テラーノベル
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しう様のイケボで無事ノックアウトされた次の日
もちろん、幸福感はおさまらずいまだハイテンション
しう様のイケボが脳内でぐるぐるしている
今日だったらワンチャン頑張れる説を推していたのが今日の朝
だが、無理だ
家帰ったら虚無る自信がある
まだ、授業1限も受けてないけど
しう様効果も効かないらしい
「速水ー、今日、カラオケいこーぜー」
「ごめーん、今日さ〜、先生に遅刻しすぎて放課後呼び出されるんよw行きたかったのになー」
「それは、お前が悪いわw写真送っとくわ」
「自慢すんなしw」
今日、呼び出されてるのは嘘じゃないけどふつーにカラオケに行きたくない
家で虚無ってたい
「あ、あの、」
突然女子の声が聞こえる
「は、速水くん、昨日作りすぎちゃったクッキーもらってくれない?」
「え、クッキー!!いいの、もらっちゃって?」
「み、皆にも配ってるから大丈夫…!」
「ありがとねー」
そう言いって俺は柔らかく笑う
皆に配ってはいるけど俺だけクッキーの包装がしっかりしてる
あー、俺のこと、好きなんだな…
名前も知らないけど
「待って、王子笑ったんだけどー!!」
「イケメンすぎるって!」
「つ、付き合いたい…」
奥ではなんか女子が騒いでるし…
俺は奥の女子達にひらりと手を振る
それだけで、きゃーーっと叫びだす
耳、キーンってなった
マジでうるさい
疲れた…
けど、頑張らないといけない
独りにならないために
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