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俺はいつも自分を騙している。みんなを失望させないために。
誰も俺をわかりやしない。
だからこうやって隠すんだ。だって、、、
「俺は世界の警察官だからな!」
「ちょっと、急に大きな声を出さないでくださいよ」
「やっと寝かしつけた猫が起きちゃいます。」
「ごめんな!」
「はぁ、、」
今ため息をついたこの国は日本。
暇さえあればいつでも家に入れてくれる優しい奴。
俺の犬で扱いやすく、、、俺を恐れさせた国だった。
といっても恐れさせたのは所謂こいつの親父、大日本帝国だが。
こいつの親父にはお世話になったよ。本当に。あいつは強かった。戦争になって、久しぶりに焦った、と思う。だからこそ、、、
打つ手なしと惨い方法で殺し、戦争を止めた。
それはそれは大きな戦争だったからか、口を揃えてみんなこう言う
「「「正義の味方アメリカ!!
お前は俺たちのヒーローだ!!」」
そりゃあ、こんなこと言われて嬉しくない国なんて存在しない。俺も例外じゃなかった。
だけど、、それからは奇妙な夢を見るようになった。
殺した奴らが、楽しそうに生きる夢。
震えちゃったよね。俺は正しいことをしたはずなのに、、、
どうしても罪悪感が拭いきれなかった。
そいつらは俺を見ると、、決まって微笑み、そうして死ぬ。俺がやった殺し方で
この夢を初めて見たとき、俺は確信した。
俺は一生、世界の警察官になるべきじゃなかった。もしかしたら、他の奴らが対応するなら、この夢が現実にできたはず。
だけど、、みんなの信頼というものはどうしても居残り、いつでも俺の内側にいた。
だからこそ、、俺は悪い方向に物事を解決してしまうんだ。
、、、
「アメリカさん」
「なんだ?」
「アメリカさんって、いつでも明るいですよね」
「なんか秘訣でもあるんですか?」
「、、、」
「みんなの笑顔が見たいからな!」
「自然と明るくなっちゃうんだ。」
「ふぅん、、、」
「「「「「無理しないでくださいね」」」」」
「おう」
「じゃ、俺はそろそろ帰るな」
「そうですか、さようなら。」
「あぁ」
移動中、考え事をした。
「無理しないでくださいね」なんて、、
たくさんの声をすでに聞いたんだ。俺は
これで辞められたら、、
そんなことを思っていた。帰るまで
家につくや否や、流れるようにカッターを手に取った。俺は今までリスカというものをしたことがなかった。でも、今日は理性がいうことを聞かずに、腕に13本傷をつけた。
痛みが俺の体を包み、やがて血が流れた。
不思議と安心した。俺はこうであるべきなんだ。
でも、、貧血、で、、、から、だ、、、、が
「欧州の技術はすごいな!」
聞いたことある声。そっと見る
、、、そういや日帝は今回が初めてだったっけ
久しぶりにみたな、、あいつの姿。
本当は動きたい気持ちがあったけど、この夢では俺は動けない。
毎回あちらから来る。
「これはなん、、だ」
「、、、米国?」
「、、よお」
「お前、死んだのか?」
「これは俺の夢。別に死んでない。」
「、、、お前、病んでるだろ」
「は?」
「俺嫌いなんだよね、病んでる奴」
「、、、だったらなんだよ」
俺がそう言い終わる前に、日帝は腕を引っ張った。
「ご立派な傷跡だな。」
「っ、、!みんなよ!!」
「なんでだ?」
「俺はお前に惨い死に様を晒したんだ。」
「まさか、お前だけ逃げるのか?」
「、、、」
「なーんて、からかっただけだ。」
「急に引っ張り出して悪かったな。」
「、、、」
「俺は誇り高き帝国軍人。」
「だからさ、」
「そんな弱い所見せんなよ」
「お前は俺に勝ったんだぞ?」
「、、っだって、、!!」
「俺じゃなかったら、、お前は生きてたかもしんないんだぞっ、、」
「そんなの、、」
「、、なんだ。そんな悩みでリスカしたのか?」
「ふざけんなっ、、これにどれだけ悩まされたか、、、!!」
「お前はさ、たくさんの奴らに影響を与えたんだぞ」
「だって、お前は強いから。」
「それに4年間も戦えてた俺は誇りを持ってるんだ。」
「そんなやつがこんな弱かったら、、」
「俺が可哀想。」
「他にもやり方があったとか、そんなことじゃなくて、、」
「自分のやり方に誇りを持ってくれよ」
「もちろん常識の範囲でな。」
「俺が弱かったって、錯覚しちゃうだろ?」
「憎っくきアメリカさん」
「、、本当に日帝とかいうやつは、、」
「俺を動かすのが上手いな」
そうして、日帝は微笑んだ。
けれども、彼は死ななかった。
俺が変わったから。
やっぱり、俺は自分を騙している。
けど、ちょっと軽くなったかもな。
さて、今日も仕事をしますか。