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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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葛葉 「 ッは〜 食った食った、なんか 此処に居たら生活習慣良くなりそうだな … 。 」


食事も終え、明那と別れた所で 廊下を歩きながら そんな言葉を発した。

そして思ったのは、今あると聞いている施設は 個室、銭湯、食堂、武器庫 諸々 … 。

遊びも何も無い、この死なない程度に 過ごす為のものしかない。


つまんな 。 と 。


もうちょっと何か遊べる場所とか作ってくれても良いじゃん? って事よ 。


葛葉 「 退屈なのが 1番厄介だよなぁ。 」


そう溜息をついていると、タイミング良く大きな音が鳴り響いた。



《 ピーンポーンパーンポーン 》



葛葉 「 お? 」



《 えー … 、殺人が起きてくれたという事で、今から新しい場所に移動して行こうと思います。 》


《 じゃあ、数秒待ってね。 》



葛葉 「 ハイ? 」


放送で流れたその声に 分かりやすく困惑した。新しい場所に移動? 何言ってんだ此奴、と。

待つってなんだ、と思いつつ 素直にその場で ぼーっと立っていると、その時が来た。



プシュー …………



葛葉 「 … えぇ?! 何だコレ?! 」



壁全体から 白い煙のようなものが 少しずつ空中を舞い始めたのだ。

流石に驚いて 目をパチクリとさせ、反射的に袖を口に押し当てた。


この煙の正体は? 毒 … では無いはずだ。だって放送のやつが言ってたし。

これが移動させる方法? ハチャメチャ過ぎない??


どうしようか、まだ睡眠薬について 調べてない …… 。

そう考えている内にも、眠気から瞼が重く、視界が掠れていくのを感じて、壁にもたれかかって

ズルズルと体を落として 眠りについた。




____



そして目が覚めたのは、


葛葉 「 …… ん … ? 」


また ベットの上だ。 今度は白くない。 白黒でオシャレに飾られている。


葛葉 「 … なんか落ち着かないな。 」


うげ、というように嫌そうな顔を浮かべながら 体を起こして立ち上がると、

軽く探索がてら 部屋全体を見回して調べ回ってみた。


シャワーの部屋にベット、机、キッチン、御手洗。心做しか この前の部屋より

豪華な気がしなくもない。 そして 何やら クローゼットが増えていたのでガチャと開けてみる。


葛葉 「 … うわっ、めっちゃ 服揃ってんじゃん … なんか気持ち悪〜 」


そこには 自分が今も来ているジャージ数セット、その他衣装もズラリと並んでいた。

此処で過ごせって言われているみたいで尚更嫌だと 溜息を吐くと、バンと 勢い良く

クローゼットを閉める。


葛葉 「 まぁ着るけど、嫌なもん見たわぁ。 」


そんなことを言いながら またキョロキョロと辺りを見渡してみると、

次に見えたのは 少し大きめな箱。

何だと思って 開けてみると、中身は なんとも可愛げな人形 …… なんかじゃなかった。


葛葉 「 … 何だこれ、血塗れ … と、顔真っ青じゃん。 」


そこにあったのはパペット人形。 ただのパペットじゃない。


“ 血塗れの 勇気ちひろ ” と ” 顔色が悪い 社築 ” の パペット。


まるで死因が映し出されたような人形だ。 記録のとして残してるぜ 的な?


葛葉 「 …… これこそ嫌な物だわ。 」


死を背負えってか。なんて 逃げるように目を背けて 箱を閉じ、

部屋の扉を開けた。




するとそこにいたのは、


葛葉 「 あ、ふわっ …… ? 」


不破湊だった。 そうだったのだが、何か様子がおかしい。

表情が暗いと言うか、何か真剣と言うか。

兎に角 彼らしくない表情だ。



不破 「 … おぁ、ずはじゃ〜ん! 」


葛葉 「 おっ、おぉ ふわっち〜! 」



うぇーい とか言って 拳を軽く当てあった。 とても コロシアイ最中とは言い難いテンションだが、

これが彼の良い所かもしれない。 取り敢えず … 先程の顔は 見間違い、って事にしておこう。

今凄い 失礼だが アホ面で 真剣な事を考えているようには到底見えないし。



不破 「 そうだ、探索する人探してたんよ。一緒に行きません? 」


葛葉 「 お、良いのォ? やった〜! 行こう行こう! 」



パ、と顔を明るくさせると、2人で 中身のない会話をしながら 足を進めた。


Q 今 一番やりたい事は?  A ゲーム .

Q 人が死んでんのどうも思う?   A いやぁ 普通に辛いよな .


そんな質問コーナーみたいになっている会話に

あはは と笑っていると、ようやく 見知らぬ扉が目に入った。



葛葉 「 お、ここじゃね? 」


不破 「 おー 此処か。なんか現代って感じやなぁ。ゲームとかありそ …… 」



彼が そう言い始めた瞬間、2人してバッと視線を交わした。

此処に ゲームあるんじゃね? と言うように 扉を指さす 彼に うん と頷くと、

彼がガチャと すぐ扉を開けた。



葛葉 「 いや なんか言ってから開けろよ?? 」


不破 「 え すんません 」




扉から 部屋の中に入ってみると、それは 良い意味で衝撃的な物だった。



葛葉 「 …… うわーっ!! めっちゃゲーム出来そうじゃん! 」


不破 「 あ、バー あるくね? 」


葛葉 「 マ?? 」



そこは 家で言う大広間というか、共有スペースと言うように広かった。

内装を簡単に言うと、 大きなテレビに 沢山のゲーム機。カードゲームや ボードゲーム … 。

大きな机と椅子、クッションが 置いてあり、酒が多くあるバーまで揃っていた。


なんだか 急に充実し始めて怖くなって来た と2人して 困惑した表情を浮かべ、

一旦 部屋出ようか と 急ぎ足で廊下へ戻った。



葛葉 「 …… なぁ、どう思う? 」


不破 「 いやぁ … なんというか 不気味っすね。 」


葛葉 「 とりま 他のとこ見る? 」


不破 「 そやなぁ〜、 」




葛葉 「 あ、待った。 」


不破 「 ん? 」


葛葉 「 腹減ったから 食堂探さね? 」


不破 「 …… 同意。 」



彼と話す時は 何も考える必要がないので 正直楽だ。

なんとなく 信頼出来るしなぁ。


ガチャ ガチャ 色んな扉を開けながら 歩いていると ようやく食堂を見つけ、

中へと入る。



不破 「 んな変わってな … あ、夕陽さんじゃん 」


葛葉 「 お、初めての出会い 」


夕陽 「 あ、急に 騒がしくなりそうなメンツが来ましたね? どうも。 」



そこには スパゲッティを頬張る 夕陽リリが居た。

しかし どうやら1人なわけじゃなさそうだ。 皿が 彼女のものを除いて 3皿ある。



葛葉 「 他に誰か居るんだ〜 」


夕陽 「 はい、委員長と加賀美さんとひまちゃんですね

今 多分料理を盛り付けてるか 御手洗に行ってるかの2択ですよ 」


不破 「 へぇ〜、相席良いっすか? 」


夕陽 「 断る理由もないんで 全然どうぞ 」



あはは と 軽く笑う彼女を横に 此方も 微笑むと、厨房の方へと 足を進める。



加賀美 「 あ、葛葉さん! そうだ、今 オムライス作ってるんですけど食べます? 」


葛葉 「 おわ、しゃちょ〜! 良いんすか? 社長の手料理ってなんか美味そう!

あ、ふわっちの分も頼んで良い? 」


加賀美 「 あ、不破さんも居るんですか。分かりました、じゃあ 少し待ってて下さい。 」


葛葉 「 あざ〜す! 」







✄——————-‐




遅れてしまって申し訳ないです、

定期テストと スランプに襲われて遅れておりました。


多分更新頻度も増えるだろうという事で、気長に待っていてくれると嬉しいです!

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