※第10話その後
「俺と付き合ってくれますか?」
生まれて初めてこの言葉に本当の想いを乗せた。
涙でぐちゃぐちゃになった涼ちゃんは一生懸命笑顔を作ろうとしているけど
やっぱり涙が溢れてうまくいってない。
それでも
「よろしくお願いします。」
しっかりと伝えてくれた。
「涼ちゃん!」
「うわっ?!」
がばっと抱きしめると、驚いてたけどすぐに俺の背中に腕を回してくれた。
「嘘みたい…。僕なんかが…。」
「自分卑下禁止!」
「わかってる。でも、嬉しくてしょうがないのは本当なんだよ。嬉しすぎるから怖いんだ…。これが夢だったらって…。覚めたくない…。」
「本当に貴方って人は…。大丈夫だよ、夢じゃないから。そんなこと考える暇ないくらい俺がいっぱい愛を囁いてあげる。そりゃぁもう嫌になるくらいね。」
「あはは、贅沢だね。」
やっと笑ってくれた。
“ちゅっ”
軽く触れるだけのキスをする。
それだけで顔を真っ赤にする涼ちゃん。
可愛すぎる。
「ね、ねぇ、元貴。」
「なに?」
「さっき言ってくれたじゃん…?その…。」
「?」
「その…あんなこととかこんなことって…。」
「あぁ!」
もちろんしたい。男の子だもん。
「無理やりしないから安心して。」
「いや、そうじゃなくて…。」
「え?無理やりしていいの?」
「違うって!あの…雰囲気的にやっぱり僕が下ってことなの…かなって。」
「そこまで考えてなかったな…。」
まさか今日涼ちゃんが告白してくれるなんて思ってなかったし。
「元貴…やり方知ってる…?」
「えー?なにぃ、涼ちゃん。積極的♡」
「ち、違うってば!」
「まぁやり方とか上とか下とかは追々考えるとして。ね、涼ちゃん。」
「何・・・?」
「こっち来て。」
涼ちゃんの手を引いて、近くのソファーに移動する。
「ソファーにもたれるように座って。」
大人しくソファー前に座る涼ちゃん。
素直すぎて心配になる・・・。
「元貴?」
「涼ちゃん…。」
「!?」
甘さを存分に含んだ声色で名前を呼べば、流石に察したようで目が泳ぎ始めた。
「口、開けて?」
「…っ。」
涼ちゃんは口を薄く開いた。
その隙間から舌を差し込み、ゆっくりと口内を蹂躙する。
「んっ…。」
最初こそ驚いてはいたけど、俺のキスに一生懸命に応えようとしている。
(可愛い…。)
そんな涼ちゃんのズボンのボタンを外し、チャックを下す。
「!?」
気付いた涼ちゃんが慌てて俺に腕を掴んだ。
「も、元貴?!」
「大丈夫だよ、安心して。」
「で、でもっ…ひゃぁっ。」
涼ちゃんの返事を待たずにパンツを下す。
熱を持ち始めたモノが顔を出した。
「や、ヤダっ…。」
涙目で訴える涼ちゃん。
無理やりしないって言ったけど…。
「大丈夫だから。」
「もとき・・・。」
ビクビクしているそれに手を這わせると、涼ちゃんが息を呑むのがわかった。
「手、動かすね。」
ゆっくりと上下に動かす。時折、てっぺんも親指を腹でこするようにして撫でると
「んっ…、ふぁっ・・・。」
吐息に甘さが混じってきた。
これは俺の方もやばいかもしれない…。
「涼ちゃん…。」
「もとき、も…。」
「え?」
熱に浮かされてぼーっとしてるのか、舌足らずに名前を呼んでくる。
「もときも一緒じゃなきゃヤダ…。」
好きな人に潤んだ瞳で見られて拒否できる奴はいない。
「…じゃぁ、涼ちゃんが俺の触って。」
ズボンを下すと、すでに固くなっていた自身のモノに涼ちゃんの手を添えさせる。
「俺と同じように、手動かして…。」
「ん…、がんばる・・・。」
拙いながらも一生懸命手を動かしているが、自分に降り注ぐ快感に翻弄されているようで力が入っていない。
「涼ちゃん、気持ちい?」
「や、やだぁ…。」
「嫌なの?やめる?」
「いっしょに、じゃないとっ…。」
どうやら限界が近いらしい。
「じゃ、一緒にいこっか。」
「ふぇ…?」
涼ちゃんに二人のモノを一緒に掴ませる。
「もときの、あつい…。」
うっとりと言われて思わずイキそうになってしまった。
え?これ無自覚とか怖っ。
「涼ちゃん、舌出して。」
素直に舌を出す。その舌に自分の舌を絡ませながら噛みつくようなキスをして、それと同時に涼ちゃんと一緒に俺たちのモノを扱いていく。
「ふっ、んっ、んふっ。」
ビクビクと涼ちゃんが痙攣した。
「んんっ…!」
先っぽから白濁の液が溢れてくる。
それを潤滑剤としてさらに強く擦る。
「ふぁっ、あぁぁぁっ。」
のけぞった涼ちゃんはソファーに倒れこんだ。
「んっ、涼ちゃんっ…。」
俺も目の前がチカチカして、体全体に強い刺激が走った。
もう後戻りできない
するつもりもないけど
「涼ちゃん、大丈夫?」
呆けている涼ちゃんに呼びかければ、ハッと我に返った。
「む、無理やりしないって言ったのに…。」
「あんだけ煽っといて何言ってんの。」
「煽ってなんかっ。」
「“一緒じゃないとヤダ”って言ってたじゃん。」
「う“っ…。」
「もういいからシャワー浴びよう?流石にこのままじゃ何もできない。」
「一人で入りたい…。」
「一緒に入ろうよ。涼ちゃんの精液でべたべたなんだけど。」
「い、言わないでよ!」
涙目で睨んでくるけど怖くないし、むしろ
「煽ってんの?」
「へ?」
きょとんとするその顔も可愛い。
「もう一回する?」
「もう無理!心臓が持たない!!」
本格的にポロポロと涙を流し始めた。キャパオーバーだったみたい。
「ごめんやりすぎた。先にシャワー浴びてきていいよ。着替え出しとくから。」
「ありがと…。」
涼ちゃんがシャワーを浴びて、次に俺がシャワーを浴びる。
改めてお互いのこと話し合わないとなぁと思いつつリビングに行くと、
「涼ちゃん?」
リビングのソファーで涼ちゃんが横になって眠っていた。
貸したパジャマは見慣れている自分のものだし、このソファーで涼ちゃんが寝落ちするのなんて今まで何回もあった。それなのに、なぜか新鮮に感じるし、輝いて見える。
(恋愛マジックすげぇ…。)
今までと同じなのに世界がまるっきり違って見える。
眠る涼ちゃんの額にそっとキスを落とす。
「おやすみ、涼ちゃん。」
もう後戻りできない
するつもりもないし
逃がしはしない
センシティブむっずっ!!
私にはこれが精一杯でした…(屍
コメント
2件
もっくんが、ちゃくちゃくとりょうちゃんにハマっている感じがして、めちゃ好きなお話です🤭💛♥️