テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
臼柏 千布「恩返し…」
「僕は初めからこの町を崩壊させることが目的じゃない。君の妹さんだよ」
臼柏 千布「安羅…?」
「君の妹さんに死者蘇生はするけど綺麗な姿に変えちゃうクスリを与えたのさ」
臼柏 千布「…ッ。綺麗な訳…」
「でも残念。連れて帰りたかったけど、狩られちゃったよ。僕は芸術家なんだ。作品作りが好きで、こういうのをずっと作り続けてる」
臼柏 千布「安羅は…もう…」
「いないよ。あ、もしかして一緒のところ行きたかった?僕がいかせてあげようか?いいね、一緒になれるよ。会いたいでしょう?彼女に」
既に死神は近くに。黒い触手が俺目掛けてゆっくり近づくその瞬間。俺は気づいて間一髪扇子で弾いた。削ぐつもりで力を込めたが、弾く程度で、弾力がかなりある。
「嫌なの?僕だと一瞬で終わらせてあげられるのに」
臼柏 千布「俺は安羅の分まで生きることにする」
「その考えも良いね。けど、初めからそうすれば良かったんじゃ、」
臼柏 千布「受け入れられらんかったんや。今思えば、アンタのゆうたようにすれば良かったって思とるよ」
「じゃあ、僕はこれぐらいで。また会えると良いね。僕ら」
臼柏 千布「自分の芸術品にするような奴には会いたないけどな」
「悪いのは君も同じだよ」
臼柏 千布「そう言われると何も言い返せらんな…。あ、せや、名前、聞いてもええか?死神」
沢白銀 睦廻「死神、まだ呼んでくれる人いたんだね。良いよ僕は沢白銀 睦廻(さわしろがね むつみ)」
臼柏 千布「仮面つけとる理由は?」
沢白銀 睦廻「これはね、パーカーの袖に付いてるシリコン状の縄が埋まってたんだけど今は辞めて僕の一部が埋まって、仮面と連動して出したりしてるよ。後、僕の表情と仮面の表情も連動してるんだ。全部先生のおかげなんだよね」
臼柏 千布「そうなんやな」
沢白銀 睦廻「それより。今後の讃女祭(さんじょさい)はどうしていくつもりでいるのかな?」
臼柏 千布「後で決める事にする。父親は絶対連れて来いって五月蝿いと思うからな。多分、この先も讃女祭は続いていくやろ」
沢白銀 睦廻「そうなんだね」
臼柏 千布「もう、こんな真似はせんでな」
沢白銀 睦廻「…それはどうだろうね」
臼柏 千布「……。それじゃあ、俺はこれで」
沢白銀 睦廻「じゃあね」
その後、約四週間程経っただろうか。大勢の人が修復に協力してくれたおかげで予定より早く終わることができた。俺は、修復できた旅館の安羅の部屋に足を運び、死体がない為、墓石は建てられへんけど、家族葬として写真を飾って、お供物をした。御礼の品をそれぞれ渡した後、最後に不協合都市取締委員会にも渡すことに。
臼柏 千布「騒動以前に幾つか輸入させてもらったりで、今回の件もホンマに助けてもらってばっかですね…」
レイチェル・リザルタ「いえいえ、ご近所同士協力し合いましょうと約束しましたから」
エアリス・アーシャ「ふふっ、次も何かあったらそちらへ駆けつけますからね♪」
臼柏 千布「なんか申し訳ないですね…」
ウォルター・ヘイデン「修繕費の一部はこちらが、もう一部は财富繁华街(ツァイフーファンファジェ)の方でお支払いしていただくそうですのでこちらで宜しいでしょうか」
フィミス・リオスター「そちらがお支払いになる金額は、、、よし。こちらですわ」
倒壊したのは旅館と一部の商店のみ。死人は一人を除いて出なかった、奇跡である。修繕費は馬鹿にならないほどに高額で地下町の全員で協力してくれそうだが、集金するには乏しい額。しかし、そんなところに一部を負担してくれる恩人がいる。しかも、計算までしてくれる。なんて心が広い人達なんやろうか。俺はホンマに良い環境に恵まれたんやなって。
俺は、リオスターさんが記入した領収書を受け取る。負担してくれたとはいえ、これでも多く感じる。でも最小限負担してくれたんや。文句言える立場やない。
臼柏 千布「こればかりは迷惑かけてホンマに申し訳ないです」
エアリス・アーシャ「彼女の計算に狂いは無いので、手違いは無いと思われます♪」
ウォルター・ヘイデン「こちらも話し合ってこの額が限度でした。御理解を願いたいです」
みんな、真面目でキリキリしてる。俺も地球唯一の地下町の取締委員会として、頑張っていかなな。
渋楽 明翠「なるほど、地下町で騒動が。修繕のため沢山の人らが来ているので気をつけなくては…」
空ゾラ 地下町編 完