テラーノベル
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先輩からのOK
あと
「月ちゃん」
あと
「俺、時間やっぱりいらない。」
あと
「俺さ、ずっと、分からなかった。」
先輩の声は落ち着いていて、
でも、どこか熱を帯びていた。
あと
「仲間として、なのか、それ以上、なのか。」
一瞬、先輩が言葉を止める。
あと
「でも、月ちゃんが熱出した時。
手、震えた、」
あと
「本気で怖かった。」
あと
「それってたぶん、もう答え出てたんだよな」
月の鼓動が、どんどん早くなる。
あと
「月ちゃん。
俺もーー月のこと好き。」
月の目からは、涙が零れる。
徐々に涙が増えていく。
先輩は続けた。
あと
「本当に可愛いって思ってた。優しいし、
頑張り屋で、すぐ顔赤くなるし……」
『…ありがとう、』
『ありがとう、あっと先輩……っ』
先輩は、ふわりと微笑んで、
月の頬に、キスを落とした。
あと
「本当に、月のことが好き。」
すれ違っていた気持ちが、
ようやく重なった。
恋が始まる音が、確かに、そこにあった
しゅーりょーです!!!
番外編などなど。受け付けてまーす!