jmside
ど、どうしてこんな距離が、、
そのまま、半分守られているような、半分引きずられるような格好で
あっという間にグクくんの家に連れ込まれた
も、もしかして、、ぼく、、今、
めちゃくちゃ危険?
αばかりが住んでいそうな高級マンションの中、頼りになるのは同じくαのグクだけ。
まだ会ったばかりでこんな信用してしまってるけど、、大丈夫だよね、、?
襲われたらどうしよう、本当は優しい顔して、ここまで来てから乱暴するつもりだったりしたら、、
玄関で俯いて立ち止まってしまっていたら
🐰「ジミンさん、靴脱いだら?」
先に部屋に上がっていた彼が、顔をのぞきこんできて、思わず仰け反ってしまう
後ろに倒れそうになるのを苦もなく引き寄せられて支えられ、ドキドキした
🐣「ぁ、、ごめん」
🐰「いえ、、あの、さっき急に距離近づけすぎました、、ごめんなさい、怖がらないで、、ね?」
🐣「い、いや、、だいじょうぶ、、」
靴を脱いでそっと家の中に上がる
🐣「わぁ、、きれい、、」
促されるままにリビングに入ったら、ガラス窓の外に、今まで見たことのない、綺麗な夜景が広がっていて、感嘆の声をあげた
大きなガラス張りの窓に手を付いて見とれていると、
いつの間にかグクくんが後ろに立っていて、両肩をそっと抱いてきた
また距離が近くて胸がとくんと跳ねる
グクくん、、ちょっとだけ、怖い、、よ、?
🐰「ここ、住みたい、、?」
ぼそっと小さく呟いた声がそう聞こえた気がして、驚いて彼の顔を見上げる
🐣「え、なん、て、、?」
🐰「いえ、、なんでもないです。
ジミンさん、疲れたでしょう、?ご飯出来たら起こしますから、少し横になりませんか」
🐣「そんな、、悪いよ、、」
でも本当は疲れてしまって眠りたいのが本音だった。こんな家に連れてこられてしまったから、緊張して寝れそうもないけれど、
きっと自分の家だったらすぐに倒れ込んで眠ってしまっていただろう
🐰「いいから、こっち来てください」
見透かしたように、引っ張られて大きなソファに連れていかれる
🐣「わわっ」
抱き上げられて、そのソファに寝かせられた
しゃがんでくれているとはいえ、上から見られているのがちょっと怖くなって、身構える
🐰「ジミンさんㅎ 僕、あなたを傷つけることはなにもしないから、 大丈夫
さっきから怖がりすぎですよ、2回も助けたのに信じてくれないの?ㅎ」
警戒してるのがやっぱりバレてたんだと思い、顔が赤くなる
🐣「そんなつもり、、ごめん、、1番信じてる、、よ、」
そう言うと、頷きながらそっと髪を撫でられた
その手が心地よくて思わず目を閉じた
🐰「まあ、気持ちはわかりますから、気にしないで。
僕もジミンさんのことになるとちょっと自分勝手になってしまうみたいだし。嫌だったらちゃんと言ってくださいね。
あ、落ち着くように、なにか温かい飲みもの持ってきます」
🐣「う、、うん、、ありがとう」
彼が少しの間離れてくれて、
ほのかにグクくんの香りがするソファに身を委ねたまま
ほうっ、、と息をついた
なんか、、、グクくんの手も、香りも、あったかくて、、、気持ちよくて、、ちょっと好き、かも、、
しばらくしてからグクくんが持ってきてくれたのは、マグカップに入った温かいミルクだった
甘いものを欲していたから、湯気に誘われるように起き上がり、受け取る
🐣「ありがとう、」
🐰「嫌いじゃないですか?牛乳?
蜂蜜入れて甘くしたんで飲みやすいはず、」
頷いて、1口飲むと、ほっとして心が緩む感じがした
🐰「あ、、」
飲んだ途端にグクくんが短く声を上げた
🐣「な、なに、?」
🐰「い、、いや、、、、違います。大丈夫、飲んでくださいㅎ 」
🐣「なにそれㅎ」
グクくんは隣に座って、僕の背中に手を添えながら僕が飲むのを真剣な目で眺めている
🐣「そ、、そんな見ないで、、」
🐰「ごめんなさい、その、綺麗だと思って、」
真面目に言ってくるから恥ずかしくて、半分くらい一気にあおった
そうしたら一気に気が緩んでしまって、
急激に視界が靄がかり、ふわふわと眠気が襲ってきた
全部飲まなきゃ悪いよな、、と思ったが、グクくんは僕からマグカップを取上げて、くいっと優しく引っ張って膝枕をしてきた
🐣「え、、、」
やっぱり、、近いよ、、、
そう思いながらも、深い深い穴に身体が落ちていくような強い眠気に勝てない
僕こんな疲れてたんだ、、、
🐰「大丈夫。絶対なにもしないから。安心して寝てください。」
なにもしない、、って、、?
聞きたかったが、
僕はグクくんが髪を撫でてくれる優しい感触に包まれて、ふっと意識が飛んだ
コメント
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オメガバースがもともと好きなこととも重なりとても大好きな作品で、アプリを開いては、更新していただけているかなぁとドキドキを繰り返している日々です(˶ ̇ ̵ ̇˶ ) 続きも楽しみに待っています☺️
ほんと、最高です… オメガバース、勉強します…
いち!最高です…続き待ってます😭