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ジンペイとマタロウの2人で重たい鉄の扉を押し開けた
イクト「ここを抜ければ、外の筈だ!」
6人は無言で薄暗い部屋の中を走る
その時。
カッ!
突然、天井の照明が点いた
「「「「「「!!」」」」」」
6人は何事かと足を止める
なんと、外に通じる扉の前に、スパルタ教師達が立っていたのだ!
アゲハ「待ち伏せ!?」
コマ「なんで…!」
ジンペイ「どういう事だよ!」
スパルタ教師「素晴らしい!君のお陰で新入りの脱走を阻止する事が出来た。
上出来だ、
久留瀬イクト」
スパルタ教師の衝撃発言に、5人はイクトの方を振り返る
スパルタ教師「我々の協力、感謝する!」
アゲハ「イクト先輩、どういう事ですか…?」
アゲハは眉を下げてイクトを見つめる
イクト「……違う…違う違う!!僕は裏切ってない!
僕はアゲハさん達と一緒に脱走しようとしてた!
そうだろ!?」
イクトは必死の形相でアゲハの肩を揺さぶる
マタロウ「でも…確かに先生は、まるで僕達が来るのを知っていたかの様にここにいた…」
すると、何処からか虫の様に蠢いた不気味な物体が、イクトの陰にべしゃりと潜り込んだ
その途端、頭を抱えて苦しみ始めるイクト
トオルは慌ててアゲハの腕を引っ張り、自分の胸元に引き寄せる
イクト「ぐあぁぁぁぁ!!」
トオル「イクト君!!」
イクト「…ハッ…ハハハハハ……僕には脱走なんて無理だったんだ……
やっぱり学園には戻りたくない!!」
イクトは狂ったように瞳孔を見開き、ブツブツと呟く
すると、イクトの影のオーラが一直線にスパルタ教師達に向かう
スパルタ教師達の目がカッと赤く光り、肌が緑色に変化して棘が生える
耳が尖り、涎を垂らしたその姿は颯爽、ゴブリンの様に見えた
「「「「「えぇぇぇ!?」」」」」
マタロウ「先生たちって、怨霊だったの!?」
アゲハ「どうして気付かなかったんだろう…!」
アゲハは悔しそうに『狂暴 スパルタ教師』達を睨む
狂暴 スパルタ教師は、武器を振り被ってアゲハ達目掛けて振り下ろす
アゲハ、ジンペイ、コマの3人は咄嗟に飛んで避けた
マタロウ「トオル君、こっちだ!」
トオル「うん!」
2人は急いでロビーの端っこに避難した
狂暴 スパルタ教師達は雄叫びを上げながら3人に襲い掛かる
ジンペイ「行くぞ!アゲハ、コマ君!」
アゲハ「了解!」
コマ「うん、ジンペイ君!」
3人は背中合わせになって構える
すると、ジンペイとコマからは青、碧海からは虹色のオーラがブワッ!と放たれる
コマ「はあああ!!ハッ!!」
コマは太極拳のように両手で円を描きながら妖気をその手に溜め、ジンペイへと送る
ジンペイ「ハッ!!トォッ!!」
ジンペイはそれを回転しながら腕で突き、スパルタ教師達目掛けて打つ
アゲハも指で円を描いて妖気のボールを作り出す。
アゲハ「フッ!!」
そしてそのままスパルタ教師目掛けて蹴り飛ばした
だが、3人の攻撃を武器で易々と弾くスパルタ教師
アゲハ「!!」
スパルタ教師はアゲハの目の前に瞬間移動すると、その首根っこをガシッと掴み、体ごと持ち上げた
アゲハは必死にもがくが首を絞める力は強くなる一方