※nottRあります※
ttさんが目を覚ましたのはそれからしばらく経ってからだった。
僕と目が合うと、少し照れくさそうに笑った。
「…起きとったんやな」
「おはようございますttさん」
「寝顔を見てました」ニコ
「はず…見んといて」
ふわりと柔らかい髪で顔をくすぐりながら僕の胸に埋もれるttさん。
こうやって甘えまどろむ姿も本当に愛おしい。
1年前までは知らなかった、ttさんの可愛らしい一面。
他人を第一に考えるほど優しく、聡明で前向きで、本当に素敵な人だと思っていた。
でもこうやって手に入れてしまうと魅力の枚挙にキリがなくて。
手離したくない、と強く思ってしまう。
たとえあなたの心が彼を忘れていなくても。
「ttさん…」
「ぁ、、ッ、、だめ、、」
ttさんがまだ夢から抜け出していないのをいい事に、もう一度その身体に僕のズルい思いを擦りつける。
「、、んッ、、、もぅ、、ッ」
「出していいですよ、ほら」
「あ”ッ、んん〜ッ、、、!」
ttさんは僕をきつく締め付ける。
目にうっすら涙を溜めている。
この目には何がうつっているのだろう。
1年かけて僕の全てを注ぎ込んだけど、僕のものにしきれなかった。
ふと気づくと遠くを見ている。
過去の何かを探している。
今も涙で世界をぼやかして、拭えない悲しみから目を逸らしているようで。
僕もそろそろ、夢から醒めないと。
隙間を埋めるとかいう、正義の皮をかぶった身勝手さでttさんを手に入れた。
そしてttさんもズルいんだ。
わかってるくせに、僕で隙間を埋めようとしているから。
結局僕も泣かせてしまった。
悔しいけど、やっぱりあなたにはあの人が必要みたいだ。
「ぁッ!noさんッ、ぁ”あッ!!!」
最後にもう少しだけ、嘘でもいいから僕を見てほしくて。
思いきりをttさんにぶつけた。
「…ttさん、、ッ」
さあ、目を醒まして。
快楽のあとの気怠い時間。
僕の下にいるttさんは流れる涙もそのままに僕を見つめていた。
傷跡の消えた首に触れた。
「ttさん、終わりにしましょう。ズルくてごめんなさい」
「あなたには僕じゃダメみたいです。…ttさんの隙間を埋めに行きましょう」
笑顔は得意だったはずだけど、うまく笑えているだろうか。
ttさんはそっと腕を伸ばし僕を抱きしめた。
「noさん…ごめんなさい、ありがとう」
コメント
4件
お互いにどこか甘えてて、少しぎこちない瞬間があって、でも言葉にしたら離れていくのがわかるから言えずにいた🥲 これも共依存のはじまりだったのかもしれないこのシチュエーションめっちゃ好きです せつないよ😭金星さんん😭😭😭😭
うううぅ🌷さんの気持ちが分かりすぎて苦しいです😣ここからどうなるかめっちゃわくわくしてます🤦♀️💗