この作品はいかがでしたか?
21
この作品はいかがでしたか?
21
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
初日の朝
〜一週間後〜
今日から高校生になる。
今日まで人間について調べてきた。大丈夫。
「ハク、もう学校に行く時間よ。降りてきなさい。 」
そうか…今日から“ハク”って呼ばれるんだ。
「はい、今行きます。」
前までは「トラちゃん」って呼んでいたのに…。変な感じ。
「おはよう、ハク。 」
「おはようございます、お父様。」
「ハク、ご飯早く食べちゃいなさい。」
「はい。」
なんだか二人の機嫌が良い気がする。
何か良いことでもあったのかな。
「いただきます。」
これから人間が沢山いるところに行く…。
改めて思うと憂鬱になる。
「ハク、貴方は人間が苦手だから、人間の多い場所に行くのは嫌だった
じゃない?なのに高校に行くだなんて…何かあったの?」
「別に。生きるために行くだけだから。」
高校に行かなければ、人間の世界では不思議に思われ、勉強ができなけ
れば就職もできないと聞いた。
では生きるためにも行かなければならない。
けれど…小中はほとんど行っていない。そこが一番の不安。
「そう。けれど無理はしないようにしなさいね。」
「はい、ありがとうございます。」
「白虎の姿も、できれば隠した方が良いけど、もしもの時はバレても大
丈夫だからね。」
白虎の姿…。
今までバレたことはないのに…?
それでもバレて良いと言うの?なぜ?
「私たち家族は貴方の味方よ。私たちだけじゃない…白虎はみんな貴方
の味方よ。」
味方…。
少し気が楽になった。
「ありがとうございます。とても心強いです。」
高校生を演じ抜いてみせる。
絶対に私が白虎だってことは誰にもバレないようにする… そう決意した。
今回は前回よりは長く書けたと思います!
また良いね(♡)が来たら続き書きますね〜!
んじゃまたね〜!🙌