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ぱんだんこぱ
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#妖怪
コメント
1件
りうちゃんの「仮面を被るピエロ」と、本当に笑顔のピエロさんの対比が刺さりました…。「疲れないの?」って聞くシーン、じんわりきた。寂しさを抱えた人が光に向かっていく感じ、続きが気になりすぎる〜!🃏💕
clown、それはピエロを意味する英単語。
仮面を被り皆の事を笑わせる
ショーが人気なのだとか。
俺も自分のことをピエロと呼んでいる。
ピエロと似たような性格だからだ。
友達と話す時は仮面を被るように明るく偽って、
一人の時間は不安や希死念慮でいっぱいになる。
「りうちゃーん!あーそーぼー!」
ほとけっち、?今日遊ぶ予定だったっけ…
ていうか、部屋カッターと薬だらけなんだけど…
片付けてたら時間ないしな、
帰ってからでいいや、着替えよう。
『ほとけっち、ちょっと待ってて欲しい。
今起きたところだから』
『了解!』
冬と春の間の季節だから
長袖着ててもおかしくないよね。
「お待たせ!」
「全然!早く行こ!」
ほとけっちは、俺が遅れてきたことには触れなかった。
カラオケに行く途中、
道の端でピエロが大道芸を披露していた。
「今日も僕がみんなを笑顔にしていくよ〜!」
俺はそのピエロを目で追ってしまっていた。
「りうちゃん!ピエロだよ!見に行こう?」
「いいの?遊ぶ時間短くなるよ?」
「遊ぶのなんていつでもできるんだし!」
ほとけっちは俺の手を引いて
ピエロのパフォーマンスを見に行った。
「すごい、僕ピエロ初めて見た!」
「さて、今日はどんなことをしようか〜?」
風船作って!、玉乗りして!、と小さな子供の声が
聞こえる中ほとけっちも負けずに
「マジック!」
と、リクエストをしていた。
ピエロの顔は仮面で見えないが、仮面の下は
笑っているんだろうな。
「じゃあ、今日はマジックにしよう!」
そう言ってピエロは帽子と杖を持った。
そして、ピエロが帽子を杖で突くと、
花束が現れた。
カラフルな花が皆の前で咲き誇る。
「この花束は〜君にあげるね!」
ピエロが花束を小さな子供に渡す。
「今日はこれだけにしようかな!皆またね!」
その言葉だけを言い残し、ピエロは
特徴的な桃髪を揺らしながら何処かへ消えてしまった。
「りうちゃん!楽しかったね!」
「ピエロ、良かったね」
俺は正直な感想だけ告げた。
「カラオケ、どうしよっか…僕ピエロに夢中だったし…」
「いつでもいいよ、ほとけっちに予定合わせる。」
「いいの!?ありがと〜!」
今日は帰ることにした。
明後日からまた学校が始まるな、と考えながら
帰り道を歩く。学校なんて本当は行きたくない。
翌日、休日だと言うのに早起きしてしまった。
朝の散歩も悪くないと思い、外に出る。
家の周りをふらふらと歩いていると、
特徴的な桃髪が目に映った。
道の端で大道芸の準備をしているピエロ。
朝早くから仮面をつけている。
「ピエロさん、おはようございます」
「あ!昨日来てた子だよね!昨日ぶりだねっ」
「朝早いんですね」
「今日も僕のことを笑ってくれるために、
たくさん準備しているんだ!君も
今日の大道芸、楽しみに来てくれたのかな!?」
「散歩してたら、たまたま笑」
「そうなんだね!」
「ピエロさん、ずっと笑ってるけど疲れない?」
「大丈夫だよ!僕は笑顔になれてるから!」
「そうですか、じゃ今日も楽しみにしてますね」
「ありがとう!!」
大道芸が始まるであろう場所の近くで
ピエロさんの準備する姿を見守っていた。
少し時間が経った頃、ピエロさんが
ラッパのおもちゃで始まりの合図を鳴らした。
俺はその音を聞いてピエロの近くへ行った。
「今日は風船で皆の作って欲しいものを作るよ!
何作って欲しいかな〜?」
子供達は、いぬ!お花!、とリクエストをしていく。
俺が聞いた感じは犬が多い。
「犬もお花も作っちゃうよ〜!」
と、簡単そうに作っていくピエロさん。
俺はそんなピエロさんを見守っていた。
「今日はここまで!ありがとう!」
何個か見せ物を披露して、ピエロさんのショーは
拍手で終わっていった。
気がつけば俺はピエロさんに特別な感情を持っていた。
続く。