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舜太side
「太ちゃんなんか楽しそうだね」
💙「あは、わかる?」
「うん、どうしたん?」
💙「実はな…」
楽屋に入った時から落ち着きなくニヤニヤしている太ちゃんが気になって声をかける。
待ってましたと言わんばかりに俺を廊下に引っ張って連れて行くと、弾ける笑顔で打ち明けられた。
💙「楽屋のお菓子に媚薬入りチョコを仕込んでみました〜♪」
「え、あの週刊誌の途中で出てくる様な怪しいヤツ?」
💙「そう!これ」
太ちゃんがウキウキしながらカバンから取り出した雑誌をみせてきた。
どれどれ…
『…カカオに含まれる「テオブロミン」が心身をリラックスさせ、「フェニルエチルアミン」が恋愛中のような興奮作用をもたらします…
(中略)…気分の高揚・リラックス効果を狙っており、恋愛のドキドキをサポートするアイテムとしてどうぞ♡』
…なんだそりゃ
💙「バレンタインが近いし、チョコがあってもバレないかな〜なんて」
発想が幼稚すぎるやろ。
中身は子供、体は大人の典型やん。
いや、待てよ…嫌な予感がする。
「…もしかして、さっきあった?」
💙「うん」
「やば、俺食っちゃった」
💙「え、どう?」
「まだ…なんも」
💙「なんだよ〜。結構な値段したのにぃ」
「太ちゃんは食べへんの?自分で食べるんがいっちゃん早いやん」
💙「俺は…美味しくなさそうだから食べない。えへっ☆」
…はぁ
胸を張って言う太ちゃんに呆れた。
💙「ま、メンバーの様子でも見に行くか」
「一応カメラ回しとく?」
💙「そうね」
💛「太智〜遅いぞぉ〜」
ドアを開けるとヘラヘラ笑っている仁ちゃんととろんとした目の柔ちゃん、それから難しい顔をしたら勇ちゃんがいた。
お、これは…
太ちゃんと目を合わせる。
3人の前には空になった小箱がひとつ。
もしかして、チョコレートの効果出てるんとちゃう?
「えーと…ここにあったチョコは?」
🩷「あ、わりぃ。全部食った」
「…誰が?」
🩷「俺いっこ。あとは…仁人と柔太朗も食ったよな?」
💛🤍「「食べた〜」」
🩷「なんかさぁ、薬みたいな味がしてあんま美味しくなかったけど」
おぉ〜流石勇ちゃん。
野生の勘が鋭いわ。
「あれ、仁ちゃん汗かいてない?」
💛「あー、そう、めっちゃ暑くてぇ」
ふと仁ちゃんに視線を向けると頬が紅潮し額に汗が滲んでいた。
💛「俺、ちょっと脱ごうかな…」
そういうと舌たらずな仁ちゃんは衣装を脱いでタンクトップ1枚になった。
🩷「は?…珍し」
💛「だって、暑いんだもん…。何、俺は脱いだらダメなわけ?」
💙「うわ…めんどくさ…」
じと目で睨みつつタンクトップの裾をパタパタさせるとチラリと臍が見えた。
おいおい、吉田コードどこいった…
🤍「みず〜」
突然机に伏せていた柔ちゃんが呻き声をあげた。
「柔…は、どうしたん?」
🩷「柔太朗も暑いんだって」
ペットボトルのキャップを外して渡すと、柔ちゃんが左右に揺れながら勢いよく飲む。
そして飲み込みきれなかった水が口の端から溢した。
💙「柔太朗っ!溢れてるっ!」
「柔ちゃん、衣装っ!」
🤍「…へ?」
大きな声に驚いた柔太朗はペットボトルを机にうまく置けずひっくり返した。
水がテーブルの上に流れ出す。
🩷「タオル、タオル…」
衣装が濡れることを心配して机を拭く勇ちゃん。
俺は慌てて柔ちゃんの胸元をティッシュで拭いて指先が乳首をかすめてしまった。
🤍「…んっ」
🩷「おいっ」
🤍「あ、ごめ。変な声出た…」
「や、こっちこそ。なんか…ごめん」
柔ちゃんから初めて聞く声に驚いて、わざとじゃないと謝る。
…びっくりしたわ。
親の前でテレビからラブシーンが流れたみたいな気まずさや。
勇ちゃんとおる時はこういう声出すんやろうな。
🤍「勇ちゃん、俺…」
🩷「…な、なに」
🤍「暑くて…変、になってる、かも」
🩷「ん?んー…ちょー…っとここではマズイかな。一旦落ち着こうか」
🤍「…むり」
🩷「柔太朗君?今はお仕事中だから、ね」
耳まで赤く染めて頷く柔ちゃん。
俺といる時はちゃんとお兄ちゃんしてくれてるんやけど…
勇ちゃんとおると彼女みたいになってまうねんな。
めっちゃ可愛い。
「太ちゃんこれちょっとカメラまずいわ」
💙「だね」
「てか。すごいよコレ。効果ヤバない?」
💙「眉唾だと思ってたけど、あれって嘘じゃないんだね」
「そう思うと何も変わらない勇ちゃんはすごいわ」
太ちゃんとふたりでこそこそ話していたら、勇ちゃんに腕を掴まれて部屋の隅に連れて行かれた。
🩷「おーい、お前ら何か知ってるだろ?」
腕組みをした勇ちゃんに詰め寄られる。
ちょっと怖い。
💙「いや〜ちょっと?
変わり映えのない日常にささやかなスパイスを、的な?」
🩷「…は?」
「太ちゃん、ヤバいって。勇ちゃんマジで怒ってるやん」
💙「待って。言うから!」
これです、と太ちゃんが雑誌のページを指す。
💙「で、そこのおふたりさんがこうなっちゃった、ていうか…あはは」
🩷「…はぁ。ひとまず、わかった。
言いたいことは色々あるけど、とりあえず今日はこれ以上撮影は無理だからマネージャーさんに…」
「あれ、2人おらへんけど…」
💙「もしかして撮影呼ばれて行っちゃった…とか」
🩷❤️「「えっ!」」
3人で扉の向こうへ視線を向ける。
あぁこれ、やっちゃったわ…
その頃のふたりは…
「いいね、いいねー!エロいよ〜
じゃあ、仁人君、柔太朗君にもっと近づこっか」
ノリノリのカメラマンの指示に従っていた。
🤍「ごめ、仁ちゃん。あんま来ないで。俺…」
💛「いい、わかってる」
🤍「…え?」
💛「…俺もだから」
照明の暑さと服が擦れる感覚に熱を帯びた吐息がもれてしまう。
💛「…たぶん、何か盛られてるわ」
🤍「えぇ…」
💛「もうこのままやるしかないぞ、これ」
🤍「うそ…」
ちなみにこの時の雑誌はイースターをモチーフにウサギに扮したメンバーがエッグハントをするという健全ものだったんだけど…
2人のセクシーバニーのせいで異例の増刷になったのはここだけの話。
太ちゃんはこのあと仁ちゃんから1週間口を聞いてもらえませんでした。