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テラーノベル(Teller Novel)
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「国見チャンってさ〜なんでリストバンドしてんの?」


及川サンが俺の手首を指さして言った。黒いシンプルなデザインのリストバンド。


「…別に良くないですか?」

「悪くはないよ?気になっただけ☆」


答えるまでのほんの一瞬、国見チャンは悲しげな苦しそうな表情をしたけどすぐにいつもの塩顔で答えた。でも、その時は気づかなかった。国見チャンがどれほど傷ついていたかを。







違和感に気づいたのは国見チャンが高校バレー部に来てから。中学の時も同じ部活だったけど、他学年の校舎には行ってはダメだったし会うのも部活だけだったから部活の間しか付けてないんだろうと思った。


リストバンドってスポーツしてる人が良くつけるよね、汗ふく時とか使うし。あとお守り代わりにつけてる人もいる。でもさ、寝る時もずっと外さないのはおかしくない?蒸れないのかな?少し気になってマネちゃんにも聞いてみたけど外したところは見た事ないって。


「クソ川の考えすぎじゃないか?たかがリストバンドだろ?」

「そうかなぁ、、って岩ちゃん!クソ川は酷いよ!」


無気力少年の手首事情

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