・二次創作
・冴凛 sern
・和解してない
何度も鳴るインターホンの音で目が覚めた。
窓から差し込む光は無く、まだ外は暗かった。
こんな時間に誰だ、と思いつつ体を起こし玄関へ向かう。
秋の夜は寒く、身を震わせた。
「は、」
ドアを開けると、弟がいた。
自分の目を疑った。今まで連絡を一切とっていなかった弟が、凛が、今、目の前にいる。
ここに凛が来る理由が見つからない。
「……」
どちらも喋りかけず、ただ気まずい空気が流れる。
理由は後で聞くか、と、考えることをやめ、ただ黙っている弟に声をかけた。
「とりあえず中入れ、寒いだろ」
凛は一瞬驚いたような顔をした。
なんだその顔は。追い返すとでも思ったか。愚弟。
「適当に座っとけ」
黙って椅子に座る。
本当に何しに来たんだ。
昔よく入れてやったホットミルクを弟の前に置く。
「..ありがと」
「ん、」
「兄貴」「凛、」
声がかぶる。
「なんだ、先言え」
凛の方から話しかけて来るとは思わなかったな、
少し時間がたち、凛は口を開いた。
「..誕生日、おめでとう…」
と、白い箱を机の上に置いた。
「これ、ケーキ、…」
祝ってもらえるとは微塵も思っていなく、驚く。そもそも今日が自分の誕生日だという事すら忘れていた。
小さく祝いの言葉をかけた凛は下を向いており、顔は見えないが耳が赤く染まり、とても愛らしい。
「ありがとな」
そう言って頭を撫でてやると、凛の顔が上がった。
綺麗なティファニーブルーの瞳からは涙がほろほろと零れている。
「なんで泣いてんだよ、」
小さく笑いかける。
「….うるせぇ、」
また赤く染まる顔。愛らしくて、愛おしくて、たまらない。
もう、この気持ちを伝えてしまおう。
「凛、好きだ。一生大事にする。だから、俺と、」
誕生日なんだ。我儘を言ったって、許してくれるだろう。
「付き合って下さい。」
目を見開き、固まっている。
じわじわと顔をさっきより赤く染めながら、
「…はい、」
と小さな声で答えてくれた。
もう我慢できずに、口付けをした。
今までで1番幸せな誕生日になった。
冴ちゃん、happy birthday!!
コメント
17件
ももももももももももも…((? かわいいねぇぇ⤴⤴⤴⤴!! 夜遅い時間に来たのは兄ちゃんの誕生日一番に祝いたかったのだろう!!?もーこのツンデレめ😭💕どぅふふふふ てかめちゃめちゃ時間経ってて泣きそう、泣いたわ
遅れたぁぁ!! めっちゃ好き🥰🥰 ケーキ持ってくるrnちゃんも、我儘言っちゃうseちゃんも好きすぎる!! 神作をありがとう⋯😇😇
冴ちゃんハピバー! 凛ちゃんと原作でも仲直りしろぉぉぉ! あと凛ちゃん偉すぎぃぃ