テラーノベル
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「…元貴って結構体しっかりしてるよね」
ソファで何となくSNSを眺めていると、隣に座っていた若井がそんな事を言ってきて。
「んー、まぁ一応トレーニングしてるからね」
視線をスマホに向けたまま軽く返事を返す。
「そっか〜。あ、手も元貴の方が大きい」
手持ち無沙汰だった方の手に若井の指先が触れて、思わず画面のスクロールが止まる。
手を重ねたり掌を指でなぞられたりする度、目の前の画面に集中出来なくなって。
「え、手めっちゃあったかい」
「…そう?」
最早、画面の内容入ってきてないんだけど。
こんな可愛いことされて我慢できる訳ないじゃん。
「力も元貴の方が強いのかな」
指先で手に触れたまま若井がそう呟くから。
スマホの画面を閉じ、その細い手首を掴んだ。
肩を押してソファに押し倒し、耳元に低く声を落とす。
「……じゃあ、比べてみる?」
目を細めて腰を撫でると、若井の頬が赤く染まった。
「え、ちょ…もとき………っ、」
言葉を遮るように唇で口を塞ぎ、掴んだ手をぎゅっと握る。
「………っ」
小さく漏れた吐息と唇から感じる熱に、頭がクラクラする程の快感を覚える。
唇を離し、呼吸を整えながら若井を見下ろして小さく囁いた。
「…ねぇ、若井。
どっちが強いか、ちゃんと分からせてあげる」
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ハイ死にまーす🫠🫠🫠🫠🫠