千空ちゃんって暗所恐怖症だったの!?」
「あ?そうだ、言ってなかったか?」
「いや!言ってないよ!」
「僕も知らなかったよ………、」
みんなでご飯を食べている途中にたまたま出てきた話題で千空が暗所恐怖症だと分かった
「いやあ…気づかなかったよ…ジーマーで…」
「あ゙ぁ゙…まあ、気ぃ使ってるからな一応」
千空が食べながら話す
「あんしょ?」
「きょーふしょう?」
「なんなんだよー?それ」
コハクとクロムとスイカが首を傾げながらそういった
たしかに暗所恐怖症のことを知っているわけがない
「あー…暗所恐怖症って言うのはねえ単純に言うと真っ暗なところが怖いって意味だよ」
「なんか、暗いところにいると震えるとか…一応ざっくりと学んだことはあるけど……」
ゲンと羽京が少し説明するとまた不思議そうに首を傾げた
「…?怖いだけなら他にもたくさんいるだろう!クロムの子供の頃は暗所恐怖症だったいうことか…!?」
「うるせえ!別に怖がってねえよ!」
「いや、本当のことだろう、でも震えてはいなかったか……?」
「スイカは平気なんだよ!!暗いの大好きなんだよ〜!」
クロムとコハクが言い争っているところにゲンがまた説明する
「うーん……怖いだけじゃないんだよね…僕は経験者ではないし詳しいことはわからないけどね…」
「そーだなー……まぁ、説明してて損はねえ
むしろそっちのほうが合理的だ」
そんな千空をキラキラとした目でクロム、コハク、スイカが見つめる
「まぁ、羽京がほぼ正解だな。他にも症状はあるが簡単に言うと暗い場所へ行くと震えが止まらなくなる」
クロムたちがびっくりしたような顔で顔を見合わせる
「千空が、震えてるのなんか想像できねえな…」
「あぁ…むしろ何が怖いんだーーと言っているイメージがあるな」
「まぁ、そうだわな」
少し笑いながら千空が言う
「じゃあ、僕らも気を使って千空ちゃんが暗闇に一人で行くようなことにはさせないようにしないとね!」
「うん!そうだね、気にかけておくよ」
「まぁ千空が言うならホントなんだろう」
「おうよ!気にかけるようにするぜ!」
「スイカも気をつけるんだよ〜!!」
思っていたより話の読み込みが早く千空は面食らったような顔をした
それを見てゲンたちはにっこりと笑った
「なーに笑ってんだ気持ちわりい」
「いやー千空ちゃんが自分からこういうこと言ってくれることってないから嬉しかったんだよねえ」
そうゲンが言うと千空は少し笑って作業に取り掛かるぞと言い皆を外に連れ出した
「千空ちゃん……そろそろ寝ない?ジーマーで眠い………」
「今寝ないと明日に響きそうだしね………」
「スイカも眠いんだよ〜」
「そうだ!クロムなんてもう寝てしまっているぞ」
たしかに今日はやることが多いこともありかなり作業を進めた
しかも今の時刻は深夜の一時である
「あ゙ぁ゙……そうだな、テメーらは寝てろ、俺はあともうちょい作業したら寝る」
「でも、千空昨日も一人で作業してたんだよ……」
スイカが心配そうに千空を見上げて言った
たしかに昨日千空は作業したまま寝落ちしてしまって朝ゲンに発見されたのだ
「だいじょーぶだ問題ねえ、もうすぐ寝る」
そういうと諦めたのかスイカたちが心配そうにこちらをみながらラボを去っていった
「………………っ…ねみぃな」
さすがに今日はやることが多かったため眠い
だが、ここで寝てしまったらだめだと思いなんとか自分にムチを打って作業を続けた
「…………そろそろ寝っか…」
やっと2時45分になったところでキリが良かったため作業を中断することにした
道具や設計図を片付けているとなにやらラボの外から物音がした
「誰だ…?こんな時間に」
不思議に思い外に出て確認すると少し離れた茂みにスイカの被り物が落ちていた
「スイカ…?」
まさか何かあったのかと思いスイカの被り物に近づきそれを拾い上げる
すると不意に背後から何者かの手によって口を塞がれた
「んっ!?んんっ!」
「暴れたらころすぞ」
そして後ろを反射的にチラリとみるととてもガタイのいい体型の男が立っていた
おそらくもともと司帝国にいたものだ
そしてその男によりすぐ自分の首元になにか刃物のようなものが近づけられた
口でも言っていたが抵抗したら殺すと言わんばかりの行動だ
「っ………」
それを見て抵抗しない合理的だと判断した
なんせ今は村の外ではなく中であってだれかに見つけてもらえる可能性もある
ここで抵抗して傷つけられるよりもマシだだ
「……そのまま黙っとけよ」
そう言うと男は千空に刃物を近づけたまま目の前にあった誰も住んでいないボロい村の家に向かった
一体何をするつもりかある程度予測を立てておこうと思い思考を巡らせた
俺が気に入らなかったために暴力を振るうのか人質にでもするのか、そこら辺の考えが浮かんだ
そして、家に入ると千空の手足を縄で縛りドサリと床に転がした
「うっ…………なにすんだテメェ…」
自由になった口で男に問うと案の定予測していた返事が返ってきた
「お前のせいで………こんな、科学王国の仲間になることになった…許さねえ……司はあんな奴じゃなかったなんで、変わってしまったんだよ!!!!」
やはり、千空のことを恨んでいる様子で拳をワナワナと震わせていた
「あ゙ぁ゙?んなもん司に聞いたほうが100億倍合理的じゃねえか」
単純に事実を述べると男はさらに顔をまっかにしてこちらに詰め寄ってきた
少しまずいと思い反射的に男と距離を取ると男は少し笑って言った
「……お前…暗所恐怖症だっよな………?」
「…………どうだろうな」
なんで知っているんだ
そう思い男の言葉をはぐらかすように曖昧な返事をした
変に焦って確証を持たれるよりも100億倍マシだ
「暗所恐怖症じゃないならここの光、無くしても平気だよな?」
そう言うと男はライトを消した
ライトが消された瞬間に息ができなくなり震えが止まらなくなった
「やめっ…ヒュッ…ろ……ハァハァ……消すなっ……ヒュッ」
ガタガタと震える千空を面白がるように暗闇から急に声をかけた
「うっ…やめ、ろ」
「暗所恐怖症って本当だったんだな笑」
そう言うと男はにやりと笑ってこちらにさらに詰め寄ってきた
「暗所恐怖症って、もう認めたらどうだ笑?」
自分が暗所恐怖症だと認めざるを得ない状況になってしまいしかたなく、震える声で白状した
「っ………そう、だ…ゲホッ、」
千空の口から事実確認ができて安心したのか先程より声を沈めて問いかけてきた
「なら、ライトをつけてやる代わりに今から俺の言う事を全て聞け」
言う事を全て聞く約束をするリスクは高い
だが、それを断るともっと事が悪化しそうだったため渋々条件を出そうと思った
「……俺にだけ、ヒュッ、被害が行くようなことなら聞いて、やるよ…ヒュッ、俺以外に被害、迷惑がかかることは…ゲホッ、絶対死んでも受け入れねえ、」
そう条件を持ちかけると意外な返事が返ってきた
「…………まぁ、いいそれで」
「…なら、とっとと電気をつけろっ…ハァそんで何をして、ほしいか言え」
認めてくれるなら早く終わらせたほうが合理的だ
もう今の時刻は3時18分、誰かが起きてくるかもしれないし銀狼金狼が、見回りにこちらに来るかもしれない
二人にもできるだけ危害を加えたくない
「………じゃあ、好きにやらせてもらうわ」
そう言うと男はライトをつけ、千空の手首を縛っていた縄を上に持ち上げ千空の頭上に持ってこさせた
ライトが戻ったため、震えは収まった
「いっ……」
無理矢理、腕を上げされられ千空が小さく悲鳴をあげるがそれを無視して上に上げた縄の先を柱にくくりつけ、足も柱にくくりつけた
「……なにするつもりだ、テメェ」
そう聞いた瞬間男が千空の腹を力いっぱい殴った
「カハッッ………うっ……ゲホッ」
ガタイが良い男に殴られて無傷でいられるわけがなく、千空の体を傷つけるのには十分だった
「今までの仕返しだと思え笑ボロボロになるまで痛ぶってやるよ」
そう言うとさらに何度も千空を立て続けに殴った
「グッ……ゲホッ、ガハッ…や、めろ……グフッ…おぇ…」
そして、それに耐えきれなくなったのか千空の口から血が滴る
男はそれを嬉しそうに見つめると、振り上げていた拳を下ろした
そして、殴るのをやめて千空の首に手をかけた
「っ!おいやめっ……カハッ…ぁ」
そして千空の細い首に少しずつ力を加えていった
「うっ………ぁ」
まだ、全力で首を絞めているわけではないらしく少し息ができる隙をわざと与えていたぶっているらしい
そんなことは千空もわかっていたがわずかにつながっている気道から息をするしかなかった
「ヒュッ…や、めろ…………」
やめろと言っても手の力が弱まるわけもなく逆に力が強くなっていき目の前がチカチカとし始めた
「ゲホッゲホッ…うぅ…ぇ」
そんな力に耐えきる体力は千空にはなく段々と瞼が落ちてきた
そして気絶する……と思ったときに不意に手が首から離された
「っ!ヒューヒューゲホッ………」
なんとか、酸素を取り込もうと必死に息をする千空を男は笑ってみていた
趣味が悪ぃ、そう思い男を睨んだ
「睨んでおけばいいさ、どうせお前一人では俺に敵わないんだろ?」
悔しかったがそのとおりであり、道具があるならまだしも今は道具も家の外に捨てられ、拘束されている状態であり男に勝てる確率は0に近かった
「………」
「なんだ、だんまりか」
そう言うと急に男が家の外に向かって手招きし始めた
「黙ってられると面白くねえからな、強制的に鳴かせてやるよ」
そして、外から三人のガタイの良い力強そうな男が部屋の中に入ってきた
「……何がしてぇんだ、とっとと教えろ」
男を見ながらそう言うと男はケラケラ笑って言った
「あせんなよ、今から教えてやるから」
そう言うと千空の拘束を緩めて柱から解放すると今度はベッドの上に転がして手をベッドに鎖で固定した
何なんだと思ってされるがままになっていると男が言った
「水あるか?」
そして、あとから入ってきた男が水を手渡すと男は千空の髪を鷲掴みにした
「うっ………」
千空が呻くがそれを気にする様子もなく、躊躇なく水をかけた
今の季節はまあまあ水温が低い
「冷てっ」
思わずそう口に出してしまった
水で濡れた髪はいつものツンツンヘアーとは異なり、顔にかかりながらふにゃんと下がっていた
「…………黙ってたけどまじでエロいな」
急にそんなことを言われぽかんとした
「ククク……ホモかよ」
「そうだけど?」
茶化したつもりが意外な返事に少し怯む
エロいなどと言われたこと、今ベッドに繋がれていること水をかけられて髪を下ろされたことはたぶん男の好み?の問題だが
最悪な考えが浮かんだが考えすぎだと頭の片隅に置いておいた
「あーもう我慢できねえ………」
そう言うと男はベッドに乗っかってきた
そして千空の上に乗り上げてきた
おそらく嫌な予感が的中した
「おい、まじでやめろ……こっちはホモじゃねえんだよ」
「その様子だと気づいてんな?今から自分がされることに」
気づきたくもなかったし認めたくもなかったが今の男の発言によってその予感は確実なものになった
「じゃあ、始めるぞ」
そう言うと男は千空の口に自分の口を合わせ無理矢理舌をねじ込んだ
「うっぁ……んんっ…ん…う」
呼吸が出来なくなり思わず声が出てしまう
それに知りもしない男の舌が口の中に入っていると思うと吐き気がする
「っは……いい声だすなぁ」
「っはぁ…はぁ…」
男が千空の口から舌を抜いていった
そして千空の服を少しずつ脱がし始めていった
「やめ、ろっ……離せ…っ」
体をよじって抵抗するがジャラジャラと鎖が音を立てるだけだった
「暴れんな暴れんな優しくしてやるから」
男が笑い混じりにそう言った
「…離せっ…やめろ、」
どれだけ言っても聞く耳を持たず服に空いた隙間から手をねじ込んで肌を撫で始めた
「っ、ぁ……」
千空は肌が敏感な方なので声がどうしても出てしまう
そして、脇腹を撫でていた手は上に登っていき千空の胸を触り始めた
「っ……さわん、なっ…ぁ…きもちわりぃ…」
そして、手で胸の突起をつまんだり撫でたりを繰り返した
「さわ、んっ……なよ…っ…」
「あれ?お前のお仲間さんに手出してもいいのか? 」
仲間に危害が加わるのは一番最悪だ
「それ…だけは、やめろ………手だすなら俺だけ、にしろ」
仲間に被害を与えないために自分へ行われていることを認めざるを得なかった
「なら、しっかり声出せ、抵抗はしてもいいけど、そっちのほうが興奮するから」
「っ………」
気持ち悪いが今は我慢するしかない、きっと朝になったら中断してくれるだろう
今の時刻は3時48分
この村での一番の早起きはおそらく今現在いるやつの中だったら銀狼………は多分ねているので金狼、羽京あたりだ
もしかすると耳の良い羽京が気がつくかもしれないと思ったが、同時に気がついてほしくないと思った
羽京に被害が行くことになるかもしれない
「っ…あ……ぅぁ」
気持ち悪い触り方に鳥肌が立つ
そして、ついに千空の胸から手を下に移動させ千空の秘部に触れた
「あ゙っ……ぅ…っは」
「あ?感じてんのか?お前こそホモじゃねえか」
別に感じていないしホモではないと反論したかったがそんな余裕はなかった
徹夜により失われていた体力が奪われていき抵抗できなくなってきた
「あ゙ぁっ………ぅあ」
気持ち悪くて、痛くてつい声が出てしまう
そして、男は自分のズボンを脱ぎ自分のものを出した
「もうまてないし………いれるから」
「っ…やめ、ろ」
必死に男から逃れようと鎖を引っ張るが取れるはずもなく体力がなくなっていくだけだった
「くそ、くん…な」
そんな言葉は男には届いておらず、躊躇なく千空の中にヌルリと男のものが入り込んだ
「あ゙ぁ゙ぁ゙っ……い、っ…ぁあぁ」
悲鳴に近い声を出すがモノはさらに奥にズブズブ入っていく
「うぁ゙ぁ………やめ、うっ、ぁ゙ぁ゙」
「あれ?処女だったか。いやお前の場合童貞だな笑」
目から生理的な涙がこぼれ落ちた
知りもしない男に襲われて体力もなく、なすすべもなかった
「いいな、やっぱエロい………」
もう男の声に反論できるほど呂律が回らなかった
「出すぞ」
「っ!?や、め」
まともに抵抗できるわけもなく男のモノが千空の中も心も埋め尽くしていった
そして、男は千空からモノを抜いた
「気持ちいいだろ?」
「ぁあ……ぅ゙ぅ」
そして、千空はとうとう体力の限界だったのか抵抗する力を完全になくし
男にされるがままになった
羽京Side
今日は早めに目が覚めてしまった
「………星見えるかな」
もう一度眠るために外へ出て星を見ようとして天体望遠鏡に向かった
そして、無事に着いたのだがおかしなことに気がついた
千空がいない
「最近はここで寝てたはずだけど………」
まだ寝ていないのかと思ったが今はもうすでに4時過ぎである
あの千空のことだ明日の体調を想定してもう寝ているだろう
「なら、ラボで寝落ちしてるのかも」
ラボで値落ちしていては危険だし睡眠の質も落ちるだろうと思い星を見るついでにラボに顔を出した
だが、そこに千空の姿は無かった
「……じゃあどこに…?」
ラボにも天体望遠鏡がある部屋にもクロムがねている倉庫にもいない
前まではクロムの倉庫で二人でねていたのでそこにいてもおかしくなかったのだが
ならどこにいるのだろうか
「さすがに今の時間に出かけたわけじゃなさそうだし……何かあったのか…?」
もしこの場にいないなら何かに巻き込まれている可能性が出てくる
森で何かあったのか村の中で何かあったのか
普通に考えてあんな夜中に一人で森に行くわけがない
なら村の中にはいるはずだ
そう思い村を探すことにした
「………いない、」
千空がいそうな場所を探したがそこに千空はいなかった
「なら、誰かと寝てるのか…?」
いよいよ本当に心配になってきた
誰かを起こして探したほうが早いのだろうがさすがに悪い
目視で探すのは時間がかかるため、耳を澄ました
すると微かに何かの音が聞こえた
「何かが軋む音…」
なにか物が軋む音が聞こえる
寝返りにしては大きいし明らかに何物かによって故意に出されている音だ
その音がする方向に近づくとその音は次第に大きくなった
そして、その音の他にもなにか聞こえ始めた
「誰かの声……複数人いる」
複数人の声が耳に届いた
そして、なにかネトネトしたもの動いているような音、
何が起きているのか確認のために音のする場所に向かった
そして、向かう最中に複数人の声がはっきりと聞こえた
「入れるから」
その一言が耳に入りハッとした
ネトネトした音、今の一言、そしておそらくベッドかなにかが軋む音
これらを組み合わせて最悪の結論にたどり着いた
おそらく誰かが性行為をしている
一応いい大人だし性行為くらいは知っている
そして、その性行為をしている声からして千空だと分かった
千空は自分からそんなことを望む人ではないのでおそらく同意のない一方的な行為
レイプか
「…まずいな」
それが本当なら一刻も早く助けてないといけないと思い家の中をこっそりと覗き込む
すると、複数人の男が扉の近くに立っているのが見えた
そして部屋の端
案の定ベッドに男が乗っているのが見えた
千空の顔は確認できなかったが男の足の隙間から千空の服と無理やり開かされている細い足が見えている
「っ!……急がなきゃ」
急いで乗り込みたい気持ちはあるが男たちはかなりガタイが良く自分一人では勝てないかもしれない
これはさすがに誰かを連れてくる必要があると見て急いで引き返す
「戦闘力になりそうなのは……コハク…はさすがに巻き込めないし、クロムもなんとなくだめな気がする」
走りながら考え起こす人は金狼、龍水、ゲンにすることにした
「たしかこっち………!」
龍水が寝ているであろう家に入り罪悪感を感じながら龍水を起こした
「………羽京か…?どうした」
目をこすりながら龍水が体を起こした
そしてどこにいたのかは分からないがフランソワも起きてきた
「龍水様、羽京様なにかあったのですか?」
フランソワが尋ねた
フランソワにも協力してもらったほうがいいのだろうがフランソワはたぶん女性……だと思うからなるべく巻き込みたくなかったがこの際巻き込みたくないといっても意味がないので二人にまとめて説明しようと思った
「一言で言うよ。千空がレイプされてる」
その一言を聞いて龍水とフランソワが固まる
そりゃそうだろうなと思った
そして龍水がこちらに目を向ける
「……それで、勝てそうにないから俺とフランソワの力を借りて助けようと思っている違うか?」
「そのとおりだよ、僕一人じゃ倒せなさそうだし」
フランソワも自分の意図を理解したように頷いた
二人とも物わかりがよくて助かった
あとは、ゲンと金狼を起こしに行かなければいけない
「あと、ゲンと金狼を起こしていこうと思うんだ」
そう言うと龍水とフランソワがどちらも頷き
そして、手分けしてフランソワには金狼を起こしてもらうように頼んだ
こちらはゲンを起こしに行くことにした
「………ゲン起きて」
そういってゲンを軽く揺さぶると目をうっすらと開けてこちらを向いた
「…羽京ちゃん…龍水ちゃん…?どうしたの?こんな時間に…」
「あの、ちょっと手伝ってほしくてさ」
ゲンは少し驚きながらもすぐに話を聞く体制をとってくれた
「千空が、、レイプされてるんだ」
「え……ジーマーで…?」
ゲンは口をぽかんと開けた
だが、すぐにベッドから立ち上がって外にいく準備をし始めた
「……まぁ、詳細は聞かないけど千空ちゃんを助けるってことだね」
「はっはー!話が早いな!」
龍水と同じようにさすが話が早いなと感心している間にゲンはそそくさと準備を終わらせたようだった
そして3人で外に出てフランソワの元へ急いだ
フランソワはもう金狼を連れて千空がいる家の少し離れたところに立っていた
「よくわかったね…!まだ場所言ってないのに」
「ここだけ明かりがついていたので」
フランソワがそう言うとその横から金狼がそう不思議そうに顔を覗かせた
「詳しくは分からないが千空に何かあったのはわかった。すぐに助けに行こう」
みんな話が早くて助かるなと思いつつ早く助けてあげないといけないので耳を澄まして家の中の音を聞く
中では先ほどと同じような音が聞こえてきた
千空は……先程より声が心なしか弱っている気がする
タイムリミットが近いかもしれない
「中に千空がいるからとりあえずゲンと龍水で千空を守ってあげてほしいんだ。」
「はっはー!そして羽京と金狼で男たちを制圧して外に待機したフランソワに千空を引き渡す違うか!!?」
龍水がいつもより控えめの声でそういった
「うん。そのとおりだよ。時間がないからもう決行しよう」
「このままじゃバイヤーだからねえ」
ゲンたちが頷くとそれぞれの持ち場に向かった
千空Side
あれからずっと男のモノが体を出たり入ったりしていて気持ち悪い
何度拒絶しても聞く耳を持たない
「……あっ…ぅあ………」
「……最高だわ…」
男が満足そうに言うと懐から何かを取り出した
それは何か小瓶?のようなものだった
「レシピ覚えたかいがあったわ…ちょうどここにあるもので作れたし」
「…なんだ、それ」
不審に思って尋ねると男はニヤニヤと笑って言った
「媚薬だ」
「っ………」
千空だって普通の男子高校生だったのだからそのくらいの薬は知っているし
一度作り方も好奇心で作ったことがある
一度試したがかなり強い効果が気絶しそうになってたところを百夜に助けてもらったことがあった
たしかに今現段階で集めた材料で似たようなものは作れるはずだ
「これ飲んでもらうから笑」
「っ…やめろ、ぜってぇ、飲まねえ」
媚薬の蓋を開けてジリジリとこちらに寄ってくる男を精一杯威嚇するが聞く様子もなく容赦なく千空の顔を掴んで無理やり口を開かせた
「あぅ………ぁ」
「じゃあ入れまーす」
そう言うと男は千空の口に媚薬を全て流し込んだ
「ゲホッ…ガハッ…お、おぇ………」
精一杯媚薬を吐き出そうとする千空の口を男が押さえつけて強制的に媚薬を飲ませた
「…………っあぁぁ…っ…クッソ……」
この媚薬は即効性があるらしく飲んでからもほんの数十秒て体が熱くなって息苦しくなってきた
「即効性があるやつだからな……さ、じゃあこの状態で続きするぞ」
「ハァハァいや、…や、めろ…ゲホッ」
そんな千空を無視して男はまた千空の上に乗って自分のものを入れた
「あぁぁぁ……っ!うっ…ハァ…うぅ……」
反応したくもないのに先ほどとは比べ物にならないほど体が過剰に反応してしまう
「なんだ…?感じてるじゃねえか笑もっとしてやろうか」
「うぅ……ぁ…やめろ……」
やめろという千空の言葉を無視して男はモノの出し入れを続けた
そしてしばらく経つと自分のものを千空から出した
「じゃあ、次は咥えてもらおっかな」
そう言うと男は千空の顔をぐいっと自分のものに近づけた
「離せっ………やめっ」
「咥えろよ」
そう言うと千空の口を強制的に開かせて自分のものを突っ込んだ
「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙っ!おぇっ……ゲホッ」
千空は男のものから逃れようと抵抗するが力で男にかなうわけもなく、意味のないものとなった
「っ……気持ちいっ」
そして、口の中にヌメヌメした液体が溢れた
「っえ…ううぅ……ゲホッぅ…え」
口の中が男のもので汚されていく
吐き出したくても吐き出せずに吐き気が高まってきた
このまま終わるまで待つしかないと思ったとき
不意に家の外からガタンと音がした気がした
羽京Side
まず、計画としては外で音を立てて見張りの奴らを外におびき出す
そしてそこを金狼に捕まえてもらう
そこでできるだけ見張りを減らしてから家に突入したい
俺と金狼が注意をこっちに向けさせて龍水とゲンが千空を助け出す作戦だ
「……では、私どもは外で待機しておきます」
「そうしてもらえると助かるよ」
みんなの準備ができたようだった
「作戦決行するよ」
そう言って家の外で適当に矢を近くにあったラーメン屋さんにガンガンとぶつけて音を出すと近くの茂みに金狼と身を隠した
龍水とゲンは家の陰で待っててもらって隙ができたら入り込んでもらうつもりだ
「……なんか、音しなかったか?」
おそらく千空をレイプしている男がそう言った
そして、ドア付近にいた男たちに指示を出し外へ向かわせたようだった
「…金狼………行くよ」
「あぁ」
のこのこと外に出てきた男たちを睨みタイミングを伺う
男たちが家の中から見えない位置に入った時が狙い目
「いまだっ」
「はぁっ!」
金狼が武器を持っていない男たちをなるべく静かに倒し僕が身柄を拘束する
「……反省しなよ」
「っくそ!!」
男たちはジタバタと暴れるが金狼に槍を向けられしかたなくおとなしくなった
「金狼、あとフランソワ!この人たちは任せたよ」
そう言うと家の影からフランソワが出てきて男たちをズリズリと家の外へと引きずっていった
意外と力強いな、などと思っている暇はない
次は男が異変に気がついて少し千空から離れてくれれば………
そう願っていると男が帰ってこない他の男達を不審に思って一度千空から離れてドアの近くに来た
「………っ!」
そのタイミングを見計らって男から見える位置に矢を放つ
「なんだ!?」
急に矢が飛んできて少し驚いたのか動きが止まる
その隙に金狼が男の首に槍をむけ、僕も男を矢でいつでも射抜ける体勢になった
そして横からゲン、龍水が家に滑り込んで千空に駆け寄った
「千空ちゃん、もう大丈夫だからね……」
ゲンがそう言葉をかけ破けている服を千空に着せた
そして龍水がフランソワにもらったであろう毛布のような材質の布で千空をくるんで抱き上げた
千空は一言も話さないが意識は一応少しはあるようで、いつもの彼とは程遠い虚ろな目をしていた
そんな千空の口からは何とはいいたくもないが男が中で出したのであろうものがポタポタと垂れていた
それを見て自分を含めゲン、金狼、そして龍水までもが絶句した
「っ…羽京ちゃん、その男とっ捕まえてくれない?逃げたらまずいからジーマーで厳重にね」
「そうすべきだな、俺たちは千空を川で洗ってやるから少し外すぞ」
そう言うと二人は千空を抱えて家を出ていった
「君はやったことをしっかり反省しなよ、今後千空には近づくな」
男をぎろりと睨んで持っていた縄で男を縛って外に連れ出した
すると、家の前から声が聞こえた
「なぁ、何があったんだよ、千空に」
その声の主はクロムだった
近づいてくるクロムにさえ気が付かないほどに自分が冷静さを欠いていた事がわかった
そしてクロムにも事情を説明しないといけなくなった
もしかしたらこの行為のことも知っていたほうがいいかもしれないなと思った
「………千空が性暴力にあってたんだ」
「せいぼうりょく?なんだそれ」
クロムくらいの年ならもしかしたら知っているかと思ったが知らないようだった
「同意なしにその人の体を触ったり自分のモノを人に入れたりすること。万が一見つけたらすぐ助けてあげてね」
「っ………千空は大丈夫なのかよ」
クロムは自分の説明が伝わったのか千空の心配をし始めた
「クロムは優しいね、今龍水とゲンが川で千空のことを洗いに行ってあげてるからそのうち戻ってくると思うよ」
そう説明すると心配そうな瞳で川の方を見つめた
まだ小さい子供にあんなことをするなんて本当にひどいと思った
クロムたちにだって心配をさせた
「……司に報告だね、これは」
今はこの場にいないのでまた次会った時に報告しようと思った
そしてゲンたちが帰ってくるのをクロムたちと待った
ゲンSide
千空ちゃんがレイプされてる
そう聞いたときジーマーでびっくりした
たぶん龍水ちゃんたちもびっくりしたんだろうなと思った
「千空ちゃん、ここ川。自分で体流せる?」
「……あぁ…流すわ」
千空ちゃんはあれから少しは元気になったみたいだけどおそらく強がっているだけだ
その証拠にさっきから手がずっと震えていた
その手をぎゅっと握ってあげたいと思うほどに
「支えていたほうがいいか?」
「あぁ、そうしてもらえるとありがてえ…」
そう言うと龍水ちゃんに少しもたれかかるようにして川の中に入った
この季節の川は少し冷たいが石神村には今お湯がないため川で流すしかない
「………千空ちゃん、大丈夫だからね」
震える千空ちゃんにかけられる言葉はこれくらいしか見つからなかった
「……あぁ」
「あの男はあとでもと司帝国にある牢にでも閉じ込めておこう、二度とこんなことをしないようにな」
龍水ちゃんの言う通り男たちは牢に閉じ込めたほうが安心できるためあとで司ちゃんとかにも報告しておこうと思った
千空ちゃんが体を洗っていると自分の体を見たからなのか呼吸が若干早くなっていった
「っ…………ハァハァ、っゲホッ」
「千空ちゃん、大丈夫だからね。俺たちもいるし」
「……っ…うぅ…」
千空ちゃんの目から普段は見せるはずもない涙がこぼれ落ちた
いつも大きく見えた背中がとても小さく見えた
そして、その小さな背中は小刻みにカタカタと震えていた
そりゃそうだ、赤の他人に体を好きにされたら誰だって怖いに決まってる
「はっはー!千空、大丈夫だ!俺たちは千空の味方だからな 」
「うんうん!そうそう!だから、安心してよね」
千空はそんな言葉を聞いて少し微笑むと疲れが来たのかカクンと気絶した
「千空!?」
龍水ちゃんが少し焦ったように言った
「気絶したのか……フゥン…そりゃそうか」
「じゃあ千空ちゃんの口だけ洗い流してあげよっか」
そう言うと龍水は頷いて千空の口をガパッと開いた
そこにはまだ洗い流せていない男のものがあった
「ひどい………」
「……もしかしたら、飲んでしまっているかもしれないな」
一刻も早く流してあげようと思い千空ちゃんのくちに心のなかで謝りながら指を突っ込んで掻き出してあげた
「う……ゲホッ……びゃくやぁ…あ…」
悪夢でも見ているのか百夜ちゃんの名前を呼びながらうなされていた
そんな千空ちゃんに俺ができることは限られているが少しでも安心させようと思い、千空ちゃん手を握ってやるとわずかだが千空ちゃんが俺の手を握り返してくれた
「はっはー!千空を早く寝かしてやったほうがいい、違うか!!?」
「そうだね!帰ろっか」
そう言って龍水ちゃんが千空ちゃんを抱き上げて3人で村に戻った
千空ちゃんの服は杠ちゃんが作ってくれたの5あったはずだから後で着せようと思った
千空Side
翌日
「千空!!!!大丈夫なのかよ!?」
なぜかクロムがいてこっちに駆け寄ってきて言った
「あぁ…ちょい、体がだるいが、まぁ大丈夫だ」
「良かった……心配したよ、」
羽京まで泣きそうな顔をしながらそういった
「みんな、千空ちゃんを心配してたんだから!今度から夜更かし禁止ね!」
「はっはー!夜更かしをしていたら俺が寝かしてやるぜ!」
「龍水ちゃん、ご、語弊があるよ?それだと」
「スイカも千空のこと心配なんだよー!!」
みんなに心配されて少しだけこそばゆい気持ちになった
「あぁ……ちいっとだけ控えるわ」
「ちいっとじゃだめー!!」
「そうだぞ!貴様はもう少し休め!フランソワ!」
龍水がパチンと指を鳴らすとフランソワが出てきて言った
「はい、千空様今日は作業を控えて部屋でお休みになられてください。準備しております」
そう言ってスタスタと歩いていくフランソワに渋々ついていくとそこにはフランソワが作ったであろうごちそうが置いてあった
「はっはー!!今日は休みだ!みんなでな!」
「おぉ!いいねえいいねえ!」
「あ゙ぁ゙?まだ終わってねえ作業山積みだぞ」
そう言って引き返そうと思ったがいつ入ってきたのか、コハクに引き止められた
「ハッ!何があったかは知らないが休むときに休んでおいたほうがいいぞ!君のことだから今日も作業しようと思っていたのだろうがな!」
コハクに捕まってはもう逃げられるわけがないのでしかたなく席についた
「はっはー!みなのもの!今日は休むぞ!」
龍水が大きな声でそう宣言して器を千空にまわした
「千空、貴様は今日は休みの日だからな!たくさん食べて休め!」
龍水の気迫に押されて器を受け取り料理を口にした
「ククク……ラーメンか…相変わらずうめえな」
それを見て龍水は満足そうにすると美味しそうに自分の分を食べ始めた
そんな龍水と他の奴らを見て難しいことを考えるのをやめた
「まぁ…たまにはいいか………」
その後は皆で料理を食べ、千空はベッドにほぼ強制的に連行されて寝かされた
「ふふっ千空ちゃんいい顔して寝てる」
「千空が寝てるところ久しぶりに見たぜ」
「ほんとだね、疲れてたんだろうなぁ」
「フゥン……これからも定期的に休ませねばな」
そんな皆の会話を聞いて千空は眠りについた
そして、そこから千空は定期的にみなに強制的に休ませられることになったそうな
おしまい(続き書くかも)
コメント
2件
やっばいです死にそうですほんとにモブ千書いてくださる方少ないのでありがたすぎます刺さりました…🥹千空の状態がめちゃ分かりやすすぎてすごいです!🥰臨場感えぐくてハラハラしてました…
モブ千だ〜😭😭😭 最高すぎます好きすぎます❣️🥲 こんな神作品うんでくれてありがとうございます😭😭💗💗