病室をでていった後、後ろからは俺の先程の言葉が聞こえたかのように
「司くんらしいね、待ってろなんて。」
「本当に。」
「それじゃあ、司くんが戻ってくるまで待とっか。」
などと会話をしていた。
そう言ってる気がした。
だから急いで元の身体に戻ろうと走り出す。
行く宛もなく走っていると花里と目が合った気がしたが、かまわず走る。
公園を走っていると歳が同じくらいの長い銀髪の少女がしゃがみ込んでいるのを見つけてしまった。
そして、無視も出来ずに話し掛けた。
『大丈夫か?病院に連れていこうか?』
すると少女は顔を上げて、
『大丈夫です。少し疲れただけなので。』
と答えた。
そしてその時あることに気づいた。
少女の方を向くと証拠を裏付けするようにこちらを見ていた。
『『見えてる!?』』
『『えっ?』』
自己紹介をして分かったのは、少女の名前が宵崎奏だと言うことと奏も俺と同じく魂だけの存在らしいと言うことだった。
そして奏も助けを呼ぶ声が聞こえたらしいが俺が聞こえるよりも前から聞こえてたらしい。
その事などを伝えたら奏は強いけれど何処か悲しそうな顔で、
『手伝おうとしてくれるのは嬉しいけど、司は多分私に巻き込まれただけでしょ?』
『それに見ず知らずの他人を手伝おうとしなくていいよ。』
『司には家族もいるだろうし。』
『自分の身体と重なって戻りたいって強く思ったら戻れると思うよ。』
俺は奏が最後の言葉を言い終わる前に口を挟んだ。
『俺がそんな非情な人間だと思うか?』
そんな言葉から始まり次々と思いの丈を話す。
一区切りがついて奏を見ると泣きそうな顔をしていた。その姿に咲希の姿が重なった。
『』
こう言うと奏は笑ってありがとう一緒にあの子を助けようと言ってくれた。
その言葉に俺は笑って答えた。
花里みのり視点
「あれ?今走って行ったのって司さん?」
「どうしたんだろう?」
モアモアジャンプのみんなと公園でダンスの練習をしていてその休憩中のことだった。
何で走ってたんだろう?とかトレーニングかな?とか思ってると、
「ごめんなさい、今日はもう抜けるわ。」
と雫ちゃんが言っていた。
「雫ちゃん、どうしたの?」
そう聞くと、
「幼なじみが入院しちゃったらしくて、お見舞いに行ってくるの。」
と、答えてくれたので素直に送り出す。
その後、練習を少し続けてからみんなとは解散した。
その帰り道、また走ってる司さんを見た。
追いかけて見ようかな?とか思ってると声が聞こえた。
小さな声で助けてと言ってる声が。
助けに行こうと心の底で決断した。
投稿遅くてすいません。
実は今、テスト期間中と言うかテスト中なので投稿が遅いです。
ちなみに空白のカッコの中には奏ちゃんの視点のストーリーには書いてるので何か探して見てください。
助けを求める声の4話の中にあります!
後関係ないんですけど、最推しの奏ちゃんの限定が来なくて泣いてます。えななんは来ましたけど最推しは来ませんでした。悲しい。
感想もお待ちしてます!
コメント
1件
奏ちゃんの方の物語と繋がってきましたね みのりんも魂だけになっちゃうんですよね…続き楽しみです 最推しが出ないのまじで辛いですよね…とりあえずえななん2推しなんでください(( テスト頑張ってください!