この作品はいかがでしたか?
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兄ちゃんへ
ごめんなさい。
今までありがとう。
大好き。愛してた。
竜胆
蘭 は、?なんだよこれ、
朝起きると、何時もの明るい挨拶は無く、かわりにこんなメモが置いてあった。
何かのいたずらか、差出人は本当に竜胆なのかと疑ってみたが、筆跡や俺の呼び方を見ると
竜胆が書いたもので間違いは内容だ。
数十年竜胆の兄をやってきているのだから、間違うはずがない。
しかし、今だけは間違いであって欲しかった。
蘭 はぁっ、はぁ、ッ
蘭 竜胆、!どこにいんだよ、!
アジトや近くのコンビニ、セーフハウス…。
竜胆がいつも行動する場所を思い付くだけ回ってみた。
しかしどこにも竜胆の姿は無かった。
蘭 (竜胆、竜胆、竜胆!)
蘭 俺のせいだ、
何故出ていってしまったのだろうか。
やはり、普段から竜胆に迷惑ばかりかけている自分のせいなのだろうか。
━━━━━━━きっとそうだ。全部自分のせいなのだ。
しかし今は竜胆の安否確認が最優先だ。
もう二度と会えないのではないか、そんな恐怖を拭い去るために足を動かす。
考えろ。竜胆が行きそうな場所。竜胆の思い出に残っていそうな場所…。
蘭 !
竜 ここめっちゃ綺麗!
竜 俺、死ぬならここが良いな〜、笑
蘭 ッッ、
蘭 早く行かなきゃ、!
蘭 !!
蘭 竜胆!!!
蘭 おま、何してんだよ!!
竜 え、あ…
竜 にいちゃん、…?
振り返った竜胆の目は虚ろだった。
竜 ご、ごめんなさ、ッ震
竜 ごめんなさいっ、ごめんなさいごめんなさい…、泣
ごめんなさい、ごめんなさいと震えながら泣く竜胆。
いつもとは打って変わって、弱々しい竜胆の姿がそこにあった。
触れていないと消えてしまうのでは無いか。
そんな不安に襲われ、ただただ竜胆を強く抱き締めた。
竜 にいちゃ、痛いよ…笑
蘭 ん、ごめん 離
蘭 取り敢えず家帰るよ。
竜 うん、
家に着くまでの道中、お互いに言葉を交わすことはなかった。
蘭 着いたよ
竜 ん、ありがと、
蘭 …で、なんで死のうとしちゃったの?
竜 …
蘭 ゆっくりでいいからちゃんと話して?
竜 わ、分かった…震
竜 お、俺、いつもミスばっかでっ、…
竜 みんなに迷惑、かけちゃって、
竜 俺なんかいない方がいい、って…
蘭 …
竜 兄ちゃん、?
蘭 、っ…泣
竜 え、ぁ…
蘭 りんど、泣
竜 ん、?
蘭 俺なんか、なんて言わないで、…?
蘭 世界でたった1人の、大切な俺の弟なの!!泣
竜 、ッッ
竜 、ごめんなさい…泣
蘭 ん、もうしないで…泣
蘭 やくそく、
竜 ん、
なんじゃこりゃ。
続きはありません。
コメント
9件
めっちゃ好きなんだけど🫶🏻💞 感動した😿💞 久しぶりにわたあめちゃんの、物語見れて満足でしかないです🫠🫠
めっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっちゃ久しぶりに蘭竜見た!!!! 竜胆が弱々しくて可愛い.....