僕は泣いている、
僕が実力不足だから、皆を笑顔に出来ない。
道化師は人を笑顔に出来る芸が出来なければ意味が無い。
そんな事を考えていると、1人の少女が声をかけて来た
「 あ、あの…、 」
赤い目に黒髪の少女。見た感じ16歳くらいか
「 その…どうされたのですか、? 」
と聞かれた、
自分の実力不足で泣いているとは口が裂けても言いたくない。
「?別にどうにもしてませんよ♪、ニコッ」
とりあえず苦笑いで誤魔化す事にした。
そしたらその少女は黙り込んだ。
「……、」
何か辛い事があったのだろうか、それか僕が苦笑いをしてたのを気にしたのか。
「そちらはどうかされたのですか、?」
気になったので少女に問いかけてみた。
「わ、私ですか…?」
驚き気味にこちらを向いた少女はこう答えた。
「実は、…振られてしまって…、」
「振られたと言うのは…、お付き合いですか?」
「そうです…。」
詳しく聞くとお付き合いしていた男性が少女に踊る約束をしたのにも関わらず別の女性と踊っており、男性の方から振ったとの事。
「私が悪かったんです、…。」
「私が…こんな性格だから、…」
聞いたら男性の方が可笑しいと思ったが、少女は自分を責めている。
「そんな事…無いですよ。」
僕にはこれしか言えない、
もし僕が実力不足じゃない、道化師なら。
この少女を少しは笑顔に出来るのに。
僕はそれが出来ない、
「……、」
お互いに気まずい空気が流れる。
「貴方は、どうされたのですか、?」
少女がもう一度僕に問いかける。
もういっそ、言った方が楽になるのか。
そう考えて、こう答えた。
「僕、道化師になりたくて、」
「道化師…ですか、?」
「道化師って人を笑顔に出来る芸が出来ないと行けないじゃないですか、」
「、まぁ、…そうですね。」
「でも僕には何も出来なくて…。」
「親にも迷惑かけて、」
「…!」
「何も練習しても、出来なくてッ!」ポロ
「同期にも変な目で見られてッ、!」ポロ
「実力不足でもうッ…、!」
「……、」
「…っ!」
つい感情に任せて発言してしまった…、
絶対変な奴だと思われる…、
「本当に…実力不足なんですか、…?」
「ッえ、?」
「私にはそうは見えませんよ、。」
「泣きながら、私に話をしていたので…、」
「そう…なんですか、?」
「はい。」
変な奴だと、…思われてない…?
「!」
「なら、私に芸…見せてくれませんか…?」
「芸を…ですか、?」
稽古の時に見せたことはあるが場で見せた事は初めてだ、
「う、上手く出来ませんよ…?」
「人に見せるのは初めてで…」
「大丈夫です、。」
…僕が稽古の内容から出来るのは、…、そんなにない。
唯一あまり失敗しない芸は自分で作った『花出し』くらいだ。(正直言ってしょぼいけど…)
「……、(っ ॑꒳ ॑c)」
「そ、その…お好きなお花ってあります?」
「好きな花…、ですか。」
流石に…唐突過ぎたか…
「薔薇…ですかね。」
薔薇…、か、
「その…、選んだ理由とか、…」
「理由…、花言葉が好きだから…ですかね。」
「薔薇の花言葉は美や愛…、」
この少女に似合いそうな花言葉だなと思った。
問題は失敗せずできるか…、
「ほっ!」
お願い…、
…、
「わぁ…、」
少女の顔に笑顔が灯った…、、
成功したのだ。
「…、(良かった…、)」
僕の手には風に揺られる1輪の薔薇が、
「あ、あの…,、」
「この薔薇、…貰ってください。」
僕はそう言った。
「えッ…でも、そんな…、」
「その薔薇は貴方にお似合いですよ。」
「でも…、」
「枯れる所を見たくないんです、…」
「そうなんですk((」
その時僕はこう思った、
「あ、この薔薇…本物じゃない…。」
そう、これは本番で枯れない用に持ってきたもの
「さ、流石にレプリカは要らないですよね…、」
「か、枯れないなら…貰いますよ…。」
「えッ!」
まさかの発言に驚いてしまった。
「こんな素敵な方の貰い物は貰わないと損だと思って…、」
「わ、わかりました…」
と言い、少女に薔薇(レプリカ)をあげた。
「あ、あの…失礼ですがお名前は…、」
「名前ですか…、」
「あ、…偽名でも大丈夫ですよ、」
「偽名ならJACKですね。」
「JACK、?」
「そうです。」
「私も偽名ですが…ROSEと申します。」
この少女…いや、ROSEさんはとても育ちが良いのだろう…と思った。
「育ちが良いのですか?」
「育ちは…はい。良い方だと、」
「と、とても美しいので…、」
そう僕が言うと
「あ、ありがとうございます…//」
ROSEさんは顔を赤くしてしまった、
「あ、ごめんなさい…失礼でしたよね。」
「いえ。とても嬉しいですよ、…!」
「で、では…これで、」
「もう行かれるんですね。」
「はい。」
「また、会えると良いですね、」
「そうですね。」
「次は私の宮廷道化師として来てもらおうかしら…、」
ROSEさんは苦笑いで言う。
「ふふふっ、そうですね。」
「その為に頑張ります。」
「はい、!。」
そうして彼女は帰って行った
今の僕は宮廷道化師。
王様とも親しくなった。
偶に芸を見せると王様は笑顔で喜んでくれる。
幸せだ。
【会話】
KING「おーい!エンヴィー!(*」>д<)」」
エンヴィー「はいはい!何ですか!( *´꒳`*)」
KING「座りすぎて腰が…( ;꒳; )」
エンヴィー 「だ、大丈夫ですか!?!?」
KING 「助けて…(´;ω;`)」
エンヴィー 「わかりました!オブります!」
KING「おぶるのは辞めて…、恥ずかしい…。」
エンヴィー「じゃあお姫様抱っこでベッドにダーイブ!」ボフッ
KING 「わぁぁ!」ボフッ
KING「うぅ、重い…、( ´ཫ` )」
エンヴィー「あ!ごめんなさい…(。-人-。)」
KING「大丈夫大丈夫…。」
エンヴィー「!」
KING「ん?どうしたの?」
エンヴィー「この薔薇…綺麗ですね。」
KING「そうでしょ〜、( *¯ ꒳¯*)」
エンヴィー「これっていつからあります?」
KING「えぇっと…僕が、16くらいから?」
エンヴィー「5年前!?( ºロº)」
エンヴィー「もしかしてレプリカ?」
KING「そそ!」
エンヴィー「貰い物?…(*‘꒳’*)?」
KING「そうそう!」
KING「見習い道化師さんに貰ったんだ〜( *´꒳`*)」
エンヴィー「(*꒪꒫꒪)」
KING「ん、?どうしたの?」
エンヴィー「…いえ、何でも」ギュー
KING「そう(o^ー^o)」ギュー
KING「って、エンヴィー…、だきついてくーるーな!!」(´。>ω(•ω•。`)
エンヴィー 「少しだけ…(´・-・`)」
KING「少しだけだよ〜?」
エンヴィー「わぁい⸜(*´꒳`*)⸝♡」ギュー(´。>(•ω•。`)
KING「宮廷道化師の強みってさ、王様に失礼な事しても許される事だよね、…」ヾ(˶´꒳`˶ )ヨシヨシ
エンヴィー 「そうですね…、」
KING「ったく、甘えん坊な道化師なんだから…。」
KING「って…、」
エンヴィー「(*˘꒳˘*)…zz」
KING「寝てるし…、(*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ」
KING「……やっぱりあの薔薇くれたのってエンヴィーだよね、」
KING「ここに来た時から思ってたけど、」
KING「さて、…書類をしたいんだけど…、」
エンヴィー「(_*˘꒳˘*)_スヤァ💤」
KING「これじゃ無理だ(‘·’)⤴︎︎︎」
エンヴィー「(_*˘꒳˘*)_スヤァ」
KING「笑顔かわよ…、」
KING「あ!後で起きたらエンヴィーに書類手伝ってもーらおっ!」
KING「ふふふ…起きるの楽しみ〜( *´꒳`*)」
💗𓏸 𓈒 𓂃 𝐄𝐍𝐃𓂃 𓈒𓏸 💗
コメント
4件
素晴らしいです!!
ノベル、、僕も作ってみよ! あとストーリーが最高すぎて涙腺崩壊するとこだったよ☆(崩壊してる)
ノベルでこんな神作作れるってことはもう神様()ありがとうこれで明日も生きていけそうだ(?)