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学パロ、本人様とは無関係です。フィクションです。解釈不一致 nmmn注意それでは本編へどうぞ
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今日は中学の卒業式だった。
人が多くて息が詰まりそうだった。
廊下には、お花紙で作られた花で「卒業おめでとう」の文字が飾られている。
この学校に思い入れはそんなにない。みんなが体育館に留まりワイワイ話している中、俺は帰る。
上履きから靴に履き替えようとすると、声をかけられた。
「卒業おめでとう、msy。」
skmだ。skm以外に俺のことを祝ってくれる人間はいない。
「屋上で、ちょっと話さない?」
まっすぐにこちらを見つめてくる。断るつもりはない。きっと断ろうとしても、有無を言わせてはくれないだろう。
「いいですよ。何話すんですか?」
「世間話…とかかな!」
金網に寄りかかり、卒業証書の筒をキュポキュポさせながら適当に話す。
「msy卒業しちゃったら、あんま楽しくなくなっちゃうなー。」
「はは、言うて半年ぐらいはそんな話してなかったじゃないですか。」
「それは…そうだけど。」
skmは地面を見つめながら足を揺らしている。
「彼女さんと最近どうですか?いい感じですか?」
「うん……うん。まあ。」
間を置いて息を吸い込み、落ち着いた後話す。
「あの、ms――」
「skmさん……もし仮に、俺が女だったとしたら、どうしてましたか?…付き合って、くれますか…?」
skmは口を開けて固まった。
「え…?」
本当は何も言うつもりはなかった。けれど、これが最後の会話なんだと思うと、何もしないのは少し嫌だった。
ちゃんとした告白をする勇気はない。どっちにしたって、どうせ振られるのが目に見えて分かるから。
卒業式の日に、こんな告白まがいなことをするキャラじゃないのに。
「……冗談ですよ、冗談。はは。」
冗談なんかじゃない。本当に、付き合いたくはあった。
「そっか…冗談か。」
これで良かったのだろうか。
……いや、もういいんだ。
寄りかかっていた金網からそっと離れ、別れの挨拶をする。
「そんじゃ、そろそろ帰りますね。バイバイ」
軽く手を振りながら、駆け足で階段を降りる。
名前を呼ばれた気がした。呼ばれてない、きっと。呼ばれてないから。
振り返らず脚を動かす。
不思議と体は軽い。
さっきまであった何かを、置いてきたみたいに。
季節は移り変わり、梅雨。何故か感傷に浸りたくなる時期。
ここは高校。もう中学校ではない。skmはここにはいないんだ。
教室内はガヤガヤしている。みんなまだ、どこかよそよそしい。
季節外れに咲く桜、今年はもう咲いているのだろうか。
そういえば、連絡先を交換していなかった。思い出せば思い出すほど、後悔が募っていく。
中学校で今ごろ、どんなことを考えているんだろう。すっかり俺のことなんて忘れてしまっているかな。
少しでも頭の片隅、印象に残ってたらいいな。
無理か。
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これでこの話は終わりです、ここまで読んでくださった、いいね・コメントしてくださった方々には感謝してもしきれないです!
この話の次に、一部のskmさんの視点を書いた話が投稿されているはずです。良ければ見てみてください。
コメント
7件

神だった あざます

最後まで最高でした!ありがとうございます。 最初はskmsy目当てで見始めてましたのですが、途中のskmさんが「彼女できた」って言ったあたりから、普通に作品が好きで見てました。最後まで見れてよかったです! 少し話はそれますが、短編(?)の方でrumsyを残してくれて嬉しいです。ありがとうございます。 もしよければ質問させてください!今後またこういう長編(?)を作る予定はありますか? 長文失礼しました!