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#鬼ごっこ
ゆりは
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# 第9話
「潔を守るための作戦会議」
-–
翌日。
潔の部屋。
-–
玲王「というわけで。」
蜂楽「会議です!」
千切「緊急会議。」
凪「眠い。」
凛「帰れ。」
凪「やだ。」
-–
潔はベッドの上で呆然としていた。
潔「いや待て。」
全員が振り返る。
潔「なんで俺の部屋でやるんだよ。」
-–
玲王「主役だから。」
蜂楽「潔を守る会だから。」
千切「本人不在じゃ意味ないだろ。」
潔「その会いつ結成されたんだ。」
誰も答えなかった。
絶対今だ。
潔は確信した。
玲王がホワイトボードを取り出す。
潔「なんであるんだよ。」
玲王「細かいことは気にするな。」
気になる。
めちゃくちゃ気になる。
玲王はペンを走らせる。
【潔保護計画】
潔「名前が物騒。」
蜂楽「まず一人行動禁止!」
カキカキ。
玲王「採用。」
潔「採用するな。」
千切「練習後は必ず誰かと帰る。」
玲王「採用。」
潔「だから採用するな。」
凪「部屋の前に交代で見張り。」
潔「却下。」
玲王「採用。」
潔「話聞いて!?」
一時間後。
潔保護計画は完成した。
潔「おかしい。」
蜂楽「完璧だね!」
千切「完璧だな。」
凛「問題ない。」
潔「ある。」
その時。
コンコン。
部屋のドアが鳴る。
全員が止まった。
静寂。
玲王が目配せする。
凛がゆっくり扉へ向かう。
ガチャ。
そこにいたのは。
「失礼します。」
職員だった。
全員が少しだけ安堵する。
しかし。
職員は封筒を差し出した。
「潔世一さん宛です。」
潔「俺?」
受け取る。
差出人はない。
嫌な予感がした。
中を開く。
潔「……っ。」
写真。
また写真だった。
しかし。
今度は潔だけじゃない。
蜂楽。
玲王。
千切。
凪。
凛。
-–
みんなが写っていた。
そして裏には。
『次は助けられない。』
部屋の空気が凍る。
潔の手が震える。
自分のせいだ。
自分が狙われているせいで。
みんなまで。
潔「ごめん……。」
思わず口からこぼれた。
すると。
パシッ。
蜂楽が潔の額を軽く叩いた。
潔「いてっ。」
蜂楽「なんで謝るの?」
潔「でも。」
玲王が言う。
「お前のせいじゃない。」
千切も頷く。
「勝手に狙ってる犯人が悪い。」
凪は珍しく真面目な顔だった。
「潔が謝る必要ない。」
最後に。
凛が言った。
「次謝ったら怒る。」
潔「なんだそれ。」
思わず笑う。
みんなも少し笑った。
でも。
誰も気づいていなかった。
部屋の外。
少しだけ開いた窓の隙間から。
こちらを見つめる視線に。
そして。
犯人は静かに呟く。
「やっぱり。」
「邪魔だな。」
握り潰された写真。
そこに写っていたのは。
潔の隣で笑う仲間たちだった。
コメント
1件
うわ、第10話、怖かった…。潔が「自分のせいで」って謝るところで胸がぎゅってなったよ。でも蜂楽が額を叩いて「なんで謝るの?」って言ったところ、すごく好き。みんなで潔を守ろうとしてるのが伝わってきて、じんわりした。ラストの「邪魔だな」でまたゾッとした…続きが本当に気になる。白米さん、この重くて優しい空気、すごいです。次も読みます。