数日後
警察、救急隊の上官に集まってもらいこの前あった襲撃に関して共有する事になった。
がみとも、青井、伊藤の3人は数日前あった襲撃について説明を始めた。
その日どういう事があったのか、どういう対応をしたのか、目的はなんだったのか、そして3人が狙われていた事も話した。
「がみとも、質問なんだが何でがみとも達が狙われてたんだ?」
「それは、、あいつらが探していたギャングが俺たちだからです。」
「「え!?」」
「でもギャングっていっても犯罪はしてないですけどね。」
「じゃあ何故ギャングって名乗っているんだ?」
「それは俺らが前に居た街は警察の立場が低かったんですよ。
法律なんてあってない様な物、ギャング達はやりたい放題、人の命を何とも思ってない、そんな中警察は沢山の人が亡くなったし、沢山の人が辞めていった。
でもそうなるとギャング達は今度街の人に手を出し始めた。
街の人たちは対抗する手段がない、どんなに強くても武器にはやっぱり敵わない。
だからいっその事ギャングになろうと俺らは思って
『しぐなるゼロ』を作り、街の人たちを苦しめていたギャング達を潰していった。まだ警察をしている人達と協力しながら少しずつ街の治安を良くしていったんだ。
その街は今だいぶ過ごしやすい環境になってる。
警察もきちんと機能してるし、街の人もまた増えてきたから、もう俺たちが居なくても大丈夫だと思って、ここに来たんだけどまさかその時のギャング達が、俺たちを探して襲うとは思ってなかったです。本当にごめんなさい。」
そう言うと3人は頭を下げた。
「もしかしたらまたこういう事が起こるかもしれない。
それに犯罪をして無くてもギャングはギャングだ。
このまま俺たち3人が公務員でいる事は難しいかもしれないでも、でもここは本当に居心地がいいんですよ。
だからまだここに居てもいいですか?
ダメだったらロスサントスを出て行くんで、、、」
がみともは少し寂しそうに言い、青井と伊藤も悲しそうな顔をしていた。
「「「出てくなんてダメです!(だ!/や!)」」」
大きな声を上げたのはももみ、鳥野、ましろの3人だった。
「ももみさん、鳥野さん、ましろ先輩」
「前にも言っただろ?がみとも君がギャングだったとしても関係ないって。それに犯罪をしていないなら尚更。」
「そうですよ!がみともちゃんは私たち3人を助けてくれたヒーローです!」
「そうやぞ。それにがみとも君は命をはって俺を守ってくれた命の恩人でもあるんや。ここから離れるなんて許さんからな。」
「そーだ、そーだ!実際今回だって原因は3人なのかもしれんけど守ってくれた事には間違いない!」
「成瀬」
「元ギャングってびっくりはしたけどでもそれで街を離れる理由にはならないよ。」
「ミンドリー」
「まぁ、そうだよな。ここの街は色んな人が居る、だから元ギャングが公務員をやっていてもいいんじゃないか?」
「隊長」
「そうだな。それにそんなけ強いんなら尚更、まだ警察をやっていてほしいな!」
「署長」
「だから3人はいつまでもロスサントスに居るといい。
他の奴もそれでいいよな!」
「「「はい!」」」
それを聞いたがみとも、伊藤は泣き出してしまった。
青井は泣きはしていないが目が潤んでいる。
そんな3人にわらわらと集まり頭を撫でたり抱きついたりしていた。
少し経ち、3人が落ち着いた時にふと、
「ギャングって事はがみとも達以外にも構成員居るのか?」
と質問をした。
「いや俺たち3人だけです。」
「「え!?3人!?」」
「?はい。そうですよ。」
「え?3人でギャングを潰してたの!?」
「まぁ警察とも協力はしてましたけど大体は3人でしたね。
ね!青井さん、伊藤君!」
「そうですねぇがみともさんが化け物みたいに強いからどうにかなりましたね」
「いやいや!らだおも同じだぞ!!この2人が特にずば抜けて強いんだよ!」
「えー?伊藤君も同じだと思うけど」
「マジかぁ〜らだおとぺいんは想像付くけどがみともさんは全然そんな感じしないんだけど」
「あーでも俺たち3人が誘拐された時助けに来てくれたのがみとも君やったな。しかも十数人いたギャング倒してたわ。」
「え!?」
「それにギャングやろって言ったのがみともだぞ?」
「そうなのか!?って事はがみともはボスなのか?」
「んー3人しか居ないからボスって言っていいか分かんないですけど一応?」
「がみともさんがボスだから着いていったんですけどね」
「確かに、今回の襲撃で捕まってる時にがみともさんの事ボスって2人呼んでたわ。それにお互い呼んでた名前も違ったし今の名前って偽名?」
「いんや、本名だよ。成瀬達が聞いた名前はギャングやってた時に呼んでた名前だね。」
「へぇー、でもあん時のがみともさんマジカッコよかった。
ねぇ?がみともさんも警察やらん?」
「成瀬ぇー?がみとも君はあげんよ?」
「鳥ぎん、冗談やーん」
「んー警察かぁ〜」
「え?がみともちゃん警察やるんですか!?」
「またいつ今回みたいな事が起こるか分かんないですし、いざとなったら守れる警察も良いかもなぁって思いまして、」
「だめだめ!!がみともちゃんは救急隊なの!」
「でも確かどっちも出来る様になりましたよね?それだったら救急隊辞めずに警察出来ますし緊急事態の時以外は救急隊やりますよ。」
「んー!本当に救急隊優先ですか!?そうじゃないなら許さないですからね!」
「はーい、お姉様!」
「って事はまたボスと一緒に戦えるって事!?」
「まぁ緊急事態の時だけだけどねー」
「マ!?がみともさん警察に来るん!?言ってみるもんだな」
そんな事をわちゃわちゃと話、会議は終わった。
また今日、参加してない人達にもきちんと話したら
皆んな、辞めないでと言ってくれた。
そしてがみともは警察にもなりロスサントス初のスーパー公務員になったのだった。
いつでも皆んなを守れる様に。
end
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