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rbru/ご本人様関係NOTHING/nmmn
誤字あるかも/rb『』 ru「」
ruバニーボーイ(バーテンダー)世界線/
口調解釈不一致かも
シリーズ物にするつもりです
続き書きます
ーーーーーーーーーーーーーrbside
どこか一風変わっていて、興味を引いた。
気付いたら歩いて行く足は止まらなく、
ついには店の目の前にまで来てしまった。
『シェリー、ね。』
看板の名前を読み上げて、少し考える。
まぁいかにも酒の場という感じで、
妖艶な雰囲気が漂っていた。
看板の隅にはカクテルバーとも書いてある。
鑑定士の好奇心は収まる当てもなく、
店に入ろうとする足は止まらなかった。
目の中に広がったのは、
女性にバニーの格好をした男性が接客するという図だった。
いかにもという雰囲気ではあったが、
少し予想外だった。
[いらっしゃいませ]
急に掛けられた声に思わず驚く。
『わ”っ”!』
振り向くとバニーの格好をした端麗な男性が居た。
『ぁ、店員さんですか』
[はい、ようこそおいで下さいました]
『⋯⋯⋯すいません、好奇心で入ったからどういう場所か何もわからなくて』
[左様でしたか笑、好奇心でご来店してくださるお客様は多いので大丈夫ですよ]
[ご覧の通り、バニーの店員達が接客をさせて頂きます。またカクテルバーでも御座いますので、バーテンダーが数名います。]
[バニーの指名も可能ですので、もし宜しければご指名下さい。詳しくはメニュー表をご確認頂けたら幸いです。]
[⋯とのような感じです。女性のお客様が多いのでお客様のように男性でしたらカクテルの方がお楽しみ頂けるかもしれません。]
『⋯なるほどぉ』
『⋯体験がてら入ってみても良いですが?』
[是非!ではこちらへどうぞ。]
簡素に年齢確認や説明を聞き、いよいよカウンターチェアに座った。
後ろには何卓か席があり、女性が接客されていた。
男性がほぼいないのを実感して、
少し緊張し始める。
そんな事を考えながら座っていると、
バーテンダーらしき人に声を掛けられた。
「⋯珍しいですね」
『ぁ、はい』
整った顔立ちに思わず驚く。
男性なはずなのに、どこか妙な色気があってバニーの格好がとても似合っている。
『似合ってますね』
「あんまり嬉しくは無いです」
『っは笑、そうですか』
「男性客はあまりいらっしゃらないんで」
「珍しくて」
『ぁ、ですよね』
「何か飲みますか」
『あー、いや、俺カクテルとかあんま知らなくて』
「それならカルーアとかにしましょうか」
『ぁ、はい』
どこか他の店員さんとは違う雰囲気を持っていて、簡素な喋り方をする彼が少し面白く感じる。
カルーアなら飲める。まぁ酔いすぎなければの話だが。
「他の店員が作るので少し話しますか」
『ぁ、はい』
「カルーアは割った物を提供させて頂きます」
『カルーア・ミルクでしたよね。』
「そうっすね」
「カルーアミルクのカクテル言葉って知ってますか」
『ぇぇ?知らないですね』
「いたずら好きや臆病という意味です」
「カルーアミルクの味の二面性を表しているんだそうですよ」
『へぇ、初耳です』
「そうですか。カクテルにはそれぞれカクテル言葉があるので調べるのも面白いですよ」
『わ、楽しそうですね 』
『⋯ぁ、そういえばなんてお呼びしたら』
「⋯⋯⋯ぁ゙ー、ロウです」
『⋯ロウ、ロウさんですか』
「はい」
「⋯っ”ぁ、すいません、カクテル持ってきますね」
『あぁ、はい 』
「お待たせしました。カルーアミルクです」
『わ、ありがとうございます』
目の前に置かれたカルーアミルクを見つめていると、新たな店員さんがやって来た。
同じくバニー服を着た可愛らしい顔の人だ。
〔すいません、こいつ無愛想な話し方ですよね〕
「はぁ?」
『ははっ、確かに無愛想かなとも思いますけど素敵な方だと思いますよ』
〔そう思ってくださってるなら何よりです笑、ほらロウお礼いいなよ〕
「ぁぁ⋯〜、っす、」
見るからに仲が良さそうで、彼も心なしか楽しそうな顔をしていた。
〔凄いお綺麗ですけど、男性のお客様ですかね?〕
『あぁ、はい。そうですよ』
「お前、他の人の接客あるんだろ、行ってこい。」
〔ちぇ。また話しましょう〜〕
『頑張ってくださいね笑』
「あいつ元気っすよね」
『気さくな方ですね』
「だからお客様からも人気なんですよね、あいつ」
『ロウさんも人気だと思いますけど。さっきも言いましたけどお綺麗じゃないですか』
「そんな事言うのお客様だけですよ」
「⋯⋯⋯⋯ぁ、お名前教えてもらっても」
『星導です。星に導くで。』
「珍しいお名前ですね」
『そうですか笑、ありがとうございます』
「星導さん、ね、」
『はい』
「綺麗なお名前ですね。似合ってますよ」
『社交辞令がお上手で』
「本心ですよ」
『っはは、そうですか』
『カルーアミルク、凄い美味しいですね』
「当店の人気なカクテルでもあるので。」
『なるほど⋯』
『そういえばなんでバニーの格好なんですかね』
「まぁコンセプトバーなのもあるんですけど需要が⋯っていう」
『あー⋯笑、確かに需要ありますもんね』
『ロウさんもとてもお似合いなので』
「物好きっすねほんと 」
『酷いなぁ、褒めてるんですよ』
「それなら一応褒めとして受け取っておきます」
『⋯ぁ、もうそろそろ帰りますね』
「っ”ぁ、そっすか」
席を立つと、急に誰かから手首を掴まれた。
『⋯⋯⋯ん?』
「⋯ぁ、すいません」
「また来ますか」
『⋯!はい、勿論』
「お待ちしてます」
「⋯⋯俺、金曜シフトあるので良ければ」
『分かりました、また金曜日ですね』
今日は水曜日。ちょうど明後日だ。
「ありがとう御座いました、またのご来店お待ちしてます」
『はい、ありがとうございました』
言われなくたって毎日来たくなってしまう程には、俺はあの店に惹かれてしまっていたようだった。
何とも言えない雰囲気を持ち合わせた彼の事をもう少しだけ知りたいという我儘を持ちながら、軽い足取りで帰路についた。
コメント
8件
ウワー‼️‼️‼️😭😭😭好きです‼️カクテルの意味面白そうなのでちょっと調べてみます‼️シリーズ楽しみにしてます‼️
ぁーーーーーー!!!本当に貴方様のrbruが大好きです😭🫶🫶シリーズの予定なんですね。好きです🫰🫰カクテルの意味って調べるの楽しいですよね!!!
お洒落な雰囲気の作品とても最高です…!各カクテルに意味があるんですか?初めて知りました!この作品で色々なカクテルの意味を知れるのが楽しみです…!神作品をシリーズで出してくれるなんてとても嬉しいです!続き楽しみに待ってます!