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加賀美 「 葛葉さん、不破さん遅れましたが 出来ましたよ。 」

不破 「 うわーっ! めっちゃ美味そう! 」

葛葉 「 すげー、流石社長! 」


机に並べられたのは とても形が整ったオムライス。ケチャップが置いてある事からも、卵の上にケチャップを掛けるのはお好みで という事だろう。2人して 子供のように喜んでいると、社長は 照れ臭そうに困り眉で笑った。


本間 「 …… あ! くずはとふわっちー! 起きてたんか! 」

月ノ 「 あれっ、意外なメンツ揃っちゃいましたね … いや癖強、ケーキのクリームがマヨネーズってくらい癖強いですよ。 」

葛葉 「 それは鬼畜過ぎる。 」


4人でオムライスを食べて、美味い! とか言ってわちゃわちゃ話していると、2人が帰ってきた。

その2人は別に暗い表情なんて言うのは無く、明るく、いつも通りと言える。食堂の入口から歩いてきた彼女らの言葉にふはっと笑いを零した。

その後も、合流した6人でたわいもない会話を続けた。


不破 「 あ、そうだ。皆さー、ここってどこだと思ってます? 」


そんな中で、彼がそう口を開いた。皆は、その言葉に言葉を止めてしまった。

コイツ、偶に突拍子もないことを言うのは理解してたけど、よくもまぁこの場を凍りつけることが出来たもんだ。いや、別に問題自体悪いことではないんだけど。

まぁでも、確かに、ここがどこかくらいは知りたいよな。でも情報が何も無いっていうか。窓もなければ外に通じそうな扉も無いし…。

口に咥えていたスプーンを皿にカランと乗せて、机の上に頬杖をついて考えていたら、ようやく1人が声を発した。


加賀美 「 … 今、それを考えてもキリは無いと思いますよ。それより大切な事がありますし。 」

月ノ 「 まぁ、社長の言いたいことは分かりますよ。 」


社長の言葉に続けて、委員長も頷いた。

ここがどこかより大切な事…。それは、


葛葉 「 … あー、あの、シロクロ決めるヤツっすか? 」


俺がそう発言したら、2人は同時に頷いた。

当たっちゃったかー、いやぁ当たって欲しかったワケでもねーんだけどなーーー。

頬に汗を伝わしながら、言ったことを少しだけ後悔した。


不破 「 あ、それなら今日はしないらしいんで大丈夫ですよ。 」


ふわっちは言った。

その言葉に皆して目を丸くする。


葛葉 「 はぁ? 」

本間 「 なんやそれ、なんで言い切れるん? 」

夕陽 「 な、何か知ってるんですか? 」

不破 「 あーやっぱ知りたいっすよね。 」

加賀美 「 なんか凄い上から目線 … 」

月ノ 「 信じ難ーい … 」


失笑する者もいれば 本気で知りたがっている者もいるこの空間で、ふわっちは表情ひとつ変えず笑ってこう言った。


不破 「 聞いた、管理人に。 」


おうおうおう … そうか、管理人に聞いたのか。なら確定だよな。今日はゆっくり …


葛葉 「 …… はぁ?! 何だそれ、直接聞いたの? ふわっち! 」

不破 「 いやー、目ェ覚めてすぐに訊いたら答えてくれたんよマジで 」


俺は耳を疑って問い直したが、彼はうんうんと頷いてまた言った。

皆呆然としていて、俺もその1人ではあったけども、それよりも笑いが込み上げてきて腹を抱えて笑った。


葛葉 「 いや、いくらなんでも わかんねーからって管理人に直接訊こうとは思わねぇだろ! やっぱ最高だわ ふわっち! 」


心からそう思う。だって、管理人に訊いたところで教えて貰えないのが普通だろう? そこで何か言われる可能性だってあったはずだ。きっと訊こうにも勇気が必要。

それを平然とやってのけて、しかも笑いながら報告する仲間なんて面白くて仕方がない。


不破 「 おーマジ? てことでゲームしない? 」

葛葉 「 するわ 」


彼が親指を立ててそんな提案をしてくれたので、俺は即答で頷いた。

すると他の皆も、ゲームなんてあるん?! やりたい! とか口々に言ってくる。やっぱ皆ゲームは手放せないんだろう。そして、俺たちは 皆でゲームをすることになった。


不破 「 うわあ”あ”あああ!! 死ぬ!!! 」

加賀美 「 ハハハハハハ! カッコイイ〜! 」

葛葉 「 うぇーい お疲れ〜!! 」

月ノ 「 うわぁああ! 何ですかそれぇ!! 」

夕陽 「 平和だ、 」 本間 「 うちらの周りだけや 」


ギャーギャー騒ぎながら スmaブラをすること1時間。

その騒音で皆が集まってきて、いつの間にか全員集合でゲームをしていた。


剣持 「 臨時マリカ大会〜! なんか急に司会を任されて腹が立っていますがやっていこうと思いますー 」

笹木 「 うちも司会やでー 」

弦月 「 はッ、おい誰だ今の赤甲羅ァ!! 」

叶 「 うわ怖 」

長尾 「 キャー! お弦が怒ったぁ!! 」

伏見 「 待って待って待って待ってなんか後ろから凄い殺気を感じるんすけど?! 」

椎名 「 行くで〜輝く一番星になって〜 」

星川 「 ちょっと 星川が3人くらい居るんだけど?! 」

三枝 「 いやー俺らは平和に行こうふわっちくずは 」

不破 「 そうやなー上位キープしとこ 」

葛葉 「 いやぁ下級民族が騒がしいねェ〜 」

叶 「 あれっ 明那上位ではなくない? 」

三枝 「 … 上位っす 」


ゲームをしてる内、いつの間にか夜になっていた。

久々のゲームとだけあって、皆イキイキしていた。

まぁでも、夜更かしする程の体力もあまりなかったので、今日は解散にしようと話し合い、皆が次々に個室へと戻っていく。俺もそこについて行って部屋へ戻った。


葛葉 「 …… やっぱゲーム楽しいな 」


ベットにボフと音を立てて寝転がり、大きく溜息を吐いたら、この楽しさを噛み締めるように呟いた。

いやぁ楽しかった、マジで。毎日やりたいわ。

そんな感情を抱きながら、俺は風呂やら何やらを終わらせて眠りにつく。

…… コロシアイなんて起きなければ、またこうして遊べるのに。シロクロ決めても、起きなければ良いのに。そんな事を祈った。心の底から。

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