、最近は親によくお前も会ってみなさいって言われるようになりましたけどね」
「「「「「コク」」」」」
無陀野
「会う…か」
真澄
「テメェ興味あるとかじゃねぇよな?」
無陀野
「いや、そうではないが…(一度会って神と言われる者を見てみてもいいかもしれない…)」
唾切
「興味を持つのはいいことだ。それが人間だからね。けれど、神の子には関わらない方がいい」
無陀野
「なぜ?」
唾切
「正確には神の子の一族にだけれど、本当に不気味だったよ」
無陀野
「そうなのか?」
無陀野は京夜達に目線をやった
けれど、唾切以外、わからない様子で、 どうやら唾切以外、会ったことがないらしい。
京夜
「つばっちは、俺たちより先に村にいてさ、俺らより詳しいんだよねぇ」
唾切
「そうだね。まだみんながいない時だったから、」
無陀野
「お前達も引っ越してきたと言うわけか…?」
紫苑
「そうそう、親の都合でな」
そう紫苑がつぶやくと皆次々に同意をしていった。皆親関連でこの村を知ったらしい。
普通の高校生だったが、引っ越しと共に、この村の学校に入学させられた…との事
無陀野
「ここには高校もあるのか」
真澄
「学校も学校でイカれた頭してる奴らばっかだがな」
馨
「そうですね。」
無陀野
「たとえば?」
京夜
「黒スーツ着た大人がずっと見回ってんのよ、そんで先生達も目の下にクマ作って、ボソボソずっと何か呟いてて気味悪いよね」
無陀野
「なら、行かなければいい」
紫苑
「それは無理だなぁ」
無陀野が眉間に皺をよせ、首を少し傾ける。
言葉には言っていないが、「なぜ行かない選択肢を選ばないんだ?馬鹿か?」とでも言いたげだ。
唾切
「学校に行かない選択肢がないわけじゃないよ?だけど、親といるよりかは学校にいた方が楽ってだけなんだ」
無陀野
「…………そうか、」
京夜
「ダノッチはどうする?学校」
無陀野
「そうだな…親は嫌いだ。だが、俺がみていないと何をしでかすかわからない」
真澄
「チッそんなんどーでもいいだろぉが、テメェが親から離れたいかどうかだ、迷惑かかろうが知ったこっちゃない。この村は全部大人が解決してる。俺らには関係ねぇよ」
馨
「真澄さん、言い方…無陀野さんはそうゆう環境だったって事ですよ、、ごめんね無陀野さん、これでも自分が好きな方選んでいいって意味だよ 」
真澄
「…」
無陀野
「…学校か、、あまり行かなかったな」
京夜
「え、マジで!?小学校とか中学は?」
無陀野
「小学校は行っていた。中学校は2年生までは通えていたが、途中で行っていない」
紫苑
「え…それって勉強追いつけるのか?」
無陀野
「教科書を読めば大体は」
真澄
「チッ」
京夜
「いいな〜」
紫苑
「やばw」
馨
「すごいですね」
唾切
「すごいけど、まぁ分からないこともあるだろう。その時は聞いてくれて構わない。だが、そこの3人には聞かない方がいい」
そう言って唾切は京夜、真澄、紫苑に目をやった
真澄
「おい、喧嘩売ってんのか」
紫苑
「え〜酷っ」
京夜
「まぁまぁ、、笑 俺ら実際できないじゃん?」
そう京夜が言うと2人して何も言わない。
ただ、少しの沈黙の後に真澄の舌打ちが聞こえた。
唾切
「まぁそうゆうことだ、もしかしたらだけど、君が教える事になるかもねぇ」
無陀野
「それは別にいい…」
馨
「ふふ笑」
真澄
「てめぇに教えてもらうなんざごめんだ」
京夜
「え〜俺は教えてもらえるんなら教えてもらいたいな〜わかんないし」
紫苑
「そうっすね〜新入りに教えてもらうのはなんか嫌っすけど 」
無陀野
「教えるかどうかは学校の問題次第だ。」
この後みなは、学校の事やここでの暮らしの話を一通りして、解散という事になった。
この民家は広く、1人で入れる風呂場、大浴場、大広間、和室の一つ一つの部屋などがあり、二階建てだ。
いわば和風の旅館だ。
そこに、無陀野はこれから住む。
性格がかなり違う者もいれば、少し似ている者もいる。変わったやつもいるが。
だが、同じなのは、親への敵意と、この村に対しての違和感であった・・・
はい、ここで終わりです!
長いくせに大体無陀野さん達の雑談ですね、そしてまだ神の子が出てきていない…我ながらやばいと思ってます。
まぁいつか神の子も書きます。はい…変なとこで挟むかもですが混乱したらスミマセン
本当謝ります…
では次回!
コメント
11件
!めっちゃ良かったよー✨️ 村の不気味さがめっちゃ伝わってきて、どうなるのー?ってめっちゃ思った!
めっちゃ楽しみ! 怪しさ全開だし、無蛇野さん達子供は関わらない。 っていうスタンスで行こうとしてるのに、親や周囲からは関わりないさい。 っていう異常な感じが良い!!