#1 もし彼女が夜中に生理でしんどそうにしていたら【後編】
〖きんとき〗
まず彼女が隣で落ち着かない動きをしているのに気が付きます。そして”どしたの、体調悪い?”ってすっっっげえええ優しい(しかも寝起きでちょっと掠れてる)声で語りかけてくれる。
『…なんでもないっ』
「な訳ないでしょ、笑 」
「…お腹痛いんじゃない?」
『…、』
「トイレ行ってきな、俺いるから」
『うん、』
彼は彼女の周期を把握してるのでなんとなく生理が来たことに勘づく。
彼女がトイレから帰ってくると、シーツも交換してあって湯たんぽも用意してある。そしてベッドの上で両手広げてくれてる。
「おいで、?」
『ん、!』
「しんどいよなあ、」
『…ありがと、』
「○○の為だったらなんでもしますよ」
『きんとき疲れちゃうよ』
「疲れないよ、○○の事だったらなんでも出来る」
『なにそれ、笑』
ぎゅーしながらこんなゆるふわな会話も出来ちゃう。
「…寝れる?」
『…まだちょっといたい、』
「だよな、笑」
「もうちょっとお話してよっか」
たとえ自分が寝なくても彼女が寝れなければこうやっていつまででも相手してくれます。
〖スマイル〗
彼女がトイレから戻ってくると、寝ているはずの彼が目の前に立っていて、彼は目を擦りながら”…生理?”とどストレートに聞いてくる。明らかにお腹を抑えて痛そうにする彼女が小さく頷くと、彼女を軽々と持ち上げてベットに連れて行ってくれる。
『…わっ、』
「…すっげー軽いけど、ちゃんと食ってんの?」
『…、』
「お前元々貧血気味なんだから、ちゃんと栄養あるもん食っとけよ」
なんてさりげなく体調を気遣ってくれるスマさん。
「明日はゆっくりすっか」
『…ごめん』
「謝ることねえだろ、笑」
『…だって、』 (デートの約束してた)
「今度連れてってやるから、な?」
『…うん、ごめん』
「謝んなよ、笑」
そういって珍しく微笑みながら彼女の頭を撫でてくれます。
〖きりやん〗
「ん、どしたの…?」
眠そうなウトウトした声でそう彼女に話しかけるやんさん。彼女がお腹を抑えて蹲っているのでめっちゃ焦り始めちゃう。
「え、○○…?!」
「お腹痛いの?大丈夫?!」
しばらくして冷静になってからはじめて彼女に生理が来てしまったことを察します。
「トイレ行った…?」
『…ん、』
「薬飲んだ…?」
『…んん、』
そういって小さく首を横に振る彼女を確認すると、早足で生理痛の薬を取ってきて飲ませてくれる。
『明日休みだもんね、ゆっくり寝よ?』
「…ん、」
『えらいえらい、笑』
と言って頭なでなでしてくれる。
__end.
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